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北海道 理工系大学・高専・公設試 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年10月01日(火) 10:00~13:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、
     帯広畜産大学、室蘭工業大学、
     北海道立工業技術センター
     (公益財団法人函館地域産業振興財団)、
     北見工業大学

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発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • エネルギー

1)「15℃以下の低温熱」と「数10度の高温熱」で駆動するCO2ハイドレート熱サイクルによる蓄電・発電設備

北見工業大学 工学部 機械電気系 教授 小原 伸哉

新技術の概要

例えば国内で概ね200℃以下の低温廃熱は、1次エネルギー消費のおよそ7割を占めており、この低温廃熱の回収は社会的に大きな課題である。そこで申請者は、数十℃の小温度差に適用でき、しかも100℃を下回る低温廃熱に対応でき、エネルギー貯蔵に優れると考えられるCO2ハイドレート熱サイクルを独自に研究している。世界に先駆けてCO2ハイドレート熱サイクルを蓄電に応用することで、再エネ電力の利用拡大による電力の脱炭素化と社会の安心・安全を目指す。

従来技術・競合技術との比較

電気化学反応を用いた電力用2次電池では、性能を維持できる充放電回数に制限があり、経済的に大きな課題がある。そこで本研究では、充放電回数の増加と低い環境温度でも性能劣化のない、CO2ハイドレート熱サイクルに着目した。この技術を世界で初めて物理電池に応用することで、安価なため大量の変動再エネの導入を可能とし、災害時の停電防止に寄与する。

新技術の特徴

・「15℃以下の低温熱」と「数10度の高温熱」を電力に変換できる
・主な材料はCO2と水だけである
・現在のところ、熱から電力への変換効率は60数パーセントである

想定される用途

・再エネの需給調整用バッテリー
・夜の冷熱で充電し、廃熱などの未利用エネルギーで発電する装置
・数十℃の排熱を電力に変換する装置

関連情報

・デモあり

  • 10:30~10:55
  • アグリ・バイオ

2)生活習慣病のリスク遺伝子保有者に対する有効な抗糖化組成物

帯広畜産大学 グローバルアグロメディシン研究センター 農畜産学研究部門 准教授 三上 奈々

新技術の概要

ヒト介入試験によりフコキサンチンの有効性を検討する過程において、1日当たり2mg以上のフコキサンチンに相当する量を摂取した場合に、特定のUCP1遺伝子多型を有する対象者において血中HbA1c 濃度及びグリコアルブミン濃度を低下させる機能を有していることを見いだした。

従来技術・競合技術との比較

非酵素的糖化反応の抑制又は阻害は、糖尿病合併症や老化に対して予防的又は抑制的に働くと期待されることから、様々な抗糖化剤の開発が進められているが、未だ十分なものは存在していない。

新技術の特徴

・Human UCP1 G/Gタイプの方に1日当たりフコキサンチン2mg相当量以上を投与することで血中のHbA1c及び/グリコアルブミンの濃度上昇を抑制
・HbA1c及びグリコアルブミンの濃度上昇を抑制することでの糖尿病および糖尿病合併症の処置
・HbA1c及びグリコアルブミンの濃度上昇を抑制することでの老化処置

想定される用途

・特定のUCP1遺伝子多型を有す方の糖尿病および糖尿病合併症への処置剤
・特定のUCP1遺伝子多型を有す方の老化処置剤

  • 11:00~11:25
  • 材料

3)冷やすと均一に溶け、温めると分離して濁る水溶液とその応用

室蘭工業大学 大学院工学研究科 環境創生工学系専攻 准教授 馬渡 康輝

新技術の概要

低温で水溶性、高温側で水不溶性となり、それが切り替わる温度を下限臨界溶液温度(LCST)とよぶ。この水溶液は、LCST以上に加温すると白濁し、LCST以下に冷却すると透明になる可逆的な変化を示す。我々は、植物由来分子の誘導体で調製した水溶液がLCST型温度応答性を示すことを見出した。

従来技術・競合技術との比較

LCSTを有する温度応答性分子は珍しく、そのLCSTを任意に制御することは比較的難しい。分子構造とLCSTの関係を詳細に検討し、分子レベルで本現象のメカニズムの解明を継続している。この結果、現時点では、LCSTを25~55℃の範囲で任意に設定が可能になった。

新技術の特徴

・温度変化に応答し、白濁と透明を繰り返す水溶液
・高温側で白濁し、低温側で透明になる
・25~55℃の間で水溶液の白濁温度を調整できる

想定される用途

・温度応答型スマートウインドウ
・温度応答型遮光材料
・温度可視化材料

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

  • 11:30~11:55
  • 創薬

4)女性、特に産後女性のストレス対処を改善する医薬組成物

帯広畜産大学 獣医学研究部門 基礎獣医学分野 准教授 室井 喜景

新技術の概要

α2アドレナリン受容体拮抗薬であるアチパメゾール、ヨヒンビンは健常の産後雌マウスに対して、またエンドトキシンを投与したうつ病モデルでは産後または未経産雌マウスに対して、一般的に有効とされる用量の10~100 分の1 でストレス対処行動を改善することを見出しました。副作用の少ないストレス対処改善薬としての利用が期待されます。

従来技術・競合技術との比較

従来の抗うつ薬については、副作用が危惧されることから、妊娠中、授乳中の女性の利用が控えられておりました。本技術では低用量での投与効果が得られることからこのような女性への利用拡大が期待できます。

新技術の特徴

・健常の産後雌マウスに対して低用量で効果を発揮
・うつ病モデルの産後または未経産雌マウスに対して低用量で効果を発揮

想定される用途

・産後のうつ症状の改善薬として利用
・妊娠中のうつ症状の改善薬としての利用

  • 13:00~13:25
  • 製造技術

5)3次元プリンティング技術を用いた多孔質構造の作製

北見工業大学 工学部 機械電気系 教授 裡 しゃりふ

新技術の概要

本研究では、自己完結型でユーザーフレンドリーな多孔質構造設計システムを開発する。本システムは、ランダムに生成された点群と与えられた閉じた境界の間の空間を埋めることで多孔質構造を作成し、そのSTLデータを出力する。

従来技術・競合技術との比較

通常の3Dプリンターは、こういうSTLデータを用いて多孔質構造を簡単に作製することができる。製造された構造は様々な工学的分野および生物医学アプリケーションに適している。

新技術の特徴

・新設計法
・製造に成功
・工学的分野、医療工学やスマート農業アプリケーションに適している

想定される用途

・半導体熱伝導
・医療工学
・スマート農業

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

  • 13:30~13:55
  • 分析

6)食用コンブの原産国を高精度に判別する分析方法

北海道立工業技術センター(函館地域産業振興財団) 研究開発部 食産業支援グループ 
研究主幹 清水 健志

新技術の概要

近年、産地や品種に付加価値を有する食材の偽装表示が問題となり、ブランド価値の低下が懸念されている。そこで北海道が主産地であり、日本の伝統食材であるコンブについて、DNAの塩基配列を指標とした原産国(日本、中国、韓国)の高精度な判別方法を発明した。

従来技術・競合技術との比較

競合する元素分析による原産国判別技術では、分析対象がマコンブとミツイシコンブであるのに対し、本技術は、流通する主要なコンブ(日本産:マコンブ、ミツイシコンブ、ナガコンブ、ガッガラコンブ、チジミコンブ、ガゴメ、トロロコンブ、中国産・韓国産:マコンブ)が対象である。

新技術の特徴

・塩基配列を指標とすることで、コンブの種類と原産国を高精度に判別可能
・元素分析では分析が困難となる塩を加えた塩蔵コンブにも対応可能
・室間共同試験により、分析法の妥当性を確認している

想定される用途

・食品関連の分析機関における業務
・加工食品等に使用するコンブ原料の原産国の管理
・生産国における産地認証

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

帯広畜産大学 産学連携センター
TEL:0155-49-5829
Mail:chizai アットマークobihiro.ac.jp
URL:https://www.obihiro.ac.jp/

室蘭工業大学 MONOづくりみらい共創機構
TEL:0143-46-5860
Mail:crd アットマークmuroran-it.ac.jp
URL:https://u.muroran-it.ac.jp/crd/

北海道立工業技術センター(公益財団法人函館地域産業振興財団) 研究開発部食産業支援グループ
TEL:0138-34-2600  
Mail:shimizu アットマークtechakodate.or.jp
URL:https://www.techakodate.or.jp/center/

北見工業大学 知的財産センター
TEL:0157-26-9152
Mail:chizai アットマークdesk.kitami-it.ac.jp
URL:https://www.kitami-it.ac.jp/center-info/intellectual_property/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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