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鹿児島大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年07月16日(火) 13:25~15:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、鹿児島大学

発表内容詳細

  • 13:25~13:30

開会挨拶

鹿児島大学 南九州・南西諸島域イノベーションセンター 副センター長 村上 加奈子

  • 13:30~13:55
  • デバイス・装置

1)音を使った視覚障害者自立支援デバイスと社会インフラ

発表資料 プレゼン動画

鹿児島大学 大学院理工学研究科(工学系) 情報・生体工学プログラム 准教授 西村 方孝

新技術の概要

発表者が考案した新技術と超音波を組み合わせることで、受信機(または受信用のスマートフォンアプリ)を持った者のみに対して、必要な音声情報を“必要な場所で”提供することができる。その仕組みを、視覚障害者の自立支援を支援するための社会インフラおよびデバイスとして活用する。

従来技術・競合技術との比較

街中では、視覚障害者向けに点字の掲示や点字ブロックがあるが、点字から得られる情報は静的かつ情報量に乏しく、例えば、信号の残り時間のように時々刻々変化する情報を提供することは難しい。本技術を応用したデバイスでは、豊富な情報量を持つ音声で、今の状況に合わせた情報を視覚障害者のみに提供可能である。

新技術の特徴

・ 既存のスマートフォンを受信機として利用することもできる
・ 視覚障害者が「今ここで」必要な情報を提供できる
・ 情報が必要がない人(健常者)には情報の存在すら分からない

想定される用途

・ 交差点での進行方向、残り時間の案内
・ 駅ホームからの転落防止のための音声案内
・ 踏切道での安全地帯への視覚障害者向けナビゲーション

関連情報

・デモあり

  • 14:00~14:25
  • 材料

2)樹脂への塗布が可能な親水性シルセスキオキサンを用いた防曇ハードコート

発表資料 プレゼン動画

鹿児島大学 大学院理工学研究科(工学系) 工学専攻 化学生命工学プログラム 
准教授 金子 芳郎

新技術の概要

本材料は、カルボキシ基を有するシルセスキオキサンとオリゴエチレングリコールがエステル結合した架橋型ポリマーをベースにした、防曇性、ハードコート性、耐水性(耐久性)および樹脂基板への密着性を併せ持つ防曇ハードコートである。

従来技術・競合技術との比較

シルセスキオキサンという無機化合物を主成分としているため、高分子系防曇コーティングでありながらハードコート性(鉛筆引っかき試験:6H)を有する。また、酸化チタンなどの純無機材料コーティングでは難しい樹脂(例:アクリル樹脂)への塗布も可能である(中間層は必要)。

新技術の特徴

・高分子系防曇コーティングでありながらハードコート性を有する
・純無機材料コーティングでは難しい樹脂基板へのコーティングも可能

想定される用途

・自動車の車体軽量化を志向した樹脂窓ガラスに使用可能な防曇ハードコート
・今後、無機ガラスから樹脂への代替がもとめられる光学材料に使用可能な防曇ハードコート

関連情報

・サンプルあり

  • 14:30~14:55
  • アグリ・バイオ

3)竹のチカラで紫外線を防ぐ

発表資料 プレゼン動画

鹿児島大学 農学部 農学科 研究教授 加治屋 勝子

新技術の概要

竹林面積の増加に伴う竹害は深刻であり、竹の有効活用は「生物の多様性と居住地の保護」「天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用」に繋がる。私共は竹抽出エキスに紫外線(UVA及びUVB)吸収効果があることを明らかにした。さらに、紫外線吸収成分として竹に含まれる2つの物質を特定することができた。

従来技術・競合技術との比較

孟宗竹の幹表皮抽出液には紫外線で起こる皮膚トラブル(シミ、シワ、たるみ)を改善する作用が報告されているが、私共は、紫外線そのものを竹が吸収することを発見した点に新規性があり、皮膚トラブル防止に貢献する。しかも紫外線吸収成分を特定したことで、単離・合成が可能であり、成分の新たな活用も期待できる。

新技術の特徴

・竹は紫外線(UVA及びUVB)を吸収することができる
・竹の紫外線吸収成分として竹に含まれる2物質を特定した
・深刻な竹害の原因である竹の有効利用に繋がる

想定される用途

・紫外線を吸収するフィルタの素材(車窓フィルム等)
・日傘やサングラス等をはじめとする遮光商品の素材
・化粧品用の素材

  • 15:00~15:25
  • 創薬

4)抗酸菌に特異的な糖脂質(LAM)の分解酵素

発表資料

鹿児島大学 農学部 農学科 准教授 藤田 清貴

新技術の概要

結核菌に代表される抗酸菌の細胞壁にはリポアラビノマンナン(LAM)という糖脂質が存在する。LAMは抗酸菌の種類により異なる構造を持つ。我々が開発したLAMの糖鎖部分を特異的に分解する3種類の酵素を用いることで、LAMの解析研究用の酵素製剤としての利用に加え、生成物の解析に基づいた抗酸菌の検出、あるいは抗酸菌の種類の判定が可能となる。また、低分子の末端にマンノースが付加されたLAM(Man-LAM)オリゴ糖の調製による低分子ワクチンアジュバントの開発にもつながる。

従来技術・競合技術との比較

従来、LAM分解酵素は培養法により生産されてきた。本発明により得られる特異性の高い組換え酵素製剤を利用することで抗酸菌の検出や種類判定への利用に加え、新規ワクチンアジュバントの有力な候補と考えられているMan-LAMを低分子化させたMan-LAMオリゴ糖を調製し、低分子ワクチンアジュバントとしての利用が期待される。

新技術の特徴

・抗酸菌検出法
・抗酸菌の種類判定
・LAM分解酵素剤

想定される用途

・抗酸菌の検出と種類判定
・LAM分解酵素剤
・LAMの分解産物の免疫賦活剤としての開発研究

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

鹿児島大学 研究推進部社会連携課知的財産係
TEL:099-285-7043
Mail:tizai アットマークkuas.kagoshima-u.ac.jp
URL:https://www.krcc.kagoshima-u.ac.jp/contact/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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