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関西大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年09月17日(火) 13:30~15:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、関西大学

発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • 創薬

1)骨に集まり骨粗鬆症を改善する高分子医薬

発表資料

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 教授 岩﨑 泰彦

新技術の概要

骨粗鬆症治療には女性ホルモン(エストロゲン)が有効とされているが、骨以外の乳腺や子宮などに対する副作用もある。一方、今回紹介する新技術では骨に集まる生体親和性ポリマーとともにエストロゲンを骨に集中的に作用させるため副作用を低減しつつ効果的に骨粗鬆症の治療が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

従来のエストロゲンを用いる治療薬に比較して副作用が少なく、少量のエストロゲン投与量で治療効果が見込める。

新技術の特徴

・骨に集中して薬剤を届けることができる
・用いるポリマーは生体適合性かつ吸収性である
・用いるポリマーは合成が容易である

想定される用途

・骨粗鬆症治療薬
・骨に集中して届けたい薬剤のドラッグデリバリーシステム
・歯科材料

関連情報

・サンプルあり

  • 14:00~14:25
  • 創薬

2)抗癌性を有する新規ルテニウムピリジル錯体

発表資料 プレゼン動画

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 教授 石田 斉

新技術の概要

予後不良乳がんとして知られているトリプルネガティブ乳がんは、全乳がんの約20%を占め、他のタイプの乳がんと比較し、より高い再発率、再発後の急速な進行を示す。
本技術では、配位子に各種ビピリジン基及びフェナントロリン基を用いた各種ルテニウムピリジル系誘導体を新規に合成し、優れた癌細胞抑制効果が認められた。

従来技術・競合技術との比較

トリプルネガティブは乳がんの10~15%を占め、効果的な治療法が少ない。抗がん剤の効果が一時的にとどまり、再発率が高いことが課題になっている。世界のトリプルネガティブ乳がん治療の市場規模は、2020年に6億2,000万米ドル以上の市場規模が見込まれている。
本研究により得られたルテニウム誘導体は従来の抗癌剤では得られなかった抗癌特性を有する為、新規な画期的な抗癌剤としてのポテンシャルがある。

新技術の特徴

・ルテニウムピリジル系誘導体合成
・抗癌特性/細胞毒性評価
・癌細胞抑制効果

想定される用途

・抗癌剤(特に、トリプルネガティブ乳癌)

関連情報

・サンプルあり

  • 14:30~14:55
  • 製造技術

3)有機分子変換用Ti合金触媒とその工業的機能性

発表資料 プレゼン動画

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 准教授 近藤 亮太

新技術の概要

PdやNiは水素分子解離触媒として知られており、有機分子からの水素の脱離、移動反応にも適用可能である。このような触媒能を持つ金属種をTiと合金化することによって、加工性やリサイクル性など工業的観点から利点が大きいことを見出した。

従来技術・競合技術との比較

従来、高い触媒能を持つ不均一触媒は活性炭などの比表面積の大きな担体へ担持され、その機能を発揮してきた。一方、その制御が難しく、作製方法や活性化方法も様々であり、工業的利用には検討事項が多かった。本合金触媒は、利用の観点から簡便であり、収率も高いことを見出したので、その結果を紹介する。

新技術の特徴

・合金触媒
・リサイクル性
・活性化能

想定される用途

・高級アルコールの作製
・水素移動反応用触媒
・水素脱離フィルター

関連情報

・サンプルあり

  • 15:00~15:25
  • 材料

4)MAX相(先端2D材料Mxeneの前駆体)の革新的合成方法

発表資料 プレゼン動画

関西大学 システム理工学部 物理・応用物理学科 教授 稲田 貢

新技術の概要

次代の材料(触媒、電池材、他)と期待されているMXene(層状導電性セラミックス)は、特殊な装置と製造ノウハウを持つ国際的なグループ以外は前駆体のMAX層が入手できず研究が困難であった。本技術は「誘電加熱」と「自己伝播高温合成」を組みわせたMAX相を簡単に合成できる技術であり、MXeneの研究を加速すると期待している。

従来技術・競合技術との比較

MAX相の合成は高温(~1500℃)*数時間、高温*高圧(~100MPa)*数十分の焼成が必要なため、特殊な装置と大きな消費エネルギーと時間をかける必要があった。本技術は誘電加熱で短時間のMAX相合成に成功したものであり、装置コスト(1/10)、消費エネルギー(1/30)、所用時間(1/10)が見込める画期的な技術である。

新技術の特徴

・消費エネルギーの少ない短時間焼成技術
・様々な種類のMAX相(MXene前駆体)や多元素、ハイエントロピー系材料の合成が可能
・高温炉や高圧炉が不要なため、装置製造が容易

想定される用途

・触媒(水素、CO2)
・蓄電材料(イオン保持)
・デスプレイ材料

関連情報

・サンプルあり
・デモあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

関西大学 産学官連携センター
TEL:06-6368-1245
Mail:sangakukan-mm アットマークml.kandai.jp
URL:https://www.kansai-u.ac.jp/renkei/industry/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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