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京都工芸繊維大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年09月05日(木) 13:30~15:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、京都工芸繊維大学

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発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • 通信

1)非相反メタマテリアルによるビーム走査アンテナ

京都工芸繊維大学 電気電子工学系 教授 上田 哲也

新技術の概要

今回紹介する新技術は非相反メタマテリアルを用いたビーム走査アンテナに関するもので、2つの要素技術からなる。一つは単一周波数で全二重通信可能なビーム走査アンテナ、もう一つは、少ない制御パラメータで2次元ビーム走査可能なアンテナの構成法に関するものである。

従来技術・競合技術との比較

従来のビーム走査アンテナとしては、フェーズドアレーアンテナが挙げられる。同アンテナは多くのアンテナ素子の配列からなり、各アンテナ素子の位相を独立に制御することによりビーム走査を行うのに対して、提案構造では非常に少ない制御パラメータで1次元および2次元ビーム走査が可能である。

新技術の特徴

・単一周波数で全二重通信可能なビーム走査アンテナ
・少ない制御パラメータによる2次元ビーム走査アンテナ

想定される用途

・移動体無線通信用送受信機

  • 14:00~14:25
  • 材料

2)365 nm紫外線LED励起で広帯域白色発光するガラス

京都工芸繊維大学 材料化学系 研究員 坂口 浩一

新技術の概要

365 nm紫外線LED励起で広帯域白色発光する銅添加アルミノシリケートガラス。発光の色度はほぼ黒体放射軌跡上にあり、組成の選択により相関色温度を青味がかった約11000 Kからほぼ純粋な白色の約5700 K、暖色系の橙色がかった約3500 Kの間で設定することができる。色差duvは-0.0021から+0.0090の範囲に収まっている。

従来技術・競合技術との比較

白色LEDでは発光スペクトルをなだらかにし、演色性を向上する開発が進められている。一般的には複数の蛍光体を用いてスペクトルを平準化する手法が主だが、その場合、蛍光体間の励起波長と発光波長との相互関係で特性の低下が起きうる。また蛍光体の作製、配置等が単一材料の場合よりも複雑でコストもかかる。本技術は単一のガラス材料で広帯域白色発光を実現しており、特性、コスト面で非常に有利である。

新技術の特徴

・高出力が得られる長波長の紫外線(365 nm)LEDで広帯域白色発光
・組成設定により、相関色温度が約11000 Kから約3500 Kに渡る広い範囲の、黒体放射に極めて近い色度が得られる
・単一のガラス材料

想定される用途

・照明用白色LEDの蛍光体(365 nm紫外線LEDとの組み合わせ)

関連情報

デモあり
展示品あり

  • 14:30~14:55
  • 製造技術

3)新規造形技術を用いた医療用ステントやチューブの製造

京都工芸繊維大学 繊維学系 准教授 徐 淮中

新技術の概要

医療用ステントやチューブを製造するために2つの新技術を開発した。1つは、高精細のスキャフォールドを生成することができる3Dプリンティング技術の一つである溶融電界書き込み(Melt Electrowriting, MEW)である。もう一つの新技術は、ナノファイバー作製技術の一種である電界遠心紡糸(Electro-centrifugal Spinning, ECS)である。

従来技術・競合技術との比較

MEWに比べると、溶融積層造形(FDM)は従来より行われている一般的な押出し型3Dプリンティング技術であり、FDM製品の最小印刷精度は200マイクロメートル以上である。ECSと比べ、電界紡糸における高度に整列したファイバーを持つチューブの長さは最長でおよそ3cmであるが、ECSでは、10cm以上の長チューブを作製することが可能である。

新技術の特徴

・MEWの場合、解像度は1マイクロメートルに達することができます
・ECSの場合、高度に整列したファイバーを持つチューブの長さは10cmを超えることがあります
・これらの2つの新技術のコストは従来の技術に近いです

想定される用途

・組織工学と再生医療
・エネルギー貯蔵
・センサー

関連情報

サンプルあり

  • 15:00~15:25
  • 計測

4)カーボン量子ドットの蛍光を利用したナノ温度計の開発

京都工芸繊維大学 分子化学系 助教 外間 進悟

新技術の概要

カーボン量子ドット(CQD)は蛍光性のナノ温度計として注目されている。本研究では、表面を化学修飾することにより、光褪色を起こさず、温度以外のさまざまな環境(塩・pHなど)の影響を低減し、温度のみを正確に計測することができる技術の開発に成功した。

従来技術・競合技術との比較

これまでの研究における温度選択性の高いCQDの作成は、CQDの前駆体となる分子の選定により行われていた。しかし、この方法で得られるCQDでは細胞内で起こりうる温度以外の環境の変化に対して容易に影響を受けてしまう。

新技術の特徴

・光安定性が劇的に向上したCQD
・温度のみに応答して蛍光強度が変化する
・毒性分子を含まない

想定される用途

・細胞の温度計測
・ナノデバイスの温度計測
・バイオイメージングようのマーカー分子

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

京都工芸繊維大学 研究推進・産学連携課
TEL:075-724-7907 
Mail:chizaiアットマークkit.ac.jp
URL:https://www.liaison.kit.ac.jp/index.php

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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