九州工業大学 新技術説明会【対面開催】
日時:2024年12月17日(火) 10:55~14:55
会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、九州工業大学
<お申込み方法・聴講方法>
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 10:55~11:00
開会挨拶
九州工業大学 イノベーション本部 本部長 福本 幸弘
- 11:00~11:25
- 環境
1)木質バイオマスのセルロース抽出技術(九工大法)
九州工業大学 大学院生命体工学研究科 生体機能応用工学専攻 准教授 安藤 義人
新技術の概要
未利用農業資源である木質バイオマス、その資源循環性が注目されているにも関わらずセルロースの利用はそれほど高まっていない。木質バイオマスの成分を分離する手法は高コストやエネルギー消費の高さから素材となりうるセルロースの抽出は容易ではない。本発表ではセルロースやリグニンの抽出を短時間・簡便に行う九工大法について紹介する。
従来技術・競合技術との比較
植物バイオマスからのセルロース材料製造には、従来の方法では、複雑で時間のかかる手順が必要であった。本発明ではそれを簡便化し、短時間で効率的に製造することができる。
新技術の特徴
・水熱反応
・水の利用
・セルロースとリグニンの分別
想定される用途
・セルロースの材料化
・リグニンの材料化
・CNFのコストダウン
関連情報
・サンプルあり
・展示品あり
- 11:30~11:55
- 製造技術
2)難把持物体(麺類等)の装置/システムおよび制御方法
九州工業大学 大学院情報工学研究院 知的システム工学研究系 教授 林 英治
新技術の概要
盛られた食品を掴み取って分配する場合、例えば麺状の食品等を扱う場合には、麺を掴み取る際、稀に麺が絡まり、安定的に所定量を取り分けることが困難となる。麺などの紐状物体のような対象物であっても、所定量を把持して別の場所に載置することができる把持装置、把持システム、把持装置の制御方法及び制御プログラムを提供する。
従来技術・競合技術との比較
盛られた食品を掴み取って分配する場合、ある程度の精度を保ちながら、ばらつきなく安定的に所定量を取り分ける必要がある。しかし、例えば麺状の食品等を扱う場合には、麺を掴み取る際、稀に麺が絡まってしまうこともあり、安定的に所定量を取り分けることが困難となる。本発明によれば、ばらつきを最小に抑えることが可能となる。また、オンラインでロボット動作を変更可能とし、設置から操業に至る時間短縮を実現。
新技術の特徴
・農業分野をはじめとする様々な物体のピック&プレイス
・ARとの統合によるシステムインテーグレーンション(時間短縮)
想定される用途
・食品工場
・農産物等の箱詰め
・ロボット導入効率化支援(インテグレーター)
関連情報
・デモあり
・展示品あり
- 13:00~13:25
- デバイス・装置
3)六方晶窒化ホウ素(h-BN)の加工技術
九州工業大学 大学院情報工学研究院 物理情報工学研究系 准教授 新海 聡子
新技術の概要
グラフェンのデバイス特性を倍以上に高めることが可能な六方晶窒化ホウ素(h-BN)が注目されているが、その加工の難しさが問題となっている。本技術では新しいエッチングガスを用いたh-BNの加工技術を紹介する。
従来技術・競合技術との比較
これまで六方晶窒化ホウ素(h-BN)はF系のエッチングガスを用いて加工が行われてきた。しかし、h-BNは堅牢な性質を持つため、通常のF系のガスでは上手くエッチングができない。本技術では特殊なF系のガスを使用することでh-BNの加工を容易に実現可能とした。
新技術の特徴
・所望のパターンを容易に作製可能
・良好なエッチング速度を実現
・他のガスと変わらないレジストとの選択比
想定される用途
・ダイヤモンドデバイスの高性能化
・電子デバイスの放熱性の向上
・トランジスタの絶縁膜としての応用
- 13:30~13:55
- 情報
4)車載カメラ等のビデオ映像によるLED照明光を利用した情報伝達とその応用
九州工業大学 大学院工学研究院 電気電子工学研究系 准教授 楊 世淵
新技術の概要
動画撮影機能を有するディジタルカメラおよびLED光源を用いて、情報の送り手側LED光源を情報の受け手側のカメラのフレームレートより高い周波数で点滅させる。アンダーサンプリング効果を利用してディジタルカメラの動画からのLED光源の光強度の周波数情報から送信しようとした情報を特定する。
従来技術・競合技術との比較
従来の可視光通信は、LED光源からのデータを高速カメラで撮影する必要があった。本技術は通常のディジタルカメラを用いてLED光源を通常の照明として利用しながら、周波数データを情報として伝達できる。
新技術の特徴
・LED光に異なる周波数で光の強度を変調した信号を情報として利用する
・ビデオ信号の画像を利用して、LED光の周波数を情報として検出する
想定される用途
・自動車のブレーキランプによる車の状態確認
・信号機による位置識別などの情報伝達
・室内LED照明光を利用した位置自己検出
関連情報
・デモあり
- 14:00~14:25
- 情報
5)MR空間で簡単なハンドジェスチャーで操作可能な外観検査AI
九州工業大学 大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 准教授 徳永 旭将
新技術の概要
製造業ではAIを活用することで外観検査の自動化が期待されている。従来技術では、AIの訓練データを準備する過程で不良箇所を画素単位でアノテーションする必要があった。この作業コストが非常に高く、AI導入の障壁となっている。本発明は、大まかな不良位置を「点」としていくつか指定するだけで、通常の外観検査AIに匹敵するコストエフェクティブな外観検査AIを提供する。
従来技術・競合技術との比較
従来技術では画素単位で不良位置を特定する必要がある。競合技術では不良位置を大まかに特定し、それに加えて異常の分類によってその領域を四角で囲むという作業が必要である。本技術では、不良位置を大まかに特定する作業のみで良いので作業コストを削減でき、従来技術並みの異常検知能力を有する。
新技術の特徴
・外観AI訓練時のアノテーションコストの大幅な削減
・ポイントアノテーションでも高い異常検知能力
・ARゴーグルやMRゴーグルを介し, ハンドジェスチャーでAIのハンドリングを実現
想定される用途
・限られた不良画像サンプルからの外観検査AIの構築
・ARゴーグルやMRゴーグルを用いた人間中心型の外観検査AI
関連情報
・デモあり
- 14:30~14:55
- 医療・福祉
6)マイクロPADs技術を用いた血液粘度測定用紙媒体検査チップ
九州工業大学 大学院情報工学研究院 知的システム工学研究系 准教授 坂本 憲児
新技術の概要
医療費増加の大きな原因となっている生活習慣病のリスク評価指標である血液および血漿の電気伝導率および粘度を、簡便に測定できる紙媒体検査チップ(μPADs検査チップ)に関する特許。
紙媒体の特徴を活かし、微量サンプルで毛細管現象によるサンプル移送と櫛歯微細電極形成による定量電気的センシングを実現している。
従来技術・競合技術との比較
従来技術の紙媒体チップでは微量サンプルの電気伝導率の測定は実施できていない。本特許ではμPADs技術を用いて約25μLのサンプルでの測定を実現している。
また使い捨ての簡便な紙媒体チップにより、粘度との相関を検証する事ができるため、血液・体液向け健康指標チェックツールに特化した電気伝導率測定ツールになっている。
新技術の特徴
・微量(約25µL)のサンプルで電気伝導率を測定できる
・使い捨て測定、測定系も小型のため、場所を選ばずに測定可能(家庭用、野外測定用などが可能)
・濾紙の吸水性を制御した定量微量化と櫛歯電極方式により、紙媒体上で電気伝導率測定を実現している
想定される用途
・血液または血漿の電気伝導率測定、およびそれを用いた健康管理
・だ液電動率によるストレス評価
・ペット体液(唾液・血液)を用いた健康管理
関連情報
・サンプルあり
・展示品あり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
九州工業大学 イノベーション本部 産学イノベーションセンター
TEL:093-884-3499
Mail:chizai jimu.kyutech.ac.jp
URL:https://www.ccr.kyutech.ac.jp/
新技術説明会について
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
TEL:03-5214-7519
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