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明治大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年06月25日(火) 10:00~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、明治大学

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発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 情報

1)オノマトペによる発話イメージを用いたブレインコンピュータインタフェース(BCI)

明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 専任准教授 渡邊 恵太

新技術の概要

メンタルタスクベース(頭の中で何かをイメージする)のBCIと連携したロボットやコンピュータ制御において、その訓練方法やインストラクション手法に、動作や状態表現を持つオノマトペ(言語)を発話イメージさせることで、インストラクションを定式化しイメージ活動の再現性や効率性を高める。

従来技術・競合技術との比較

メンタルイメージベースのBCIと連携したロボットやコンピュータ制御において、その訓練方法やインストラクション手法は定まっていなかった。指示者は利用者に対し、目的動作に対するイメージを助言するが曖昧さがあり、利用者も、各々にその課題に対するイメージ活動を行い、イメージの再現が個人の工夫に依存していた。

新技術の特徴

・脳波測定機器を装着した利用者はテクテク、ピョンピョン、メラメラ、ユラユラなどの動作や状態を表現するオノマトペ(擬音語、擬態語)を発話イメージ(内言)し、脳波の安定再現に寄与させる
・製品サービス提供者は、脳波利用したコンピュータ機器やロボット制御の利用者のトレーニグにおいて、オノマトペは動作イメージや視覚イメージとの結びつきにより効率的、効果的なインストラクションとして利用できる
・操作対象に適切なオノマトペの発話イメージによって、念じるだけで操作や動作を実現し、魔法を使用しているかのようなユーザ体験を提供できる

想定される用途

・【操作一般】PC、スマホ、装置など人が操作対象とする機器、システムのインタフェース、インタラクションへの利用
・【ビデオゲーム】メンタルイメージを利用したビデオゲームにおけるキャラクター操作とその効果的利用(基本動作、魔法、攻撃など)
・【医療】肢体不自由者、筋電や視線では難しい場合やそれとの組み合わせによって、身体動作に代わる操作やインタラクション体験を可能にする

  • 10:30~10:55
  • アグリ・バイオ

2)2型自然免疫応答に対するGlcNacの抑制作用

明治大学 農学部 農芸化学科  専任教授 石丸 喜朗

新技術の概要

マウスにコハク酸を経口投与して疑似感染状態にすると、2型自然免疫応答のセンサーとして働く小腸刷子細胞の過形成が起こる。コハク酸と同時に、キノコ細胞壁の主成分キチンや細菌の細胞壁ペプチドグリカンなどの構成成分であるGlcNacをマウスに投与すると、刷子細胞の過形成が抑制された。

従来技術・競合技術との比較

2型自然免疫はアレルギー反応にも関与すると考えられているが、詳細は不明である。寄生虫に対する宿主の防御機構である2型自然免疫応答を抑制する食品成分はこれまで報告されていない。GlcNacは新たなアレルギー治療食品成分として利用できる可能性がある。

新技術の特徴

・GlcNacはアレルギー治療に資する食品成分として利用できる可能性がある

関連情報

・アレルギー治療に利用する
・免疫を調節する
・寄生虫感染時の生体反応を抑える目的で使用する

  • 11:00~11:25
  • 材料

3)電子材料を指向した複数の反芳香環を含む有機化合物の開発

明治大学 理工学部 応用化学科 専任教授 田原 一邦

新技術の概要

従来の有機電子材料に利用される有機化合物の多くは芳香環より構成される。本技術では、複数かつ種類の異なる反芳香環を組み込んだ新たな有機化合物群を開発した。反芳香環が組み込まれた有機化合物は、有機光電子材料に適した分子軌道エネルギーを持つため、多様な有機電子デバイスへの利用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

ベンゼンやそれを縮合して連結したアセン類などの多環式芳香族炭化水素が有機電子材料として従来用いられている。本技術で開発した化合物群は、複数かつ種類の異なる反芳香環を分子骨格に有しており、有機半導体などへの応用に適した電子ギャップを持つ。これらの特徴は、従来の有機電子材料とは異なる。

新技術の特徴

・複数の反芳香環を含む新規化合物群
・比較的狭い電子ギャップ

想定される用途

・半導体材料
・発光素子

関連情報

・サンプルあり

  • 11:30~11:55
  • 医療・福祉

4)局所筋の酸素消費を非侵襲的に計測する光ウェアラブルセンサ

明治大学 理工学部 電気電子生命学科 専任教授 小野 弓絵

新技術の概要

光プローブを皮膚表面に装着するだけで、全身健康状態の指標となる筋組織の血流速度、酸素飽和度、酸素消費率を同時計測できる光センサ。2波長の近赤外光を交互に照射し、組織内の赤血球による拡散・吸収現象を拡散相関分光法・近赤外分光法により評価して検出する。安静状態だけでなく、運動中の計測も可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来法の最大酸素摂取量計測で必要であったトレッドミルや呼気ガス分析装置などの設備が不要で、持ち運び可能である。計測に全身運動を必要としないため、運動制限などのある高齢者に対しても安全に筋機能評価を行うことができる。

新技術の特徴

・従来別々に計測が必要だった拡散相関分光法と近赤外分光法を同一ハードウェアを用いて同時計測
・高齢者、慢性疾患患者の筋機能評価にも対応
・駆血などの生体ストレスをかけずに組織循環動態を計測

想定される用途

・筋の健康状態および理学療法や運動介入の効果測定
・アスリートや作業者の筋疲労の定量評価
・ICUや術中の末梢循環状態モニタリング

関連情報

・デモあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

明治大学 研究推進部
TEL:044-934-7639  
Mail:tlo-ikuta アットマークmics.meiji.ac.jp
URL:https://www.meiji.ac.jp/tlo/collaboration_menu.html

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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