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JST未来社会創造事業 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2025年02月13日(木) 13:25~15:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構

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発表内容詳細

  • 13:25~13:30

開会挨拶

科学技術振興機構 未来創造研究開発推進部 部長 舘澤 博子

  • 13:30~13:55
  • エネルギー

1)液化水素ボイルオフ抑止へのオルソ・パラ水素高速変換触媒

物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター 水素製造触媒材料グループ 
グループリーダー 阿部 英樹

新技術の概要

液化水素は水素キャリア中最高の水素含有量を誇る一方、常圧の沸点が-253℃と非常に低いため、輸送・貯蔵時の蒸発損失(ボイルオフ)という課題を抱えています。新開発の触媒は、水素分子の核スピン変換(オルソ・パラ水素変換)を促進・加速することにより、ボイルオフの少ない「液化パラ水素」の製造を容易にします。

従来技術・競合技術との比較

新開発の触媒の使用により、従来の酸化鉄系触媒の使用時に比べ飛躍的に速やかなオルソ・パラ水素変換(水素分子核スピン変換速度~10倍)が実現する結果、液化パラ水素製造の処理時間と電力消費の大幅削減が可能になります。

新技術の特徴

・新開発の触媒は、安価で豊富、低毒性の金属酸化物から構成されています
・新開発の触媒は、異種金属ドーピングなどの方法で酸素欠損を導入することによって、性能をチューニングすることが可能です
・新開発の触媒は、ナノ粒子やポーラス材料など、冷却器のデザインにあわせてさまざまな形態やサイズにカスタマイズすることが可能です

想定される用途

・新開発の触媒を冷却器に直接組み込むことによって、大容量・短時間の液化パラ水素製造が可能になります

関連情報

サンプルあり
展示品あり

  • 14:00~14:25
  • 材料

2)使用温度と分解が制御できるバイオベース脂肪族ポリカーボネート

京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 バイオベースマテリアル学専攻 教授 福島 和樹

新技術の概要

グリセロールを主骨格としてカルボン酸単位を側鎖に導入した脂肪族ポリカーボネートです。様々なカルボキシ基を持つ化合物によりガラス転移温度は–13~86 °Cで調整可能です。ポリトリメチレンカーボネートのような通常の脂肪族ポリカーボネートとは異なり、一定条件のもとオンデマンド分解機能を示すポリカーボネートです。

従来技術・競合技術との比較

同様の機能性脂肪族ポリカーボネートは、石油由来の出発物質を使用していましたが、グリセロールとカルボン酸を構成単位とすることでオールバイオベース化が可能となりました。重合法の改良により従来では難しかった骨格のポリカーボネートを合成できるようになり、その構造特性によりオンデマンド分解機能を付与できています。

新技術の特徴

・バイオベース
・分解性機能材料
・分解制御

想定される用途

・代替プラスチック
・バイオマテリアル
・光学材料

  • 14:30~14:55
  • 情報

3)IoTビッグデータのためのリアルタイムAI技術

大阪大学 産業科学研究所 産業科学AIセンター センター長・教授 櫻井 保志

新技術の概要

時系列ビッグデータのためのリアルタイム非線形解析技術(リアルタイムAI技術)、およびその技術を発展させた自律型エッジ学習機構(マイクロエッジAI技術)を世界に先駆けて開発した。本研究成果は高速、高精度、低消費電力、省メモリ化を実現し、最新の深層学習による予測手法と比較し最大で約10万倍の高速化、約10倍の高精度化を達成し、世界最速・最高精度の性能を示す。

従来技術・競合技術との比較

深層学習等を用いた従来の予測技術は、学習データを集めるほど解析精度が向上するものの、蓄積すべきデータ量や解析時間、消費電力が膨大となり、リアルタイムでのモデル更新や小型端末内での処理には適しておらず、小型計算機環境でのリアルタイム解析技術は世界において確立されていなかった。

新技術の特徴

・高速なモデル学習
・高い予測精度
・モデル学習の省メモリ処理

想定される用途

・リアルタイムAI技術による製造業での設備稼働データのリアルタイムモデル学習とリアルタイム故障発生予測
・組込機器へのマイクロエッジAI技術の実装による自律型稼働監視とリアルタイム故障発生予測
・医療機器へのマイクロエッジAI技術の実装によるリアルタイム個人生体情報解析と発作発生予測

関連情報

デモあり

  • 15:00~15:25
  • 製造技術

4)臨機応変に作業するスマートなロボット

慶應義塾大学 新川崎先端研究教育連携スクエア ハプティクス研究センター 
特任教授 大西 公平

新技術の概要

人に代わってAIがロボットを操縦して製造工程の自動化に貢献する新技術を開発した。ロボットは作業者の作業動作記録データと作業対象の物理データを用いて人のように柔軟で適応性に富む動作を実現することができる。この画期的な技術の原理と実装を含めた応用を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

これまでの製造業で使用されてきたロボットは、人の動作に関係なくその軌跡を教示していたため柔軟性や適応性に欠け、作業対象に合わせた動作が困難であった。新技術を用いることで対象の形態や物理特性が変化しても柔軟に対応できるようになり、ロボットによる非定型作業の自動化が可能になった。

新技術の特徴

・作業対象が変化してもロボットは人のように柔軟に対応できる
・様々な人の動作を再現することで多機能なロボットが可能になる
・熟練作業者の動作をいつでもどこでもダウンロードしてロボットで再現できる

想定される用途

・製造業における非定型作業の自動化
・農業、建設業などの人手に依存する作業の自動化
・医療福祉介護分野などでロボットが人に物理的なサービスを提供

関連情報

デモあり
展示品あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

科学技術振興機構 未来創造研究開発推進部
TEL:03-6272-4004 
Mail:kaikaku_miraiアットマークjst.go.jp
URL:https://www.jst.go.jp/mirai/jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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