説明会の
お申込み

SDGsに貢献するエネルギー・環境関連技術~新潟大学、長岡技術科学大学~ 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年09月24日(火) 13:30~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、
     新潟大学、長岡技術科学大学

説明会のお申込みはこちら

<お申込み方法・聴講方法>

聴講をご希望される方は、「説明会のお申込みはこちら」よりお申込みください。

申込受付:開催日前日まで

・お申込み完了後、マイページが設定され「事前登録完了のお知らせ」が届きます。
・メールに従いログインIDとパスワードでマイページへのアクセスをご確認ください。
・開催日前日にマイページより聴講用URLをご案内いたします。
・当日はマイページよりご聴講いただけます。

発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • 材料

1)環境に優しい耐久性の優れた新しい青緑色顔料

新潟大学 工学部 工学科 化学システム工学プログラム 准教授 渡邉 美寿貴

新技術の概要

無機顔料は、光や温度、化学薬品、大気の影響に対して安定しているため、インキや化粧品などに用いられている。本発明では、JIS規格により定められている基本色の一つである青緑色顔料を開発した。結晶構造中に発色源となる2価の銅を含むNa2Cu3Ge4O12を母体として選択し、各カチオン元素が位置するサイトに異なるカチオンを添加し、結晶場を最適化することで、より鮮やかな色調の実現に成功した。

従来技術・競合技術との比較

実用材料は毒性の高い元素を含み、色調が薄く、耐久性や耐薬品性、耐熱性が低いという課題を抱えている。本発明の青緑色顔料は、銅の2価イオンを発色源として、毒性の低い元素で構成され、耐湿性や耐塩基性、耐熱性に優れている。

新技術の特徴

・毒性の低い元素で構成された材料
・耐湿性、耐塩基性、耐熱性に優れる

想定される用途

・絵具
・インク

関連情報

・サンプルあり
・展示品あり

  • 14:00~14:25
  • エネルギー

2)雪と太陽で冷房する可搬型雪冷房システム

長岡技術科学大学 技学研究院 機械系 教授 上村 靖司

新技術の概要

フレコンに詰めた保存雪を直接搭載して移動できる雪冷房システムです。雪を冷熱源とするため送風機電力のみで稼働し、太陽光発電と可搬バッテリで1日中8畳用エアコン相当の冷房能力がでます。雪の形が時々刻々と変わっても、安定した冷房性能が維持できるよう、新たに開発した冷熱交換ユニットに特徴があります。

従来技術・競合技術との比較

熱中症対策等で屋外で使えるスポットクーラーは市販されていますが、消費電力が大きく電源確保が必須です。雪を使った冷房システムは普及していますが、どこにでも運べる雪冷房は実施例はあるものの、1時間毎の雪補充が必要であるなど実用性に課題がありました。本システムは電源確保も途中での雪補充も不要です。

新技術の特徴

・保存した天然雪を直接搭載できる可搬型システムであること
・太陽光発電と可搬バッテリで1日中連続して稼働し続けること
・新開発の冷熱交換ユニットにより安定した冷熱出力が得られること

想定される用途

・電源確保の難しい工事現場での作業員の熱中症対策
・夏季屋外でのスポーツ大会等での救護用テントの冷房
・夏季屋外での環境対策に関連するイベントでのデモンストレーション

関連情報

・デモあり
・展示品あり

  • 14:30~14:55
  • 環境

3)セラミック膜を用いた新規汚水処理法(油水分離および重金属除去)の開発

新潟大学 工学部 工学科 化学システム工学プログラム 准教授 狩野 直樹

新技術の概要

安価な材料であるカオリンとドロマイトを用いて、両者の割合を変化させてセラミック膜を製造し、焼結温度や焼結時間も変化させて種々の膜を作製した。膜の機械的強度や水に対する透過流束や吸収率から最適条件の膜を見出し、その膜にフッ素化合物を用いて疎水処理を施し、油と水の分離と同時に重金属吸着除去特性を持つ膜を開発した。

従来技術・競合技術との比較

廃水から環境汚染物質を除去する従来技術として、(1)吸着剤を用いて重金属を吸着除去する技術、(2)膜に疎水性や親水性を持たせて水と油を分離する技術はあった。「重金属を含有した水と油が混合している廃水」を同時に処理する方法はなかった。

新技術の特徴

・油分と水分を適切に分離しながら重金属吸着除去
・安価で環境にやさしい原材料による膜作製

想定される用途

・廃水処理(油田随伴水、洗車ステーション・ガソリンスタンド)
・浄水器分野

関連情報

・サンプルあり
・展示品あり

  • 15:00~15:25
  • アグリ・バイオ

4)置くだけで作物の多収化、高品質化、高温耐性を実現するバイオスティミュラント

新潟大学 農学部 農学科 応用生命科学プログラム 教授 伊藤 紀美子

新技術の概要

(1)きのこ廃菌床をガス透過性薄層フィルムにパッキングして育成中の作物へ施用します。
(2)2週間の苗への施用により増収が見込めます。
(3)苗の時期の2週間〜1ヶ月の施用により、高温ストレス下の収量・品質への被害を軽減できます。
(4)施用方法は苗の近くに置くだけなので、成分の土壌へ残留がありません。
(5)従来、堆肥化や搾汁脱水等により処理していた廃菌床の多用途化・有効活用とともに処理労力の軽減が期待できます。

従来技術・競合技術との比較

廃菌床の堆肥化と施用により水稲で2%の増収が可能であると報告されていますが、発表者の技術によりバイオスティミュラント化することで、2023年酷暑の夏の施用事例では、20〜67%の増収、玄米整粒率が5%以上上昇しました。すなわち施用する作物の高収量化、高品質化に加え、高温耐性を付与できます。

新技術の特徴

・苗の時期の2週間〜1ヶ月の施用により、高温ストレス下の収量・品質への被害を軽減
・成分の土壌へ残留がありません
・植物のCO2同化能を高めます

想定される用途

・水稲栽培
・施設園芸
・苗生産

  • 15:30~15:55
  • エネルギー

5)再生可能エネルギーの高温熱貯蔵容器材料の探索

新潟大学 工学部 工学科 化学システム工学プログラム 准教授 郷右近 展之

新技術の概要

・高温で駆動する潜熱利用型の合金系蓄熱システムで使用する高温適合性の容器材料を見出した。
・本研究の容器材料は、金属・合金が溶融した状態を安定かつ長期間保持する高熱伝導性の蓄熱用途の容器材料として適性があることを初めて実証した。
・熱応答性に優れた合金系潜熱蓄熱システムを実現し、蓄熱発電や次世代太陽熱発電プラントの高性能化に寄与する。

従来技術・競合技術との比較

・従来の蓄熱用途の容器材料は、低い熱伝導率や溶融金属と化学反応するため、選択肢が極めて限られていた。
・本研究の容器材料は、高い熱伝導率、高温における耐化学反応性、耐熱性、電気伝導性を有する。
・高温かつ大気中で熱的に安定、溶融金属と化学反応しない、酸化物系と比べて熱伝導率が高く、潜熱の吸収・放出に対する熱応答性に優れる。

新技術の特徴

・高熱伝導率
・高温における耐化学反応性
・高耐熱性

想定される用途

・次世代太陽熱発電
・蓄熱発電
・高温排熱利用

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

新潟大学 社会連携推進機構
TEL:025-262-7554  
Mail:onestop アットマークadm.niigata-u.ac.jp
URL:https://www.ircp.niigata-u.ac.jp/

長岡技術科学大学 産学連携・研究推進課
TEL:0258-47-9279  
Mail:patent アットマークjcom.nagaokaut.ac.jp
URL:https://www.nagaokaut.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

Go Top