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スマートライフ~四国国公立大学~ 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年09月12日(木) 09:55~14:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、四国産学官連携イノベーション共同推進機構(SICO)、株式会社テクノネットワーク四国、愛媛大学、香川大学、徳島大学、高知大学、高知工科大学

発表内容詳細

  • 09:55~10:00

開会挨拶

四国産学官連携イノベーション共同推進機構(SICO) 理事 藤本 真路

  • 10:00~10:25
  • アグリ・バイオ

1)超焦点深度伸長光学素子の設計とライトシート顕微鏡への応用

発表資料 プレゼン動画

愛媛大学 大学院理工学研究科 電気電子工学講座 准教授 齋藤 卓

新技術の概要

本技術は曲面形状位相マスクの最適設計によって、光学顕微鏡の焦点深度を飛躍的に伸長する技術である。この技術は光学顕微鏡におけるピントの合う領域を表す焦点深度の狭さに関する課題を解決し、ライトシート顕微鏡に応用することでその汎用性を大幅に向上させる技術となる。

従来技術・競合技術との比較

従来の焦点深度を伸長する方法として、階段形状位相マスク、放射型開口位相マスク、アキシコンレンズが挙げられるがその伸長効果や蛍光計測光量の効率性、また、空間分解能が課題であった。本技術は曲面形状の最適設計によってこれらの技術を改善するものである。

新技術の特徴

・光学顕微鏡における焦点深度を伸長
・光学素子を既存の光学系に挿入するだけで利用できる汎用性の高い設計
・ライトシート顕微鏡に応用することで汎用性を向上

想定される用途

・ワイドフィールド蛍光顕微鏡
・ライトシート顕微鏡
・イメージングフローサイトメトリー

  • 10:30~10:55
  • アグリ・バイオ

2)空間情報付与一括切断技術で2次元バイオサンプルの汎用空間解析を実現する

発表資料 プレゼン動画

香川大学 創造工学部 機械システム工学領域 教授 寺尾 京平

新技術の概要

サンプル種や解析法に寄らない汎用的な2次元生体試料の空間解析を実用化するために、組織スライスや細胞集団の2次元的な生体試料を、空間情報を付与した微小な断片に一括で分割する空間分画技術を開発している。

従来技術・競合技術との比較

アグリ・バイオの研究において空間解析のニーズがあるが、従来装置は、特定の解析に限られるだけでなく、高い導入・ランニングコストから、日常的に用いられる技術として普及するには至っていない。それに対し、ハイスループットかつ汎用的な空間解析を低コストに実現する新たな細胞空間サンプリング技術となる。

新技術の特徴

・試料断片がウェルプレートに個別に回収されるため様々な分析に適用できる
・2次元生体試料を一括で微細断片に切断分割できる
・切断分割した断片に元の試料における空間情報を与えることができる

想定される用途

・空間解析の基礎研究ツール
・臨床診断における細胞・組織の検査ツール

関連情報

サンプルあり

  • 11:00~11:25
  • 材料

3)糖類をギ酸へと選択的に変換する光触媒の開発

発表資料

高知大学 教育研究部総合科学系 複合領域科学部門 講師 今村 和也

新技術の概要

ギ酸は用途の多い基幹物質であり、近年はエネルギーキャリアとしても注目されている。バイオマスの代表格である糖類をギ酸へと選択的に変換する光触媒を開発した。セリウム系の酸化物を光触媒として使用しており、可視光(470 nm)でも駆動することを確認した。

従来技術・競合技術との比較

従来技術:ギ酸は一酸化炭素、もしくはメタノールを原料として製造される。競合技術:光触媒的に糖類をギ酸へと変換する技術として、塩基性水溶液中で酸化チタンを光触媒として使用することで、グルコースをギ酸イオンへと選択的に変換した報告がある。

新技術の特徴

・再生可能資源からギ酸を製造できる
・塩基などの添加剤が不要
・可視光でも駆動する

想定される用途

・飼料
・化学製品の原料
・エネルギー資源

関連情報

サンプルあり

  • 11:30~11:55
  • 環境

4)ヒ素と鉄を酸化できる新規微生物による水中のヒ素除去技術

発表資料 プレゼン動画

愛媛大学 農学部 生物環境学科 准教授 光延 聖

新技術の概要

本発明は、天然土壌に由来し病原性も持たない新規微生物についてであり、水中に溶存する鉄とヒ素をどちらも酸化させることができる。本発明により、溶存2価鉄を酸化し、低吸着性の亜ヒ酸でも強く吸着できる酸化鉄鉱物を形成させ、表面に吸着した亜ヒ酸をより高吸着性のヒ酸へ形態変化することができる。

従来技術・競合技術との比較

微生物を用いたヒ素の除去技術として微生物が産生した酸化マンガン(MnO2)と陰イオン吸着する酸化鉄から構成される陰イオン吸着材が知られている。
本発明は、水中に溶存する鉄とヒ素をどちらも酸化することのできる新規微生物であり、酸化鉄鉱物を形成させることで、従来技術よりも効率的にヒ素を除去することができる。

新技術の特徴

・鉄とヒ素をどちらも酸化させることのできる微生物
・従来技術よりも効率的にヒ素を除去することができる

想定される用途

・排水/水処理

関連情報

サンプルあり

  • 13:00~13:25
  • 機械

5)全方位全自動搬送装置「ユークリータ」の月面敷設

発表資料 プレゼン動画

高知工科大学 システム工学群 機械系 教授 川原村 敏幸

新技術の概要

本技術は、人や物を全方位へ全自動で搬送することが可能な新規輸送手段に対し、太陽電池を組み込み、独立分散電源としても利用出来る「新世代の道:ユークリータ」の開発です。本技術は、生活レベルの向上と地球環境問題の改善を同時に叶えるだけにとどまらず、2050年頃を目標として、月面上への敷設も視野に入れています。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、移動対象物を、自点起発事象予測方式により、半自動的に目的地に最短距離で搬送する技術であって、動く歩道と類似研究分野です。関連技術の開発は最近着手されたばかりですが、その進展は目覚ましい。大面積化要望に対して動力源の数や制御面やコスト面で、他競合よりも、大きな優位性を有していると考えます。

新技術の特徴

・モノの、全方位・全自動・搬送
・従来の開発とは一線を画す、次世代の道
・構想20年、研究10年、物の搬送を対象にすれば、すでに実用化必要水準

想定される用途

・物の仕分けを支援する用途として、物流センターへの敷設
・歩行を支援する用途として、空港やショッピングモールなどへの敷設
・未来の未開拓領域への適応を想定して、月面などの低重力環境での人・物の移動支援

関連情報

サンプルあり
デモあり
展示品あり

  • 13:30~13:55
  • 分析

6)検査・分析用新規紙製流路デバイスの開発

発表資料

愛媛大学 イノベーション創出院 紙産業イノベーションセンター 教授 薮谷 智規

新技術の概要

感染症、生化学検査、環境調査に利用される分析デバイスへの適用を念頭に、機械的強度に優れ、進液速度を精緻に制御可能な紙製の流路を開発した。さらに、臨床検査に汎用されるイムノクロマト基材としての基本性能である抗体定着性を改善する基材の新加工法を確立した。本流路は繊維とバインダーから構成されており、加工条件に基づき様々な流路機能を付与可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の紙製流路基材は、市販のろ紙や紙製品をベースに作製されていた。しかし、流路基材に対する様々な要望に応えるためには、流速制御や物質固定性など、要求性能に応じて紙製流路をカスタム作製できることが望ましい。そこで、流路に使用する部材や加工条件をアレンジし、多様なニーズに対応可能な紙製流路デバイス作製技術を開発した。

新技術の特徴

・繊維やバインダーの種類や加工条件をカスタマイズすることで、検査・分析デバイス用の流路として必要な流速制御が可能である
・紙製基材のため化学的に安定であり、かつ自在な形状に加工可能である
・従来のイムノクロマトグラフ用基材であるニトロセルロースメンブレンと比較して機械的強度に優れる

想定される用途

・臨床検査用デバイス
・環境分析用デバイス
・化学工学や応用化学分野における液液抽出、成分分離、合成用の流路デバイス

関連情報

サンプルあり

  • 14:00~14:25
  • 創薬

7)膵島および膵外分泌組織への高い移行性と集積性を持つ薬剤デリバリー技術

発表資料

徳島大学 大学院医歯薬学研究部(薬学域) 薬物治療学分野 教授 金沢 貴憲

新技術の概要

本技術は、膵臓を標的とした新規薬物送達システム(DDS)である。本研究では、新生血管の有無によらない膵臓への薬物移行の実現をする。脂質ナノ粒子(LNP)の構成や粒子径を調整することで、薬物を膵臓の膵島、もしくは、膵臓の外分泌組織に選択的、効果的に移行及び集積させることを可能とする。

従来技術・競合技術との比較

一般に、経口・注射による膵臓、特に膵島への薬物の移行性は極めて悪い。そのため、脂質ナノ粒子(LNP)による薬物送達システム(DDS)の検討がなされているが、膵β細胞を標的とした効果的なDDSはみつかっていない。本研究では、特殊なLNPを使用することなく、薬物の膵臓に対する高い移行性(肝臓及び脾臓へは低い移行性)を見出した。

新技術の特徴

・脂質ナノ粒子を用いた新規薬物送達システム
・膵臓(膵島)、もしくは膵臓の外分泌組織に対する選択的、効果的な移行性
・特殊な脂質や調整技術は不要なため導入コストが低い

想定される用途

・糖尿病治療薬
・慢性膵炎、膵がんなどの膵臓疾患への治療薬
・その他、標的疾患への移行性の高いDDS

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

四国産学官連携イノベーション共同推進機構(SICO)
SICO事務局(徳島大学産学官連携プラザ内)
TEL:088-656-9702
Mail:sico-officeアットマークtokushima-u.ac.jp
URL:https://www.tokushima-u.ac.jp/ccr/active/project/sico/

株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部
TEL:087-813-5672 
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp
URL:https://www.s-tlo.co.jp/

愛媛大学(株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部)
TEL:087-813-5672 
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp
URL:https://www.s-tlo.co.jp/

香川大学(株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部)
TEL:087-813-5672 
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp
URL:https://www.s-tlo.co.jp/

徳島大学(株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部)
TEL:087-813-5672 
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp
URL:https://www.s-tlo.co.jp/

高知大学 研究国際部 地域連携課
TEL:088-844-8418 
Mail:kt05アットマークkochi-u.ac.jp
URL:https://www.kochi-u.ac.jp/cersi/

高知工科大学 研究連携部 社会連携課
TEL:0887-57-2743 
Mail:orgアットマークml.kochi-tech.ac.jp
URL:https://www.kochi-tech.ac.jp/rora/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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