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バイオものづくり技術② 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年05月21日(火) 13:00~14:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、東京工業大学、株式会社 AIST Solutions、東北大学、九州大学

協力:産業技術総合研究所、株式会社東北テクノアーチ

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発表内容詳細

  • 13:00~13:25
  • アグリ・バイオ

1)酵素とポリリン酸を用いた安価な核酸合成技術

東京工業大学 地球生命研究所 生命理工学院 教授 松浦 友亮

新技術の概要

4種のヌクレオチド三リン酸(NTP)は、酵素触媒による物質生産やmRNAワクチンの原料として産業上重要な化合物である。我々は、天然物由来酵素を用いて、安価なヌクレオチド一リン酸(NMP)とポリリン酸から高価なNTPをワンポットで製造する方法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来法では、有機合成や酵素を2種類用いた方法が一般的である。またそれぞれの核酸によって、製造プロセスが異なる。

新技術の特徴

・広い基質特異性を有する酵素の発見とその利用
・安価な基質を用いた高付加価値物質生産
・無細胞合成によるスケールアップの容易さ

想定される用途

・人工核酸の合成
・物質生産におけるエネルギー再生酵素として利用
・安価な素材からのmRNAのワンポット合成

関連情報

サンプルあり

  • 13:30~13:55
  • アグリ・バイオ

2)組換え蛋白質の超高効率生産を実現する鶏卵バイオリアクター

産業技術総合研究所 健康医工学研究部門 研究部門長 大石 勲

新技術の概要

私たちはニワトリ遺伝子組換えにより、組換え蛋白質を低コストかつ大量に鶏卵内に生産する技術を開発しました。これまでにサイトカインやヒトIgGなどの生産を実現し、数十~数百mgの組換えタンパク質を卵1個に発現させています。ニワトリの繁殖により大量の卵を得て組換え蛋白質の生産量を増大させることも可能です。

従来技術・競合技術との比較

CHO細胞のように高額な培養タンクや設備装置、培地などを必要としない。微生物生産に比べ抗体など複雑な組換え蛋白質の生産が可能なほか、宿主の不活化も不要である。組換え植物やカイコに比べ封じ込めが極めて容易なため、大規模な繁殖が可能であり、大スケールの組換え蛋白質製造にも適用しやすいと考えられる。

新技術の特徴

・組換え蛋白質の低コスト生産
・組換え蛋白質の大量製造
・培養タンクや設備装置を必要としない組換え蛋白質製造

想定される用途

・ヒトまたは動物用バイオ医薬品
・再生医療、培養肉などの培地サプリメント
・その他組換え蛋白質を用いた日用品などの製品製造

  • 14:00~14:25
  • アグリ・バイオ

3)水生無脊椎動物で外来遺伝子を高発現させる技術

東北大学 大学院農学研究科 水圏生物生産科学講座 助教 長澤 一衛

新技術の概要

外来遺伝子の発現にはプロモーターと呼ばれるDNA配列が不可欠だが、水生無脊椎動物で十分に機能するものはなかった。本技術は、カキヘルペスウイルスから強力なプロモーター活性を示す配列を発見し発現ベクターに搭載することで、二枚貝の細胞で外来遺伝子を高発現させ、遺伝子の機能解析やタンパク質生産を可能にするものである。

従来技術・競合技術との比較

従来技術ではCMVやEF-1αプロモーターが汎用されてきたが、水生無脊椎動物では十分に機能しないことが知られていた。本技術は二枚貝の細胞において、CMVと比較して約25倍高いプロモーター活性を有しており、GFP遺伝子を発現させた場合、蛍光顕微鏡下でGFP蛍光を観察できるレベルで高発現が可能である。

新技術の特徴

・軟体動物や水生無脊椎動物の遺伝子組み換え技術、ゲノム編集技術の開発
・貝類、軟体動物、水生無脊椎動物における遺伝子の機能解析
・生物工場(有用タンパク質生産)

想定される用途

・有用種形質(高成長、耐病性)を付加した水産無脊椎動物(二枚貝等)の作製
・水質浄化機能を賦与した水産無脊椎動物(二枚貝等)の作製
・高機能タンパク質(医薬品)を生産する水産無脊椎動物(二枚貝等)の作製

  • 14:30~14:55
  • アグリ・バイオ

4)CHO 細胞を用いたバイオヘパリン生産技術の開発

九州大学 大学院工学研究院 化学工学部門 教授 上平 正道

新技術の概要

ヘパリンは、抗血液凝固剤として医療分野で大量に使用されている。本技術は、医薬品タンパク質生産の宿主として多用されているCHO細胞を、遺伝子操作によるセル・エンジニアリングで改変することで、ヘパリンと同様の生理活性を有する糖鎖(硫酸化グリコサミノグリカン)を生産する技術である。

従来技術・競合技術との比較

医薬品ヘパリンは、ブタ腸などの動物組織から調製されているが、不純物混入による医療事故が生じたことから新しい供給方法の開発が重要な課題となっている。細胞培養によって生産させることで安定生産および品質制御が可能となるため従来法にかわる画期的な方法となりうる。

新技術の特徴

・動物組織を使わない細胞培養による生産(品質管理、安定生産)
・構造活性相関における新たな知見

想定される用途

・抗血液凝固剤
・医療材料への抗血液凝固性の付与

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

東京工業大学 研究推進部産学連携課
TEL:03-5734-3817 
Mail:sangakuアットマークsangaku.titech.ac.jp
URL:https://www.ori.titech.ac.jp/

株式会社 AIST Solutions(産業技術総合研究所 新技術説明会事務局)
URL:https://www.aist-solutions.co.jp/contact/form.html

東北大学 産学連携機構
TEL:022-795-5275 
Mail:sangaku-suishinアットマークgrp.tohoku.ac.jp
URL:https://www.rpip.tohoku.ac.jp/jp/aboutus/form

九州大学 オープンイノベーションプラットフォーム サイエンスドリブンチーム
TEL:092-400-0494 
Mail:transferアットマークairimaq.kyushu-u.ac.jp
URL:https://airimaq.kyushu-u.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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