東京電機大学 新技術説明会【対面開催】
日時:2025年11月04日(火) 13:30~15:55
会場: JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、東京電機大学
<お申込み方法・聴講方法>
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 13:30~13:55
- 機械
1)高速応答と省電力を実現する3モード切替型CMG姿勢制御技術
東京電機大学 理工学部 理工学科 電子情報・生体医工学系 教授 田中 慶太
新技術の概要
本技術は、超小型衛星向けに3段階のトルク制御モードを備えた最適化型CMG姿勢制御装置です。大トルクで高速姿勢変更、小トルクで高精度制御、微小トルクで省電力姿勢保持を実現し、特異点回避能力と運用効率を向上します。
従来技術・競合技術との比較
従来のCMGは高トルク過剰や特異点での制御困難、消費電力の大きさが課題でした。本技術は3段階トルク制御とRW機能併用により、高精度・省電力化と特異点回避を同時に実現します。
新技術の特徴
・3段階トルク制御
・省電力設計
・特異点回避機能
想定される用途
・地球観測衛星
・地上観測装置
・ロボット制御
関連情報
・サンプルあり
- 14:00~14:25
- 創薬
2)ピペット向けアタッチメント
東京電機大学 工学部 電子システム工学科 教授 茂木 克雄
新技術の概要
発表するピペット向けアタッチメントは、マイクロ流路を利用した薬品の自動分注機構である。鋳型で大量生産できる樹脂製のアタッチメントであり、ピペットチップのようにマイクロピペットに取り付けることが可能である。
従来技術・競合技術との比較
当該アタッチメントは、大量生産により従来のピペットチップと同様の価格を実現できる。従来のピペットが1度の吸引吐出で試薬操作工程を行うのに対し、本アタッチメントは複数回の吸引吐出を連続的に行えるため、脱着操作の削減が可能である。
新技術の特徴
・薬品操作の自動化
・既存ピペットのチップとの代替可能
・薬品の定量連続吐出が可能
想定される用途
・病原菌の検出試薬の調製
・疾患の検査薬の調製
・食品成分検査
関連情報
・展示品あり
- 14:30~14:55
- デバイス・装置
3)視野の限界を超えて ― 全方位360°ビジョン
東京電機大学 理工学部 理工学科 情報システムデザイン学系 教授 松浦 昭洋
新技術の概要
本技術は、3次元の360°全方位の情報を、ヘッドマウントディスプレイ等を装着したユーザに提示する視野拡張技術です。全方位の情報を等距離射影を用いて円形画像化して面前に一度に表示し、さらに物体の位置特定を支援するための補助線を導入することで、迅速でシームレスな操作を可能とします。
従来技術・競合技術との比較
視野拡張の従来技術として、半球分の情報を表示する魚眼画像や横長のパノラマ画像を用いたものなどがありますが、一度に表示される範囲や周辺視野への提示の課題がありました。本技術では、全方位の情報を円形画像として面前に表示し、位置特定のための補助線を導入することで、迅速な物体発見とシームレスな操作を可能としました。
新技術の特徴
・視野拡張
・全方位の情報を面前に一度に表示することが可能
・物体発見からそれに続く操作まで、迅速かつシームレスに可能
想定される用途
・現実空間・仮想空間問わず、物体の迅速な発見と処理
・物体・空間情報の認識・操作が要求されるゲーム・eスポーツ
・陸・海・空・宇宙空間などにおける物体の発見と処理
関連情報
・デモあり
- 15:00~15:25
- エネルギー
4)全固体電池の高容量化と長寿命化をシリコン負極で実現
東京電機大学 工学部 電気電子工学科 教授 佐藤 慶介
新技術の概要
全固体電池は、EV動力車用の高エネルギーバッテリーとして必要不可欠である。シリコン負極を使用することで高エネルギー密度化は実現できるものの、サイクル寿命に課題があった。今回は、導電性バインダーや多層グラフェンを被覆することで高容量化と長寿命化を実現するシリコン負極について紹介する。
従来技術・競合技術との比較
今回開発したシリコン負極は、粒子径制御による体積膨張の緩和ならびに導電性バインダーや多層グラフェンの被覆による電気伝導性の向上により、全固体電池の高容量化と長寿命化を実現した。
新技術の特徴
・シリコンナノ多孔粒子の粒子径を150nm以下で制御
・粒子表面を導電性バインダーや多層グラフェンで被覆
・サイクル寿命を90%以上に向上
想定される用途
・リチウムイオン二次電池や全固体電池の負極材料としての活用
・蓄電池等のエネルギー・電気化学分野の市場
・カーボンニュートラル社会の実現に向けた電気自動車の普及に貢献
関連情報
・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり
- 15:30~15:55
- アグリ・バイオ
5)DLC電極による日本酒発酵のDX応用技術
東京電機大学 理工学部 理工学科 電子情報・生体医工学系 教授 大越 康晴
新技術の概要
本技術は、ダイヤモンド状炭素(DLC)電極を用いて日本酒の発酵状態を電気化学的に数値化する技術である。従来困難であった発酵過程の定量評価を可能とし、品質管理の効率化や伝統産業のDX推進に貢献する。更には、酒造現場でのDX推進に加え、他の発酵食品やバイオ産業への展開も期待できる。
従来技術・競合技術との比較
従来の官能検査や成分分析は、時間を要する上に、熟練者の経験に依存するという課題がある。本技術は、広範な電位窓を有するDLC電極を用いることで、日本酒、ワイン、醤油などの発酵状態における変化を高精度に判別でき、繰り返し使用しても安定した測定が可能である。
新技術の特徴
・低バックグラウンド電流かつ広範な電位窓を有するため、僅かな変化を高感度で検出可能である
・化学的・電気化学的安定性に優れるため、繰り返し使用に適している
想定される用途
・発酵食品(日本酒、ワイン、ビール、醤油、味噌、ヨーグルトなど)の品質評価・製造工程管理
・細胞培養液、発酵タンク内培地、バイオリアクターなどを対象としたモニタリング
・血液・尿・唾液などの生体サンプルを対象としたヘルスケア分野でのセンシング
関連情報
・サンプルあり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
東京電機大学 研究推進社会連携センター(産官学連携担当)
TEL:03-5284-5225
Mail:crc jim.dendai.ac.jp
URL:https://www.dendai.ac.jp/crc/tlo/
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