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法政大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2025年07月10日(木) 12:25~14:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、法政大学

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発表内容詳細

  • 12:25~12:30

開会挨拶

法政大学 リエゾンオフィス リエゾンオフィス長 安田 彰

  • 12:30~12:55
  • デバイス・装置

1)室内燃焼機器のための屋内スマート給気システム

法政大学 理工学部 創生科学科 教授 小林 一行

新技術の概要

換気扇用のファンは室内外の差圧により回転し差圧に比例した電圧を発生する。ファンは差圧センサとしての機能をもつ。このファンを用いて、給気ファンおよび熱交換機を制御する。これにより、室内の換気状態を自動的に調整し、常に適切な換気を維持することで、室内燃焼機器の安全性を向上させることが可能となる。

従来技術・競合技術との比較

差圧センサとして機能するファンと温度センサを用い、外気条件や使用環境の変化に応じた、ファン本来の機能により計画換気させることで過剰換気や換気不足を防ぐことができる。差圧を利用して換気を制御することで、常に適切な換気を実現し、燃焼機器の安全性を高める。

新技術の特徴

・高気密住宅でレンジフードの排気に際して、室内の圧力が大きく下がり、玄関ドアがあかない事故が報告されている。この技術を用いることで、室内圧力を適正値に保ちこのような事故を防げる。
・室内燃焼機器の動作状況に応じて、自動で給気と熱交換を適切化
・熱エネルギーロスを防ぐ:流速・温度差に基づき、内気の逆流防止と給気温度の制御が可能

想定される用途

・厨房機器を備えた飲食店の換気設備として
・ガスファンヒーターや石油ストーブを使用する高気密住宅
・薪ストーブなど換気が重要となる住宅

  • 13:00~13:25
  • 環境

2)地熱水中のシリカから直接メソポーラスシリカを製造

法政大学 生命科学部 環境応用化学科 教授 渡邊 雄二郎

新技術の概要

地熱流体からメソポーラスシリカを直接合成する方法を開発した。この方法は、界面活性剤の添加のみで、他のエネルギーを使わず容易にメソポーラスシリカを合成でき、また、地熱発電で従来問題になっている地熱水からのシリカ析出(配管詰まり、発電効率の低下)を抑制することもできる。

従来技術・競合技術との比較

本技術は地熱水から凝集されたシリカ沈殿物からではなく、シリカ濃度が低濃度である地熱水を用いてメソポーラスシリカを直接合成することができる。地熱水からのシリカ析出を抑制する技術としてpH制御や温度制御等が報告されているが、効率性等の課題が残っている。本技術は、シリカ析出を抑制すると共に、有用材料であるメソポーラスシリカを得る技術であり、極めて有用な技術である。

新技術の特徴

・環境(地熱水)中のシリカを利用した有用材料(メソポーラスシリカ)の製造
・シリカ析出などの環境問題を解決
・得られたメソポーラスシリカは環境浄化材料として利用可能

想定される用途

・低コストなメソポーラスシリカを利用した環境浄化
・シリカ析出対策
・触媒等機能性材料としての利用

関連情報

サンプルあり

  • 13:30~13:55
  • 材料

3)電気泳動による球体への酸化物被覆と強誘電体配向膜の作製

法政大学 生命科学部 環境応用化学科 教授 明石 孝也

新技術の概要

ゾル-ゲル法と電気泳動堆積法を組み合わせた製膜法であり、「ゾル滴下電気泳動堆積法」と名付けた。この成膜法では、電気泳動で堆積させた粒子間の空隙に、ゾル-ゲル法由来の酸化物が充填される。この方法により、球体や棒などの3D形状を有する合金への酸化物被覆や、基板への強誘電配向膜形成が可能である。

従来技術・競合技術との比較

電気泳動堆積法では、形成した粒子堆積層において粒子間の結合を強めるためには、高温での焼結が必要である。また、ゾル-ゲル法では、ゲルの乾燥と焼結過程での収縮が起こるために、厚い膜の形成は困難である。一方、本技術の「ゾル滴下電気泳動堆積法」では、これらの欠点を補完して、比較的低温で厚い膜の形成ができる。

新技術の特徴

・比較的低温(600~700℃)で酸化物の膜を形成できる
・球体や棒などの3D形状を有する合金への酸化物被覆が可能である
・強誘電体粒子の配向膜を形成できる可能性がある

想定される用途

・耐熱合金への遮熱コーティング
・軸受けやボールねじなどへのコーティングによる摩擦低減
・強誘電体酸化物の配向膜の形成

  • 14:00~14:25
  • 機械

4)透明体対応の地図レス自動運転技術、および、工作機械主軸テーパ穴の高精度摩耗計測技術

法政大学 理工学部 機械工学科 機械工学専修・航空操縦学専修 教授 吉田 一朗

新技術の概要

・自動運転ロボットに関する技術について(以降、技術A):本技術は、ガラスなどの透明体が混在する空間であっても、作成に多くの工数がかかる地図情報なしで移動体の自動運転を可能とした。
・主軸テーパ穴内面の高精度計測に関する技術について(以降、技術B):本技術は、開発した光学式の原理によって、主軸テーパ穴の内面の摩耗や形状を高精度に計測可能とした。

従来技術・競合技術との比較

・技術A:ガラスなどの透明体が混在する環境で自動運転を実現する場合、先行研究ではLiDARに加え超音波センサや偏光カメラを用いなければならなかったが、本技術ではLiDARの点群情報のみで透明体を検出し、さらに地図レスで自律走行を可能とした。
・技術B:主軸テーパ穴内面の形状・摩耗量の検査は、職人技とも言える光明丹・ブルーペーストを使った官能検査的な方法が主流であるが、本技術は新たに開発した光学原理により高精度測定を可能とした。

新技術の特徴

・技術A:LiDARから得られる情報のみを用い、ガラスなどの透明体を検出できるアルゴリズムと左手法を応用して開発したアルゴリズムにより、地図レスで自動運転を実現した
・技術B:世界標準のJIS/ISO規格の主軸テーパ穴の当たり検査は職人技を必要とするが、開発した光学原理により高精度な定量測定を実現した

想定される用途

・技術A:ガラスが混在する建物内での自動運転する配送ロボットや案内ロボット、警備ロボット
・技術A:事前に地図の準備が難しい災害現場における自律走行レスキューロボットや無人調査ロボット
・技術B:工作機械の主軸テーパ穴内面やハイアスペクト比の小径穴の内面の形状および摩耗量の測定機

  • 14:30~14:55
  • 機械

5)医療従事者の負担軽減のための補助装置

法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 教授 山田 泰之

新技術の概要

医療従事者の身体的な負担が課題となっている。医療用放射線を用いた治療での医師の防護衣の着用負担を軽減するプロテクター、内視鏡治療時の医師の腕の負担軽減補助具、被ばく低減する防護衣の提案、および被ばくそのものを減らすための放射線被ばく量自体を低減する放射線散乱抑制壁面、等について紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来は患者の負担軽減が主であった。特に、透視化手技や、内視鏡手技など近年増加している手技を行う医療従事者の負担軽減策は、世界的にも前例がほぼない。

新技術の特徴

・電気を利用せず、機構や仕組みで補助機能をはたす
・当初から現役医師とともに開発したインクルーシブデザイン
・機械工学と人間工学の双方からアプローチした使う人を配慮したアイデア

想定される用途

・医療従事者の負担軽減
・類似の作業(工場、組み立て、農業)負担の軽減
・放射線が問題となる宇宙や原子力発電所等での活用

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

法政大学 研究開発センター小金井事務課
TEL:042-387-6255 
Mail:kkenkaiaアットマークhosei.ac.jp
URL:https://www.hosei.ac.jp/kenkyu/contact/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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