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京都工芸繊維大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2025年09月02日(火) 10:00~11:55

会場:オンライン

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、京都工芸繊維大学

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申込受付:開催日前日まで

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発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 環境

1)多重刺激によって分解を開始する循環指向ポリマー

京都工芸繊維大学 繊維学系 教授 福島 和樹

新技術の概要

100℃以上のガラス転移温度を示す脂肪族縮合系ポリマーにおいて外場による応答をトリガーとして加水分解が起こるシステムを開発しました。モノマーの合成法として廃プラスチックのアップサイクリングも利用可能で、ろ過だけで高純度モノマーが得られるため、省溶剤・省エネルギーのコストメリットも見込めます。

従来技術・競合技術との比較

・外場の印加がなければ加水分解は起こらない。
・アップサイクリング法では反応生成物の高効率単離を実現。(イオン交換・留去といった類似法の収率 30%、溶媒・カラム精製といった従来法の収率 39%に対して、収率 43%を達成)

新技術の特徴

・分解のON/OFFスイッチ
・高Tg分解性ポリマー
・廃プラの分解性ポリマーへの変換

想定される用途

・添加剤、易解体用接着剤
・フィルム、樹脂(要高分子量化)
・輸送機器、建材、電子機器に利用されるエンプラの有用資源化

関連情報

・サンプルあり

  • 10:30~10:55
  • 医療・福祉

2)ウサギ単鎖抗体による次世代高感度イムノクロマト検査

京都工芸繊維大学 分子化学系 教授 熊田 陽一

新技術の概要

独自技術によるイムノクロマト検査開発プラットフォームを確立した。ウサギ単鎖抗体に基づく高親和性クローンの獲得から特異性・特性変換、分子配向制御、大量生産技術を組合せ、高感度で低コスト、さらに動物倫理に抵触しない汎用的な免疫検査法を提供する。

従来技術・競合技術との比較

実験動物を利用しない抗体製造方法によって、動物倫理問題を解決するとともに大幅な低コスト化に成功。独自の分子改変によって分子配向制御、特異性変換、安定性強化に成功し、圧倒的な高感度化とコストパフォーマンスを実現。

新技術の特徴

・動物倫理的に問題のないアニマルフリー免疫検査を実現
・合理的かつシンプルな抗体設計により製造コストを大幅に削減
・抗体の分子配向制御ならびに安定化によって検出感度を大幅に向上

想定される用途

・ヒトを検査対象とした臨床検査薬、感染症検査薬、食品アレルギー検査試薬
・家畜・ペット等、動物を対象とした感染症検査薬
・環境モニタリング、各種バイオセンサ、CLEIA、ラテックス凝集検査

  • 11:00~11:25
  • デバイス・装置

3)半導体と金属界面の接触抵抗の評価手法を一新

京都工芸繊維大学 材料化学系 教授 菅原 徹

新技術の概要

本研究は、測定サンプルのサイズ設計条件に依存することなく、異なる材料間の界面での接触抵抗を直接比較できる新たな評価手法(拡張伝送長法:Advanced TLM)を提案しました。本手法により、半導体/金属界面の接触抵抗値がデバイスの動作温度条件によって変化することを発見しました。

従来技術・競合技術との比較

半導体/金属界面の接触抵抗は、 TLMを用いて測定されてきましたが、半導体の厚みを考慮しておらず、異なる設計条件のサンプル間で接触抵抗を直接比較することが困難でした。
本研究は、測定サンプルのサイズ設計条件に依存することなく、異なる材料間の界面での接触抵抗を直接比較できる新たなAdvanced TLMを提案しました。

新技術の特徴

・半導体デバイス駆動における各所温度条件によって、半導体と金属材料の界面での接触抵抗が異なることを発見

想定される用途

・半導体デバイスを利用する温度や使用環境によって、半導体ごとに最適な金属材料を選定するなど界面の組み合わせを探索する技術開発に期待

  • 11:30~11:55
  • デバイス・装置

4)新しいイオン化フィールド形成装置による、GC/MSの感度上昇

京都工芸繊維大学 分子化学系 准教授 布施 泰朗

新技術の概要

窒素ガスキャリア下でもEIスペクトルを維持し、微量のマトリックスガスで感度を大幅に向上させる新しいイオン化技術を開発しました。また、この新しいイオン化技術は、効率よくターゲット分子をイオン化する技術で、簡単にお持ちのMSに装着できます。

従来技術・競合技術との比較

ヘリウム依存のEI法では高感度ですが、供給不安と高コストが課題です。代替としての水素は危険で高反応性、窒素はイオン化効率と分離性能が低下します。本技術は、マトリックスガスの添加でイオン化効率を向上させ、窒素でもEIスペクトルを維持した高感度分析を実現しました。

新技術の特徴

・新しいイオン化フィールドです
・既存のスペクトルライブラリーが利用できます
・窒素キャリアガスで高感度分析を実現します

想定される用途

・ヘリウムキャリアガスからN2キャリアガスに切り替えることができます
・現在お使いのGC/MSに装着できます
・試験受託などのルーチン分析などに最適です

関連情報

・デモあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

京都工芸繊維大学 研究推進・産学連携課
TEL:075-724-7928
Mail:chizai アットマークkit.ac.jp
URL:https://www.liaison.kit.ac.jp/index.php

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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