鳥取大学 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年03月05日(木) 10:00~11:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、鳥取大学
<お申込み方法・聴講方法>
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 10:00~10:25
- 環境
1)50℃以下の低温で駆動するDirect Air Capture用二酸化炭素吸放出材
鳥取大学 工学部 化学バイオ系学科 講師 津野地 直
新技術の概要
空気中の二酸化炭素を吸着し極めて低温で放出できる新規な吸着材を開発しました。この吸着材中のアミンと多孔質材料を適切に組み合わせることで、空気中の低濃度(400 ppm)の二酸化炭素を選択的に吸着し、室温(25℃)~50℃という既存材料と比較して極めて低温で放出することができます。
従来技術・競合技術との比較
既存の直接空気回収(Direct Air Capture, DAC)用の材料はその再生に80℃以上の高温が必要とされます。本材料の利用によって、再生温度を低温化による消費エネルギーの削減と様々な未利用熱源を用いたDACの適用先拡大が期待できます。また、吸着量も既存品と同等程度となるよう改良しています。
新技術の特徴
・空気中の低濃度(400 ppm)二酸化炭素を効率的に回収できる吸着材
・室温~50℃の低温領域で吸着した二酸化炭素を回収可能
・回収する量も既存ベンチマーク相当に改良
想定される用途
・未利用熱源を利用した空気からの二酸化炭素回収
・未利用熱源の例:ヒートポンプ廃熱、室内外気温差、太陽熱加熱
・密閉空間の二酸化炭素除去、熱を出す製品の脱炭素ブランディング
関連情報
サンプルあり
- 10:30~10:55
- 創薬
2)Epstein-Barrウイルス肝炎の治療または予防薬
鳥取大学 医学部 医学科 感染制御学講座 ウイルス学分野 准教授 金井 亨輔
新技術の概要
Epstein-Barr virus (EBV)は伝染性単核球症 (Infectious mononucleosis: IM)を起こす。IMに高頻度に伴う肝炎は発症機序不明で治療法もない。我々は既承認薬IbudilastのEBV肝炎治療薬としての可能性を解析した。その結果Ibudilastの効果が認められたことからEBV肝炎治療薬として用途発明特許出願した (特願2024-227924)。
従来技術・競合技術との比較
類似技術として、EBVワクチン製剤が挙げられるが、ワクチン製剤は今後有効性及び安全性を評価する必要がある。一方、IBDは既承認薬であり使用実績があることから比較的短期間に実用化できると考えられる。
我々がこれまでに出願した「Epstein-Barr ウイルス複製阻害剤」(特願2025-534818)は、本技術とは対象疾患症状が異なる。
新技術の特徴
・これまで不明であったEBウイルス肝炎の発症機序を我々が独自に開発したMurine Herpesvirus 68感染マウス肝炎実験系を用いて解析した
・ウイルス感染時に生じる腸管バリア機能の低下により腸内グラム陰性菌が肝臓へ移行することによりToll like receptor-4が刺激され肝炎が生じることを明らかにしたことから着想を得た
・EBウイルスだけでなく、その他の非ABCE型ウイルス性肝炎にも適用できるかもしれない
想定される用途
・EBV肝炎の症状の緩和、死亡率の低下、有病期間の短縮が期待できる
- 11:00~11:25
- アグリ・バイオ
3)コムギに異種ゲノムを導入する技術
鳥取大学 農学部 生命環境農学科 准教授 佐久間 俊
新技術の概要
本技術はコムギを他種と交雑させるための技術である。大多数のコムギ品種には、他種との交雑を妨げる遺伝子が複数存在するため異種ゲノムの導入が困難であった。本技術は、コムギが持つ交雑抑制遺伝子の機能を改変することにより、コムギ以外のコムギ連植物とのハイブリッド生産を可能とした。
従来技術・競合技術との比較
ごく少数のコムギ品種は他種との交雑が可能であるが、大多数のコムギ品種は交雑が難しい。また、改良しようとする品種を戻し交配する必要があり、品種改良が長期間にわたることが課題であった。
新技術の特徴
・交雑を抑制する遺伝子を特定した
・交雑を抑制する遺伝子の改変により交雑を可能にした
・コムギの遺伝的多様性を向上させることができる
想定される用途
・コムギの品種改良において利用できなかった遺伝子を活用できる
・新しいコムギ品種を改良することができる
・品種改良に要する時間を短縮できる
- 11:30~11:55
- 医療・福祉
4)入院患者の点滴トラブルを解決:安全に外れて漏れない点滴コネクタ「SAFELINK」
鳥取大学 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 教授 杉原 誉明
新技術の概要
医療現場では、患者に対して多数のチューブを使用して治療にあたっている。チューブを患者が自己(事故)抜去しても重大インシデントとならないよう、途中で安全に外れて漏れない新型コネクタを開発した。既存コネクタ間に装着可能で汎用性が高く、輸血や麻薬などの漏出を防ぎ医療資源を節約するとともに、患者の拘束・損傷を回避し医療安全と訴訟リスク低減に寄与する技術である。
従来技術・競合技術との比較
従来は自己(事故)抜去防止策として身体拘束や鎮静、固定具強化が用いられてきたが、いずれも患者負担・倫理的問題を抱え、抜去時には漏出や血管損傷を防げない。競合の離脱防止デバイスも固定が主体で、外れた際の安全性確保は不十分である。本技術は“安全に外れて漏れない”点で従来技術にない価値を提供する。
新技術の特徴
・ネックストラップの安全コネクタを応用し、所定の牽引力で確実に分離し、過剰な力が血管や留置針へ伝達されない構造を採用
・分離後も両側で逆流が起こらない内部バルブ機構を設計し、点滴・輸血の漏出や血液逆流を防止
・既存のコネクタ間にそのまま挿入できる標準化寸法・材料設計を採用し、汚損時も発明部分のみ交換可能なモジュール方式を採用
想定される用途
・麻薬・鎮静薬など高リスク点滴ルートの安全離脱機構として
・在宅医療・救急搬送(救急車・ドクターヘリ)など、移動時の引っ張り事故対策に
・小児・認知症患者・精神科領域でのチューブ全般の「安全離脱式インターフェース」として
関連情報
サンプルあり
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ml.cjrd.tottori-u.ac.jp
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