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情報・医療・環境 新技術説明会【対面開催】

日時:2025年08月28日(木) 13:30~15:25

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、上智大学、中央大学、
        中京大学、東洋大学

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・本説明会は、【対面参加+見逃し配信】、【見逃し配信のみ】から選択いただけます。
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発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • 情報

1)イベントカメラとフレームカメラの見かけの動き推定の技術をつなぐ

上智大学 理工学部 情報理工学科 准教授 亀田 裕介

新技術の概要

画素ごとに非同期かつ疎に記録される明暗変化イベントは通常の映像フレームとは異なる情報であり、見かけの動き推定手法も異なる。本技術は、イベント点群の軌跡から得られる時空間平面がフレーム画像の輝度勾配に対応することを示し、従来のフレーム向け推定技術をイベントカメラにも適用可能とするものである。

従来技術・競合技術との比較

本技術により、フレームカメラ向けの動き推定アルゴリズムや回路など既存の知財・知見を後段処理として活用できるため、イベントカメラ専用の新規開発コストを抑制可能である。また、前段処理であるイベント点群の軌跡の時空間平面の推定にも3次元点群処理技術を応用可能であり、既存技術との親和性が高い。

新技術の特徴

・イベントカメラとフレームカメラの情報処理のシームレスな統合

想定される用途

・工業用超高速ロボットビジョンシステム
・粒子画像流速測定法(Particle Image Velocimetry)などの流れ計測
・自動運転用高速ビジョンセンサ

  • 14:00~14:25
  • 情報

2)心変動・血管変動の数理モデリングによる非接触心拍RRI・血圧の安定推定

中央大学 理工学部 ビジネスデータサイエンス学科 准教授 大草 孝介

新技術の概要

本技術はマイクロ波レーダー等のレーダセンサで人の心拍や血圧を非接触で推定しようとするさいに問題となる体動によるノイズを低減し、正確に心動作や血管動作を推定できるアルゴリズムである。心臓や血管の動きを数理的にモデリング+マッチングを行うことにより、非接触で心動作や血管変動をリアルタイムに推定可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来のレーダセンサでの推定技術は周波数フィルタリングや波形切り出しによるテンプレートマッチングが殆どであり、体動などで近い周波数帯にノイズが発生している場合に影響を受けやすいという欠点があった。本研究では心動作等を数理的にモデリングすることにより、安定的にそれらの動きを推定可能であるという違いがある。

新技術の特徴

・心動作、血管伸縮
・非接触RRI、血圧推定
・数理モデリング

想定される用途

・非接触バイタルセンシング(心拍、RRI、血圧)
・非接触ストレス推定
・非接触疾患推定(心不全など)

  • 14:30~14:55
  • 環境

3)廃棄物活用の新技術!光触媒とリン回収の革新

中京大学 工学部 機械システム工学科 教授 野浪 亨

新技術の概要

酸化チタン光触媒の高性能化技術と、籾殻由来のリン回収技術を紹介します。リン酸カルシウムで被覆した酸化チタン前駆体を焼成することで、光触媒活性が向上した粒子を合成できます。また、廃棄物である籾殻から合成したDiopsideを用いて水中のリンを効率的に回収でき、資源循環型社会の構築に貢献します。

従来技術・競合技術との比較

従来の酸化チタン光触媒は活性向上に限界があり、リン回収も高コストな吸着材や化学処理が必要でした。本技術では、酸化チタンをリン酸カルシウムで被覆後焼成することで高活性化を実現しました。さらに廃棄物である籾殻由来のDiopsideを用いて低コストかつ環境負荷の少ないリン回収が可能となり、両者で大きな技術的進展を示します。

新技術の特徴

・高い光触媒活性
・低コストなリン回収材
・環境負荷の少ない合成法

想定される用途

・水処理分野
・日用品
・環境浄化用吸着材

  • 15:00~15:25
  • 材料

4)水系での金属触媒開発や金属イオン回収を促す高分子

東洋大学 生命科学部 生体医工学科 准教授 大澤 重仁

新技術の概要

ポリマレイン酸無水物誘導体にジピコリルアミンを反応させ、1モノマー中にカルボン酸を1つ、ピリジン環を2つ持つ高分子を設計した。これは水に50 mg/mLの濃度まで溶解可能、pH6~8に緩衝能を持つ。ピリジン環に各種金属イオンが配位可能で、水溶液中の高分子上に金属イオンの局所濃縮環境を構築して、触媒機能も向上する。

従来技術・競合技術との比較

金属イオンに強く結合して触媒活性を変化させる複素環構造は有用な配位子である。しかしながら嵩高いため、多数導入した高分子では水への溶解性が低くなる。本技術の高分子は、この水溶性の問題を解決している。また低分子触媒と異なり、水溶液全体として低濃度でも高分子上では触媒が濃縮された状態で触媒反応が進む。

新技術の特徴

・錯体形成で銅1分子あたりの触媒活性を2倍に向上
・還元剤を用いない自己還元による貴金属ナノ粒子の形成
・酸性溶液とすることで沈殿回収可能

想定される用途

・水中で使う化学触媒や薬剤開発
・水溶液中の金属イオンの回収
・無機化合物の水溶液中への分散剤

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

上智大学 学術情報局 研究推進センター
TEL:03-3238-3173 
Mail:g_rant-coアットマークsophia.ac.jp
URL:https://www.sophia.ac.jp/jpn/research/sankangaku/

中央大学 研究戦略本部 研究支援室
TEL:03-3817-1674 
Mail:ksanren-grpアットマークg.chuo-u.ac.jp
URL:https://www.chuo-u.ac.jp/research/industry_ag/clip/

中京大学 研究推進部 研究支援課 
TEL:052-835-8068 
Mail:liaisonアットマークml.chukyo-u.ac.jp
URL:https://www.chukyo-u.ac.jp/research_2/liaison/

東洋大学 研究推進部 産官学連携推進課
TEL:03-3945-7564 
Mail:ml-chizaiアットマークtoyo.jp
URL:https://www.toyo.ac.jp/research/industry-government/ciit/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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