福井大学 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2025年09月04日(木) 10:00~11:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、福井大学
<お申込み方法・聴講方法>
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 10:00~10:25
- 医療・福祉
1)AI技術を活用した医師と患者の医療対話要約システム
福井大学 学術研究院医学系部門 脳神経外科学 准教授 有島 英孝
新技術の概要
医師と患者の医療対話をAI技術(大規模言語モデル)を活用した電子カルテに登録すべき情報を自動的に抽出することができる対話要約システムである。医療対話を音声認識して文字化したテキスト情報と医療対話用プロンプトから、診察内容を要約し、電子カルテに自動記載が可能となる。また問診診察の会話で不足する項目を提示する。
従来技術・競合技術との比較
従来、医療分野における要約システムとしては、AI技術(大規模言語モデル)を用いて、電子カルテに記録された情報から、使用目的に応じた診療情報サマリ(紹介状)、看護サマリ、退院サマリなどを生成するシステムが提案されているが、実際の患者との問診診察、つまり医療対話の情報を要約するシステムは存在しない。
新技術の特徴
・医療対話を要約して即座に電子カルテに記載・登録
・医療関係者および医学部教員の負担軽減(働き方改革)
・医学教育への応用(医学生の問診・診察技量の向上)
想定される用途
・医療対話(問診、インフォームドコンセントなど)の電子カルテ記載
・研修医および医学生の臨床教育(OCSE対策)
・医療診療情報サマリー(看護サマリー、退院サマリーなど)作成
関連情報
サンプルあり
- 10:30~10:55
- デバイス・装置
2)超小型衛星と画像処理技術を組み合わせた簡便なハイパースペクトル観測の実現
福井大学 基盤部門 産学官連携本部 准教授 青柳 賢英
新技術の概要
本技術は、線形可変フィルタにより小型化したハイパースペクトルカメラ(画像情報と連続的な分光情報を同時取得するカメラ)を超小型衛星(3kg程度)に搭載し、取得画像の特徴量抽出と幾何補正を施し、分光観測データを自動構築する技術である。
従来技術・競合技術との比較
従来の衛星搭載ハイパースペクトルカメラは大型衛星向けだったが、本技術は線形可変フィルタを用いた小型化に加えて、画像処理技術により、姿勢変動や視差の影響を補正し、高精度なハイパースペクトルデータ構築を可能にする。
新技術の特徴
・線形可変フィルタの活用により、ハイパースペクトルカメラの超小型化を実現
・特徴量抽出と幾何変換によるハイパースペクトルデータの自動構築方法
・超小型プラットフォームに搭載可能な、安価かつ高精度なハイパースペクトルデータの構築技術
想定される用途
・農業・森林リモートセンシング (農作物の生育度把握、樹種分類など)
・赤外波長への拡張による、CO2排出量の把握(カーボンニュートラル利用)
・ドローン等への超小型プラットフォームへの搭載
- 11:00~11:25
- 計測
3)安価・小型・高速・高精度を実現した高輝度格子投影ユニットによる三次元計測装置
福井大学 学術研究院工学系部門 知能システム工学講座 教授 藤垣 元治
新技術の概要
シリンドリカルレンズアレイを用いた小型で高輝度な格子投影ユニットを開発した。それを用いることで、高精度なリアルタイムフルカラー三次元計測装置を実現させることができた。さらに全空間テーブル化手法を改良して、処理装置も小型化できるようになった。
従来技術・競合技術との比較
小型で高輝度の格子投影装置を作り、さらに従来多くのメモリーが必要であった全空間テーブル化手法を改良し、省メモリーで小型の処理装置で適用できるようにした。これにより装置の小型化ができ、実用的な三次元計測ユニットを作ることができるようになった。
新技術の特徴
・安価で小型な三次元計測装置が実現できる
・リアルタイムに精度のよい点群(三次元の計測点)がカラー情報とともに得られる
・装置の設計と試作開発が従来手法と比較して容易に実現できる
想定される用途
・製造ラインにおける加工装置や検査装置への組み込み
・ドローン搭載による高所の構造物の点検作業
・医療用の人体計測や手術ナビゲーションシステム
関連情報
デモあり
展示品あり
- 11:30~11:55
- 医療・福祉
4)個人別基本情報を用いた体組成推定式とその活用
福井大学 学術研究院医学系部門 地域医療推進講座 助教 大西 秀典
新技術の概要
本技術は、年齢・性別・身長・体重など、非侵襲的かつ簡便に取得できる個人の基本情報を用いて、特別な体組成計や検査機器を使用することなく、筋肉量を含む体組成を推定することができるものであり、日常的な情報入力のみで体組成を推定できる点が特徴である。
従来技術・競合技術との比較
従来、筋肉量を含む体組成の推定には、バイオインピーダンス法(BIA)など、専用の機器を用いた測定が必要であり、ペースメーカー植え込み者などの実施に限定されることがある。
本技術は、基本情報など簡易かつ非侵襲的に取得可能な情報のみで推定を行える点で、汎用性・コスト効率・実装性に優れている。
新技術の特徴
・非侵襲・簡易入力(年齢・性別・身長・体重など、容易に取得可能な情報のみで推定が可能)
・専用機器不要(体組成計や画像装置を使わず、一般的な情報端末で動作)
・高い汎用性と実装性(医療・福祉・健診現場など、幅広い現場で導入・活用が可能)
想定される用途
・地域健診や介護予防事業におけるスクリーニング評価
・病院・高齢者施設における体組成モニタリングの効率化
・フィットネスクラブや健康アプリでの個別トレーニング支援
関連情報
サンプルあり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
福井大学 研究・地域連携推進部 研究推進課(知財担当)
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Mail:titekiallml.u-fukui.ac.jp
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