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富山大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2025年11月06日(木) 10:00~11:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、富山大学

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発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 通信

1)画像の感情価を予測する人工知能

富山大学 学術研究部工学系 工学科 知能情報工学コース 教授 田端 俊英

新技術の概要

発明品は、任意の画像の画像特徴とその主題を表す語句のtoken-free言語モデルから、その画像が人間にもたらす感情価を予測できる人工知能である。感情価は画像が人間にもたらす感情を数値ランク化したものである(典型的にはネガティブなものを1、ポジティブなものを7で表現)。視聴者にメッセージに即した・不快感を与えない画像を選んだり、心理学実験で必要な感情価が標準化された画像を選んだりすることができる。

従来技術・競合技術との比較

従来の感情価を予測する人工知能は画像の画像特徴を人間の視覚系を模した大がかりなネットワークで分析するもので、予測精度はあまり高くない。本発明は言語モデルを採り入れ、極めて高い精度で予測できる。

新技術の特徴

・小規模な人工知能であり、あらゆるコンピューター、デジタル機器に搭載できる
・写真でも人工知能生成画像でも感情価を予測できる

想定される用途

・広告等の画像を視聴者に不快感を与えないかチェックできる
・メッセージ広告や標識などで、メッセージに即した感情価の画像を表示できる(例:危険運転の予防を呼びかけるために、ネガティブな感情を表現)
・対人サービスを行うロボット(接客、介護ロボット等)に言語メッセージに即した感情価を持った表情を表示させることができる

関連情報

サンプルあり

  • 10:30~10:55
  • 情報

2)画像の異常を少数データで検出する部分空間活用技術

富山大学 学術研究部工学系 工学科 知能情報工学コース 特命教授 張 潮

新技術の概要

少数データを活用する産業画像異常検出法。正常画像群から部分空間を導出し、対象画像の深層特徴を再構成する。再構成誤差を用いることで未知の異常も検出可能であり、従来のメモリ依存型手法に比べ汎用性と効率性が高い。品質保証や検査自動化の分野で実用性が期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来の異常検出手法は大量の正常画像に加え、稀少な異常画像までも必要とし、学習や適用のコストが大きな課題であった。本技術は少数の正常画像から部分空間を学習し、異常画像が乏しい環境でも場合によっては高精度に異常を検出でき、現場導入の容易さと実用性に優れる。

新技術の特徴

・少数の正常画像のみで学習可能:データ取得が困難な環境でも適用可能
・部分空間を用いた特徴再構成:未知の異常にも対応可能
・効率性と実用性:メモリ・計算負荷を抑えつつ、画像異常検出を実現

想定される用途

・食品分野:製造ラインにおける異物混入や包装不良の自動検出による品質保証
・工業分野:部品や製品表面の傷・欠陥・異常形状の高精度な検査による生産効率化
・製薬産業:錠剤やカプセルの欠損・異物・印字不良などの自動検査による安全性確保

  • 11:00~11:25
  • 医療・福祉

3)新規microRNAバイオマーカーによる難治性川崎病早期診断の開発

富山大学 学術研究部医学部 医学科(小児科) 助教 仲岡 英幸

新技術の概要

難治性川崎病患者の予測診断を可能にする特定の新規microRNAバイオマーカーを発明した。本発明は、バイオマーカー診断システムに適応可能であり、これにより迅速かつ精密な診断が可能となる。早期から適切な治療介入を行うことで、重篤な後遺症である冠動脈瘤の発症予防を図ることが可能となる。

従来技術・競合技術との比較

microRNAバイオマーカーは、従来の炎症マーカーや遺伝子多型と異なり、疾患特異性と病態依存性を有し、動的変化を鋭敏に反映できる。細胞外小胞に内包され安定性が高く、少量血清から非侵襲的に測定可能である。さらにAI解析との親和性が高く、既存スコアを超える精度でIVIG不応例を早期に予測でき、臨床応用に優位性を示す。

新技術の特徴

・細胞外小胞(EV)由来microRNAの網羅的解析
血清EVに内包されるmiRNAプロファイルを測定し、疾患特異的・病態依存的な変化を捉える
・AI・機械学習による高次元データ解析
PLS-DAやランダムフォレストなどを用いて、IVIG不応例を高精度に予測する診断モデルを構築
・iPS細胞・動物モデルを用いた病態解明
特定miRNAの機能的役割をiPS由来内皮細胞やCAWSマウスで検証し、診断だけでなく病因理解にもつなげる

想定される用途

・IVIG不応例の早期診断
治療開始前にIVIG抵抗性を予測し、迅速な治療方針決定に活用
・冠動脈病変(CAL)の予防
ハイリスク症例を正確に同定し、追加治療や厳格管理により重症合併症を未然に防ぐ
・診断キット・検査システムの開発
血清EV-miRNAを用いた簡便な検査法を実用化し、臨床現場での普及と産業応用につなげる

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

富山大学 研究推進機構 学術研究 産学連携本部
TEL:076-445-6936 
Mail:t-sangyoアットマークadm.u-toyama.ac.jp
URL:https://sanren.ctg.u-toyama.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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