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山梨大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2025年10月02日(木) 13:30~15:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、山梨大学

発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • アグリ・バイオ

1)食品残渣のアップサイクル~機能性キノコの生産~

発表資料 プレゼン動画

山梨大学 大学院総合研究部 生命環境学域 生命農学系(地域食物科学) 准教授 片岡 良太

新技術の概要

食品廃棄物を利用して栽培したヒラタケには、市販のキノコ類と比較して、強力な抗酸化物質であるエルゴチオネイン(ERG)が多く含まれることを発見した。そのため、栽培条件の更なる最適化とERG含有量の高い廃菌床の農業利用技術の開発を進め、循環型食生活の変革として、健康と地球を守る循環型キノコソリューションを提案したい。

従来技術・競合技術との比較

食品残渣をキノコ菌床に活用する事例は少なく、さらに、機能性成分「エルゴチオネイン」を高含有する高付加価値なキノコを栽培することができます。

新技術の特徴

・食品残渣をキノコ菌床へアップサイクルします
・機能性成分「エルゴチオネイン」を高含有するキノコを栽培できます
・未利用資源を活用し、SDGsに貢献します

想定される用途

・工場や飲食店、一般家庭などで発生する食品残渣のリサイクル
・エルゴチオネインから老化・認知症予防サプリメントを開発

関連情報

展示品あり

  • 14:00~14:25
  • 情報

2)連続値関数で拓くテキスタイルの新表現

発表資料 プレゼン動画

山梨大学 大学院総合研究部 工学域 電気電子情報工学系(コンピュータ理工学) 
教授 豊浦 正広

新技術の概要

任意画像からのテキスタイルパターンを生成のために、連続値関数と位相解析を導入することで、新しい表現のテキスタイルを作ることができるようになりました。この新しい表現は、技術者が目視と感覚で行ってきた仕上げの工程を自動化することにも貢献し、キーワード入力から製品作成までを全自動で行える可能性を拓きます。

従来技術・競合技術との比較

従来のテキスタイルパターン生成では、領域の明るさに応じて決まったパターンを当てはめていました。数理モデルに裏付けられた新表現法は、明るさを徐々に変化させ、明るさの切り替わりで不自然さを生じさせません。さらに、生成AIの技術と組み合わせることで、専門知識のない人でもテキスタイル製品をデザインできる環境を実現します。

新技術の特徴

・ 数理モデル化によって、テキスタイルパターンを詳細に制御可能にします
・ テキスタイルパターンの仕上げの工程を自動化できます
・ キーワードからでもテキスタイル製品のデザインができるようにします

想定される用途

・ 織物工場におけるデザインタスクのDX
・ テキスタイルのデジタルファブリケーション

関連情報

デモあり

  • 14:30~14:55
  • アグリ・バイオ

3)哺乳動物の生殖補助に資する原始卵胞再構築技術

発表資料

山梨大学 大学院総合研究部 生命環境学域 生命農学系(生命工学・高度生殖補助技術センター) 
教授 永松 剛

新技術の概要

本技術によれば、単離した卵母細胞と支持細胞から原始卵胞を再構築し、哺乳動物の成熟卵子の形成を補助することができる。これにより、卵巣機能が低下し自然な成熟卵子の獲得が困難な個体に対しても、体外環境下で成熟卵子を生成し、繁殖効率を向上させることができる。

従来技術・競合技術との比較

原始卵胞という卵子形成の恒常性をになう卵胞を移植する方法により、従来技術や競合技術に比べて労力の軽減と持続性がもたらされる。

新技術の特徴

・原始卵胞の温存により卵子数の減少を抑えられる
・支持細胞は異種由来であっても機能させることが可能である

想定される用途

・和牛卵子を活用し、ホルスタインに高品質牛を産生させることが可能
・卵巣機能低下症例の生殖補助
・iPS細胞技術をとりこんだ応用研究

  • 15:00~15:25
  • 材料

4)エネルギー材料を志向したイオン伝導性セルロース膜の開拓

発表資料 プレゼン動画

山梨大学 大学院総合研究部 工学域 物質科学系(クリーンエネルギー研究センター) 
准教授 三宅 純平

新技術の概要

プロトンあるいはアニオンを伝導する高分子(PEM、 AEM)は、燃料電池、水電解水素製造装置、空気電池、レドックスフロー電池等のエネルギー変換デバイスに利用できるため注目を集めている。本研究では、これらPEMやAEMを、バイオマスであるセルロースから簡便に合成する手法を提案する。

従来技術・競合技術との比較

これまでPEMやAEMの合成は、原料のほぼ全てを化石資源に頼っており、また合成手法も複雑であることが多い。さらに、構造中にフッ素原子を含むことも多く、昨今のPFAS問題から鑑みても環境への負荷が懸念される。新技術は、これら問題を解決し得る技術であり、PEMやAEMの低コスト化・低環境負荷化が期待できる。

新技術の特徴

・さまざまな陽イオンや陰イオンを膜内で電離、伝導させることができる
・そのような膜をバイオマスであるセルロースから簡便かつ低コストで合成できる
・セルロースの新しい活用法

想定される用途

・燃料電池、水電解水素製造装置、空気電池、レドックスフロー電池等のエネルギー変換デバイス
・イオン交換樹脂
・アクチュエーター

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

山梨大学 研究推進・社会連携機構 社会連携・知財戦略室
TEL:055-220-8754 
Mail:renkei-asアットマークyamanashi.ac.jp

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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