次世代エネルギー材料と革新的プロセス技術~岐阜大、三重大~ 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年07月16日(木) 10:00~11:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、岐阜大学、三重大学
協力:株式会社三重ティーエルオー
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 10:00~10:25
- エネルギー
1)電場印加・膜分離併用によるアンモニア分解水素製造の高効率化
岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 教授 上宮 成之
新技術の概要
アンモニア分解反応場から水素を分離して転化率を高める「水素膜分離反応」と、微弱電流による電場印加で反応を促進する「電場触媒反応」を組み合わせることで、相乗的な反応促進効果を実現した。その結果、350℃におけるアンモニア転化率を5.8%から76.4%まで向上させることに成功した。
従来技術・競合技術との比較
従来技術では約500℃を要していたアンモニア分解反応を、電場印加と水素膜分離の併用により350℃まで低温化することに成功した。また、反応器に組み込んだ水素分離膜は水素のみを選択的に透過するため、反応器後段に分離・精製工程を設ける必要がない。
新技術の特徴
・従来は約500℃必要だったアンモニア分解反応を、電場印加と膜分離の併用により350℃まで低温化
・電場印加と水素膜分離の相乗効果により、350℃でアンモニア転化率を5.8%から76.4%まで向上
・水素のみを透過する膜を用いることで、高純度水素を直接回収でき、分離・精製工程を省略可能
想定される用途
・水素ステーション:アンモニアを輸送・貯蔵媒体として利用し、その場で高純度水素を製造
・分散型水素製造:工場・発電所・離島などでのオンサイト水素供給設備として導入
・アンモニアの燃焼と燃料電池・蓄電池を活用した災害時向け非常用発電システム
- 10:30~10:55
- 製造技術
2)高い引張強度を有するCu系材料とSUS等の異材料接合技術
三重大学 研究・社会連携統括本部 工学研究科 教授 中村 孝夫
新技術の概要
Cuの価格は高騰しており、今後も高値傾向が継続すると予想されている。このためCu製部材全体をCuで製作するのではなく、ステンレス鋼(SUS)のような安価な素材と接合し製作することで大幅なコストダウンにつながる可能性がある。そこで、通常では困難なCu系材料と異素材の接合技術について、同軸状の2波長のレーザ光源(ハイブリッドレーザー)を用いることでSUS同等の十分な強度を確保する技術の確立に成功した。
従来技術・競合技術との比較
Cu系材料はその材料物性より異素材との接合が困難と考えられてきたが、先行技術においては溶接する際に溶加材として別材料を使用しており、溶接の制御性、設備コスト、溶接コストに課題がある。また銅とSUSの引張強度は銅に律速されていた。
新技術の特徴
・銅とステンレスの溶接においてその引張強度がステンレスと同等になる
・溶加材なしで異種材料を溶接、溶接不良がでても修正可能
・溶接部の真空リーク量は<10⁻¹¹Pa・m3/secと低く、高放熱が要求される真空部材へ適用可能
想定される用途
・空調用配管
・放熱部材におけるCu材料削減
・高真空下で高温プロセスが必要となる真空容器
関連情報
サンプルあり
- 11:00~11:25
- 材料
3)独自開発の骨格により極限環境に耐える高効率発光液体を実現
岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 助教 水野 翔太
新技術の概要
独自開発の窒素ドープフルオレン骨格と嵩高いアニオンの相互作用を利用し、極限環境でも劣化しない「発光性イオン液体」を開発しました。溶媒を含まない純粋な液体でありながら、最高81%の高い発光効率を達成し、熱や真空、強酸・強塩基にも極めて強い耐性を示します。
従来技術・競合技術との比較
従来の発光性イオン液体は、分子同士の凝集による消光により、発光効率は最高でも35%未満にとどまっており、熱や化学的ストレスに弱く、揮発や分解が生じる課題がありました 。本技術は特異なイオン相互作用によりこれらの限界を突破し、固体蛍光体にも匹敵する高効率と堅牢性を両立しています。
新技術の特徴
・極限環境での破壊耐性:400℃以上の高温、250℃の高真空下、強酸・強塩基などの過酷な条件でも揮発や劣化が生じません
・液体状態での圧倒的な高発光効率:凝集による消光を防ぐ分子設計により、純粋な液体のまま81%の高い発光効率を実現します
・簡便合成と電気化学耐性:2段階の簡便な合成で製造可能であり、約4Vの広い電位窓も有しています
想定される用途
・曲面や複雑な形状に塗布可能で、物理的な変形にも耐えうる次世代発光デバイス
・腐食性の高い化学プラントや深海調査機器などで使用される、高耐久な産業用流体センサー・異常検知デバイス
・人工衛星の部材や航空宇宙工学など、超高真空・極端温度に曝露される極限環境用光学材料
関連情報
サンプルあり
- 11:30~11:55
- 材料
4)フッ化物全固体電池用固体電解質
三重大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 准教授 森 大輔
新技術の概要
フッ化物電池は高エネルギー密度、高安全性、低コストが期待される次世代電池です。優れた固体電解質の開発が実用化の鍵となります。我々のグループでは室温で10-4 S cmを超える高い全イオン導電率を示す新規固体電解質を見出しました。構成元素の置換により導電率が向上します。活性化エネルギーは0.22 eV程度と低い値であり、今後、さらなる導電率の向上が期待できます。
従来技術・競合技術との比較
最も高いフッ化物イオン導電率(室温で10-3 S cm)を示すPbSnF4と同程度に低いイオン伝導の活性化エネルギーを示します。また、還元側の電気化学安定性は約 -1V (vs Pb/PbF2)と向上しています。
新技術の特徴
・高イオン伝導
・高い熱安定性
想定される用途
・フッ化物全固体電池
・フッ素ガスセンサー電解質
関連情報
展示品あり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
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TEL:058-293-2525
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t.gifu-u.ac.jp
三重大学 三重ティーエルオー 技術移転部
TEL:059-231-9822
Mail:mie-tlo
mie-tlo.co.jp
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