材料とデバイスの新たな展開~首都圏北部4大学連合~ 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年10月06日(火) 10:00~14:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構 、
茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 10:00~10:25
- 計測
1)光で応答を可視化するセンシング蛍光材料
宇都宮大学 工学部 基盤工学科応用化学コース 教授 大庭 亨
新技術の概要
本技術は、ドナー部位とアクセプタ部位とが三重結合を介して結合した電位検出部と、蛍光発色団が3つ以上の共有結合を介して接続した環境応答性蛍光色素です。これにより、電気的環境変化に対して変化量が異なる、2つ以上の発光帯を持ちます。
従来技術・競合技術との比較
2つ以上の発光帯を持ちますので、一つを内標準と見做すことにより高い検出感度が得られます。また、分子膜の膜電位のほか、ゼータ電位の原因である双極子電位(dipole potential)も評価できます。電位以外の物理量の同時検出(multi-modal)も可能です。
新技術の特徴
・細胞、オルガネラ、リポソームなどの膜電位を高い精度でを評価できる
・表面の電気的環境(分子膜などの双極子電位(dipole potential)など)を評価できる
・簡便迅速に広範囲の性質(電位分布など)を可視化できる
想定される用途
・神経や心筋、感覚細胞などの機能検査、研究、診断。iPS細胞(再生医療)などの品質管理。がん細胞の悪性度診断。
・リポソーム製剤、マイクロエマルション、化粧品・食品クリーム、乳化プロセスなどの設計や製造、品質管理。電解質や味覚などのセンサー。
・半導体などの表面の検査、品質管理(Kelvin probe顕微鏡に代わる検査方法)。
- 10:30~10:55
- 医療・福祉
2)糖鎖固定化ポリマー粒子の開発とウイルス検出キットへの適用
茨城大学 学術研究院 応用理工学野 物質科学工学領域 准教授 山内 紀子
新技術の概要
ウイルスやタンパク質を特異認識する糖鎖を、強固かつ密な状態でポリマー粒子表面に固定化する技術と、その糖鎖固定化ポリマー粒子を利用した迅速検査キットの技術(ラテラルフロー型検査技術)である。感染症診断をはじめ、さまざまなバイオセンシングへの応用が期待される。
従来技術・競合技術との比較
一般的な抗原検査キットでは、抗原(ウイルス由来タンパク質)の認識分子として抗体が用いられるが、本発明ではウイルスと特異的に結合する糖鎖を認識分子として利用している。糖鎖をポリマー粒子表面に高密度かつ安定に固定化することで、ウイルスの効率的な捕捉を可能とし、高感度な検出キットへの応用が期待される。
新技術の特徴
・糖鎖などの機能性分子を高密度・安定に固定化する粒子表面設計技術
・糖鎖-標的分子間の特異的相互作用を利用した認識・捕捉技術
・さまざまなバイオセンシング・分離・診断への応用が期待される機能性粒子技術
想定される用途
・ウイルス検出キット
・環境中のウイルスのモニタリング
・食品分野におけるウイルスの迅速検査
- 11:00~11:25
- アグリ・バイオ
3)エレクトレットセンサを用いた根のアコースティック・エミッション測定
埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 蔭山 健介
新技術の概要
植物では茎以外に根でもAE(アコースティック・エミッション、音響放射)を生じる。本発明は、植物の根、胚軸、球根、または地下茎にAEセンサを取り付ける取り付けステップと、AEセンサによって植物の根などに由来するAEを測定する測定ステップと、AEの発生挙動から植物の乾燥ストレスを診断するステップを含む。
従来技術・競合技術との比較
土壌水分センサでは得られない直接的な植物の生育情報が得られる。根を掘り出して観察する手法とは異なり、非侵襲で長期間連続に計測が可能である。茎を加熱して蒸散流を測定する手法は根には適用できない。レーダーでの地中探査では得られない根の水分状態の変化を検知できる。
新技術の特徴
・従来技術の茎にセンサを取り付けて測定されるAEよりも、早期に乾燥ストレスの増大を検知することができる
・根に取り付けたセンサを埋設することで、茎に取り付ける場合よりも盆栽などの観葉植物の美観を損なわない効果がある
・茎が軟弱でセンサが取り付けられないような苗であっても,根に密着させることで植物の水分動態を可視化できる
想定される用途
・盆栽などの高級観葉植物の栽培やリモートメンテナンス支援
・果菜類の栽培における根の生育状態のモニタリング
・球根の発芽および開花予測
関連情報
・展示品あり
- 11:30~11:55
- デバイス・装置
4)レーザー発振の原理により自己制御機能を持たせた自動光接続技術
宇都宮大学 大学院地域創生科学研究科 工農総合科学専攻 助教 近藤 圭祐
新技術の概要
本技術は光硬化性樹脂に光ファイバ等の出力開口から光照射することで成長形成する「自己形成導波路」を基盤技術とし、これをレーザー共振器のもとで実施するものです。これにより、導波路の成長・接続を開始してよいか否かを接続システム自身に自己判断させ、光接続を簡易化させます。
従来技術・競合技術との比較
従来、光ファイバと集積光デバイスなどの光配線同士を接続するには、光の結合効率をモニターしながら光配線の位置を調整する方法(アクティブアライメント法)が取られていますが、この工程には時間とコストがかかる問題があります。本技術では工程を不要にすることで、簡易で低コストな光接続を実現します。
新技術の特徴
・光配線の接続の簡易化
・光硬化性樹脂の選択的な硬化方法
想定される用途
・光接続
・光造形
- 13:00~13:25
- 製造技術
5)固体酸化物形燃料電池および電解セルの空気極低温接合
群馬大学 大学院理工学府 物質・環境部門 化学システム工学プログラム 教授 佐藤 和好
新技術の概要
固体酸化物形燃料電池および電解セルの空気極のスクリーン印刷用ペーストに、空気極を構成する金属元素の一部をイオンとして共存させることにより、焼成時に無機バインダーとして機能し、空気極を電解質またはバリア層に低温で接合することができる。本技術は、高温での空気極の焼成に制約がある金属支持型セルに特に適する。
従来技術・競合技術との比較
従来技術では、空気極と電解質またはバリア層とを接合するために900℃以上での焼成が必要であり、高温焼成に起因する粒成長により反応場が減少し、特に低温ではセル性能のボトルネックとなる。本技術では、低温焼成により微細な粒子径を維持することができ、反応場に富む、高活性な空気極が得られる。
新技術の特徴
・セラミックス低温接合
・多孔体形成
・高純度
想定される用途
・固体酸化物形燃料電池および電解セル
・プロトン伝導セラミック燃料電池
・酸化物系全固体二次電池
関連情報
・サンプルあり
- 13:30~13:55
- 材料
6)安全安価な白色系無機固体による空気中からのCO2回収
埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授 柳瀬 郁夫
新技術の概要
ナトリウム、チタン、酸素からなる比較的安価な元素からなる。高濃度の二酸化炭素だけでなく、空気中の希薄濃度の二酸化炭素を、室温で効率よく吸収できる無機固体でかつ比較的低温で二酸化炭素を分離回収できる性質を有している。
従来技術・競合技術との比較
従来の無機固体と比べて、空気中の低濃度CO2吸着速度が比較的速く、アミン系液体のような腐食性、揮発性、有毒性がないため、取り扱いやすい特長をもっている。粉体で合成できるため、様々な形態に制御可能である。
新技術の特徴
・揮発性、有毒性がないため、取り扱いやすい特長をもっている
・簡易な設備で、簡便に活用できる
・様々な形態に制御可能であり、ユーザーサイドに合わせた開発が可能
想定される用途
・空気中からの直接CO2回収技術
・CCUS (Carbon Capture、 Utilization、and Storage)
・低エネルギー連続CO2回収装置
- 14:00~14:25
- 製造技術
7)電解質溶液中の金属電極への通電と超音波照射による金属微粒子の作製法の開発
茨城大学 学術研究院 応用理工学野 教授 小林 芳男
新技術の概要
金属塩水溶液を電気分解すると、陰極上で金属イオンが還元されて金属薄膜が形成される。この薄膜は金属ナノ粒子の生成を経て形成されるはずであるから、薄膜形成前に超音波で陰極から引きはがせば金属ナノ粒子を得られるに違いない。その過程を利用して金属ナノ粒子を作成する方法が我々が開発した新技術である。
従来技術・競合技術との比較
金属ナノ粒子の作製法として金属塩水溶液に還元剤を添加して金属イオンを加減する方法が簡便かつ有名である。この方法では還元剤を使用するので、生成物に還元剤由来の不純物が残ってしまう恐れがある。我々の技術では還元剤を添加しないので、純度が高い金属ナノ粒子を得ることができる。
新技術の特徴
・電気分解法
・超音波照射
想定される用途
・導電性インク
・金属-金属接合用助剤
・触媒
関連情報
・展示品あり
- 14:30~14:55
- 環境
8)鋼/アルミニウム合金などの異種金属接合体の易解体
群馬大学 大学院理工学府 電子・機械部門 教授 半谷 禎彦
新技術の概要
軽量構造を実現するためマルチマテリアル化が推進され、鋼/アルミニウムや銅/アルミニウムなどの異種金属の接合が多く見られるようになってきた。一方、製品が寿命を迎え、廃棄時にはリユース・リサイクルのために、それらの接合体を分離する必要がある。本研究では、強固に接合された異種金属接合体を易解体するために、「接合界面を発泡させる方法」と「摩擦攪拌プロセスによる方法」を紹介する。これらの手法を用いて、人手で解体できる程度まで、低強度化することを目指す。
従来技術・競合技術との比較
異種金属接合体の解体方法として、マルチマテリアル構造を直接分離する技術は少ない。金属間化合物層を生成する方法でも、接合部を低強度化し分離することが可能であるが、本発表方法では更に低強度化できる。
新技術の特徴
・鋼とアルミニウム合金など、それぞれの素材に分離できる
・人手による解体も可能な程度まで低強度化できる
・製品の強度にほぼ影響しない
想定される用途
・自動車部材などのマルチマテリアル構造が使われている部材の易解体
・電装品など異種金属接合体が使われている部分の易分離
・機械部品や製造装置などの易解体
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
茨城大学 研究・産学官連携機構(日立オフィス)
TEL:0294-38-7451
Mail:iric
ml.ibaraki.ac.jp
宇都宮大学 社会共創促進センター
TEL:028-649-5502
Mail:uu.cpsc
a.utsunomiya-u.ac.jp
群馬大学 産学連携・知的財産活用センター
TEL:0277-30-1173
Mail:innovation_4u
ml.gunma-u.ac.jp
埼玉大学 ALL SAITAMA ミライ機構 オープンイノベーションセンター
TEL:048-858-3849
Mail:oic-info
gr.saitama-u.ac.jp
新技術説明会について
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TEL:03-5214-7519
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jst.go.jp





