同志社大学 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年09月24日(木) 13:30~15:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、同志社大学
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 13:30~13:55
- 製造技術
1)ドライアイスピーニングによるサブミクロン厚さの表層硬質膜の形成技術
同志社大学 理工学部 機械システム工学科 教授 宮本 博之
新技術の概要
金属材料の表面にドライアイス粒子を断続的に噴射して、効率的に表面に厚さ1ミクロン以下の硬質膜を形成させる。極低温のドライアイス粒子のもつ運動エネルギーを塑性エネルギーに転換しているため、冷却効果により加工硬化が効率的に進行する。さらにSUS304鋼等の準安定ステンレス鋼に適用すれば、低温の効果により、短時間で硬質マルテンサイト膜が形成できる。
従来技術・競合技術との比較
一般的な表面硬化法として鋼球等の硬質粒子の運動エネルギーを利用したショットピーニングがある。ショットピーニングの発展型として超音波振動を利用したSurface Mechanical Attrition Treatment(SMAT)等が研究されている。いずれも表面粗さやコンタミ等が短所である。また、耐食性や加工性の低下が伴う。メッキ、PVDもあるが、対象材の大きさや組成に制限がある。
新技術の特徴
・ドライアイスは比重が小さく、衝突後に昇華するため、コンタミによる組成変化がない
・サブミクロン厚さの硬質膜の形成が可能である(従来のショットピーニングでは条件によるが、数百ミクロンまたは数ミリ以上)
・衝突後に昇華するため、粗さや寸法の変化が極めて小さい
想定される用途
・意匠性が必要で、キズ等を嫌う装飾品
・曲げや伸びなどの加工性と耐摩耗性が要求される機械部品
・寸法精度が必要な精密部品MEMSや、医療機器。薄膜、微小ばね等
関連情報
サンプルあり
展示品あり
- 14:00~14:25
- 材料
2)アミノ酸からつくる温度応答性スマートゲル材料
同志社大学 理工学部 機能分子・生命化学科 教授 古賀 智之
新技術の概要
アミノ酸系高分子を基盤とする温度応答性ハイドロゲル材料。用いるアミノ酸構造により、温度応答様式や応答温度を自在に設計できる特徴を有する。形状固定/記憶性や自己修復性など、多彩な機能をデザインできるスマートゲルシステムを紹介する。
従来技術・競合技術との比較
再生可能資源であるアミノ酸を活用した環境調和型材料である。従来の温度応答性高分子ゲル(LCST型やUCST型)と比較して、ゲル特性やゲル機能のデザイン性・チューニング性に優れる。生分解タイプへの拡張も可能。
新技術の特徴
・温度応答性を自在に設計できる
・形状記憶性や自己修復性など多彩な機能を設計できる
・環境や生体に優しいソフトマテリアル
想定される用途
・コスメティック材料
・医用高分子材料
・ホビークラフト材料
- 14:30~14:55
- 電子
3)超音波で高精度に流れを測る
同志社大学 理工学部 電気工学科 教授 小山 大介
新技術の概要
超音波で流路内に一時的なナノバブルを発生させ、その移動をドップラー超音波で計測することで流速を高精度に測定する技術です。バブルは速やかに溶解するため液体を汚染せず、流路を解体することなく外部から測定可能です。さまざまな流路径や形状に対応し、産業・医療分野への応用が期待されます。
従来技術・競合技術との比較
ミリメートルオーダの小型からメートルオーダの大型まで対応できるため、特に流量測定が求められる半導体など広い範囲の製造分野や医療・バイオ分野への応用が期待される。従来手法と比較し、より広い流量範囲をより高精度に測定できるため、各種製造に必要な資源とコストの削減が期待できる。
新技術の特徴
・寿命が短いナノバブルクラウドを局所的に発生させることが可能であり、流体中の音響ターゲット(超音波の反射源)として用いることが可能
・局所的ナノバブルクラウドの圧壊を利用したサブミクロン以下の不純物を除去する超音波洗浄技術への応用
・ナノバブルクラウドの発生は流体中の屈折率変化を引き起こすことから、音響ターゲットのみならず、レンズ、スキャナなどの光学デバイスや光計測技術への応用が可能
想定される用途
・流量計
・超音波洗浄技術
・レンズ、スキャナなどの光デバイス
関連情報
デモあり
展示品あり
- 15:00~15:25
- 機械
4)エアロゾル環境下における自動搬送のためのセンサ統合制御
同志社大学 理工学部 機械理工学科 准教授 中川 正夫
新技術の概要
無軌道型自動搬送車AMR(Autonomous Mobile Robot)の普及に伴い、屋外へと搬送領域が拡大している。一方で、屋外では雨や霧などのエアロゾル環境が、自動搬送の基礎となる自己位置推定に用いるセンサの認識性能に影響する。そこで、LiDARとカメラを組み合わせ、エアロゾル環境の状態に合わせてセンサを取捨選択する。
従来技術・競合技術との比較
従前の自動運転等では運行設計領域の定義により悪天候時は自動運転を行わない一方、自動搬送では荒天時もシステムを稼働させる必要がある。そこで、LiDARを用いて霧の視程などエアロゾル環境の状態を推定し、その状態に応じて自己位置推定に用いるセンサを切り替える。
新技術の特徴
・LiDARを用いてエアロゾル環境の状態などを推定
・推定した状態に基づき、自動搬送に主として用いるセンサを切り替える
想定される用途
・荒天時における無軌道型自動搬送車による屋外の自動搬送
・粉塵などのある過酷なエアロゾル環境下における自動搬送
- 15:30~15:55
- 計測
5)環状アデノシン一リン酸(cAMP)の細胞内動態を可視化できる蛍光プローブ
同志社大学 生命医科学部 医生命システム学科 准教授 齋藤 直人
新技術の概要
多くの細胞ではcAMP上昇によって、様々な細胞応答を引き起こしている。一方で、それぞれの細胞応答を引き起こすcAMP上昇は、その時間経過や細胞内空間が異なることが近年明らかになってきている。このため、対象とするcAMP上昇を適切に解析するためには、リアルタイムイメージングが欠かせない。本技術は、この目的に適した蛍光プローブである。
従来技術・競合技術との比較
cAMP蛍光プローブは、複数発表されており、市販もされているものがある。その中でも、高速応答性能、高特異性、高ダイナミックレンジを兼ね備えているのが、本技術である。cAMPの検出濃度範囲を最適化できるように、cAMP親和性の異なるラインナップを揃えている点や、2波長型のバリエーションなど他にはない特徴である。
新技術の特徴
・精製タンパク質または細胞発現系で、cAMPを蛍光で可視化できる
・cAMP親和性の異なるラインナップを揃えているため、様々な用途に対応できる
・2波長型では、定量的な解析も可能である
想定される用途
・Gタンパク質共役型受容体やホスホジエステラーゼ等を対象とした創薬研究
・日本酒造りなどに役立つ、香りを可視化するための細胞デバイスへの応用
・試薬としての販売や、遺伝子改変動物の提供事業
関連情報
サンプルあり
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mail.doshisha.ac.jp
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