福岡大学 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年05月26日(火) 09:55~11:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、福岡大学
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 09:55~10:00
開会挨拶
福岡大学 研究推進部 産学官連携センター センター長 久保田 純
- 10:00~10:25
- 創薬
1)KDELR阻害低分子化合物による新規がん治療戦略
福岡大学 医学部 医学科 細胞生物学 准教授 角田 俊之
新技術の概要
KDELRを阻害し、小胞体–ゴルジ体間のシャペロン回収を破綻させることでタンパク質恒常性を崩壊させ、腫瘍細胞に選択的な小胞体ストレス応答と細胞死を誘導する新規低分子化合物。KRAS変異に依存せず広範ながん種に適用可能。
従来技術・競合技術との比較
従来のKRAS阻害薬は特定変異(例:G12C)に限定され、早期耐性が課題である。本技術はKDELR阻害によりタンパク質恒常性を破綻させることで、変異に依存せず広範ながんに適用可能であり、既存薬耐性腫瘍にも有効な新規作用機序を有する。
新技術の特徴
・KDELRを標的とした新規作用機序:小胞体–ゴルジ体間のシャペロン回収を阻害し、タンパク質恒常性を破綻させることで腫瘍細胞死を誘導
・KRAS変異非依存的な広範適用性:特定変異(G12C等)に依存せず、KRAS変異横断的および耐性腫瘍にも有効な治療概念
・腫瘍選択性と低毒性の両立可能性:がん細胞の高いプロテオスタシス依存性を利用し、正常細胞への影響を抑えた選択的作用が期待される
想定される用途
・KRAS変異を含む難治性固形がんに対する使用
・分子標的薬耐性がんに対する使用
・多発性骨髄腫など高プロテオスタシス依存腫瘍への使用
関連情報
・サンプルあり
- 10:30~10:55
- 創薬
2)「テロメアを狙うDNA毒素」次世代のバイオ治療技術
福岡大学 理学部 化学科 教授 倉岡 功
新技術の概要
テロメア特有の構造をピンポイントで攻撃し、DNA複製を根本から止めるこのDNA毒素タンパク質の作用機序は、「テロメア維持」というがん細胞の急所を突く革新的な技術となります。世界初のテロメア標的型毒素の発見は、これまでにない新しいクラスの抗がん剤開発につながる可能性を秘めています。
従来技術・競合技術との比較
一般的な細胞毒性を持つ抗がん剤(アルキル化剤など)は、ゲノム上の様々な位置でDNAをランダムに修飾し、広範な損傷を引き起こします。これに対し、このDNA毒素は「テロメア構造」という極めて限定的な構造を好んで標的とします。このような「テロメアを標的とする酵素型毒素」は、既存の薬剤とは一線を画す新しい作用機序を持った次世代の抗がん治療ツールになり得ると考えられます。
新技術の特徴
・DNAを直接の標的とする稀な毒素
・テロメア構造に対する高い特異性
・テロメアを標的として細胞死を誘導できる
想定される用途
・抗がん剤
・細胞解析試薬
・老化細胞の除去
関連情報
・サンプルあり
- 11:00~11:25
- 創薬
3)宿主標的型KDELR阻害による広域抗ウイルス技術
福岡大学 医学部 医学科 細胞生物学 准教授 松本 太一
新技術の概要
KEDL受容体を阻害することで、宿主細胞のタンパク質恒常性維持機構を撹乱し、ウイルス構造タンパク質の輸送および成熟を阻害する新規抗ウイルス技術である。ウイルスそのものではなく宿主因子を標的とすることで、変異に依存しない広域な抗ウイルス効果が期待される。
従来技術・競合技術との比較
従来の抗ウイルス薬はウイルスポリメラーゼ等のウイルス因子を直接標的とするため、変異による耐性出現が課題である。本技術は宿主のKDEL受容体を標的とし、ウイルス増殖に必須な細胞内輸送過程を阻害する点で差別化され、耐性化リスクの低減と広域スペクトラムが期待できる。
新技術の特徴
・宿主標的型作用機序に基づく耐性化抑制
・エンベロープウイルスに対する広域抗ウイルス活性
・低分子およびペプチドのハイブリッドモダリティ
想定される用途
・新興感染症(SARS-CoV-2、デング等)に対する使用
・既存抗ウイルス薬との併用使用
・パンデミック対策に向けた広域抗ウイルス基盤技術の提供
関連情報
・サンプルあり
- 11:30~11:55
- 創薬
4)トリプルネガティブ乳がん標的化核酸医薬キャリア設計
福岡大学 薬学部 薬学科 薬物送達学 准教授 櫨川 舞
新技術の概要
核酸医薬開発において、核酸の実用化にはDDS開発が必須となっているが、現在、肝臓以外への標的化DDS技術は確立されていない。そのため、本技術は、製剤設計に難治性がん特異的集積機能を有する素材を用いることで、がん選択的細胞内送達、薬物(核酸)の血中安定性により、高い治療効果、副作用の軽減に貢献できる核酸医薬を実現する。
従来技術・競合技術との比較
トリプルネガティブ乳がんに高発現する受容体に対するリガンド分子を表面に配置する本ミセル製剤は、siRNAをがん細胞選択的に送り届けることで、副作用なく高い治療効果を示すことが最大の特徴である。siRNAのDDSとしての従来技術である脂質ナノ粒子に必須なPEGを使用しないこと(低抗原性)と高分子ミセルの高分子由来の徐放性も特筆すべき特徴である。
新技術の特徴
・がん指向性
・高い生体安定性
・徐放性(核酸)
想定される用途
・トリプルネガティブ乳がん治療薬
・卵巣がん治療薬
・子宮頸がん治療薬
関連情報
・サンプルあり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
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adm.fukuoka-u.ac.jp
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