金沢大学 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年07月30日(木) 13:30~15:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、金沢大学
協力:株式会社金沢大学TLO
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 13:30~13:55
- 医療・福祉
1)ランダムパルス電気を使用した筋細胞の増殖方法
金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 教授 田中 茂雄
新技術の概要
ランダムパルス電気刺激を培養筋細胞に付加することで、従来の周期的刺激に比べて効率的に筋細胞の増殖を促進する技術である。生体内の揺らぎ特性を模倣した刺激により、再生医療や筋細胞培養の効率化への応用が期待される。
従来技術・競合技術との比較
従来の周期的電気刺激法に対し、本技術は生体内の揺らぎを模倣したランダムパルス電気刺激を用いることで、筋細胞の増殖をより効率的に促進できる点に特徴があり、周期刺激では得にくい細胞応答を引き出せる点に優位性がある。
新技術の特徴
・ランダムパルス電気刺激により、周期刺激と比べて筋細胞の増殖を効果的に促進できる
・生体内の揺らぎを模倣した刺激により、周期刺激では得にくい細胞応答を引き出せる
・増殖因子などの薬物を用いず、電気刺激のみで筋細胞を効率的に増やすことができる
想定される用途
・再生医療分野における筋組織再生・サルコペニア対策
・筋細胞培養の増殖効率向上(研究用・組織作製用細胞の供給)
・三次元筋組織の作製(移植用組織や機能評価用組織の構築)
- 14:00~14:25
- 医療・福祉
2)NAD+関連代謝を可視化する適正飲酒・健康支援システム
金沢大学 ナノ生命科学研究所/がん進展制御研究所 教授 平尾 敦
新技術の概要
本技術は、NAD+代謝関連酵素NNMTに依存するニコチンアミド代謝応答をニコチンアミド負荷試験前後で解析し、飲酒後の代謝反応を可視化するプラットフォームである。質量分析や独自センサーの簡易測定デバイス等でデータを取得し、個人の体内代謝反応を数値化。適正飲酒支援、健康経営、ヘルスリテラシー教育への活用を目指す。
従来技術・競合技術との比較
従来の飲酒リスク評価は、飲酒量や肝機能、ADH1BやALDH2等の遺伝型に基づくものが中心だった。一方、本技術は遺伝子型の違いだけではなく他の因子の影響も加味し、同じ飲酒量でも個人ごとに異なる実際のアルコールの体内代謝応答を可視化できる。さらに蓄積データとの比較を通じて、理解しやすい健康フィードバックの提供を可能とする。
新技術の特徴
・体内のNNMT依存的メチル化反応に着目し、飲酒後の代謝応答を可視化できる
・飲酒量やアルコール分解酵素遺伝型だけでは説明できない個人差を数値化できる
・疾患リスク評価や病態把握における有用性が期待される
想定される用途
・企業の健康経営や福利厚生における健康フィードバックプログラム
・飲酒と健康に関する体験型ヘルスリテラシー教育
・将来的な疾患リスク評価、早期発見、予後予測への展開
- 14:30~14:55
- 創薬
3)がん細胞死を選択的に誘導するDNA標的型オージェ電子治療薬
金沢大学 医薬保健研究域 薬学系 助教 宗兼 将之
新技術の概要
DNA標的型放射性薬剤を、刺激応答性リポソームへの内包又は抗体・ペプチド等への刺激応答性リンカーを介した結合により、がん組織へ選択的に送達し、がん細胞内で放出させる。放出された薬剤がDNAに結合し、放射性同位元素から放出されるオージェ電子によりDNAを局所的に傷害して、がん細胞死を誘導する技術。
従来技術・競合技術との比較
がん細胞に発現する特定のタンパク質等を標的とした放射性薬剤は多数開発されているが、オージェ電子放出核種で標識された薬剤で、細胞内局在まで制御し、高い治療効果を証明している薬剤は存在せず、次世代の放射性薬剤となり得る技術である。
新技術の特徴
・目的の細胞内で薬剤を放出させる送達・放出制御技術
・細胞内の特定標的に薬剤を集めて作用させる分子設計
・作用範囲の短い放射線を利用した局所作用型治療技術
想定される用途
・がんに対する新規核医学治療薬
・抗体・ペプチド等を用いた標的型放射性治療薬
・薬剤送達・放出制御技術を活用した放射性医薬品開発
- 15:00~15:25
- 材料
4)塗って作れる、透明な有機電極・有機半導体
金沢大学 理工研究域 物質化学系 准教授 中野 正浩
新技術の概要
導電性高分子インクを塗布し、低温で乾燥するだけで、高透明かつ低抵抗な有機電極を形成できる技術。PETやセルロースなどの柔軟基板に適用でき、光電子デバイスや太陽電池へ展開できる。
従来技術・競合技術との比較
従来の透明電極はITOや、強酸処理・高温処理を要するPEDOT:PSSが主流で、レアメタル使用や基材損傷が課題である。本技術は塗布と低温乾燥のみで作製でき、透過率92%、シート抵抗80Ω/sq.を両立し、柔軟基板にも適用できる。
新技術の特徴
・塗布と低温乾燥のみで作製でき、PETなどの柔軟基板に対応
・高い透明性と導電性を両立し、透明電極として実用レベルの性能を有する
・レアメタルや有害金属を使わない
想定される用途
・フィルム型、半透明型の有機太陽電池
・タッチパネル、ディスプレイ、センサーなどの光電子デバイス
・帯電防止膜、透明ヒーター、電波遮断用途、等
関連情報
サンプルあり
- 15:30~15:55
- 機械
5)アーク熱源を用いたノズル加熱型金属3Dプリンタ
金沢大学 設計製造技術研究所 准教授 山口 貢
新技術の概要
本技術は、アーク放電により高融点ノズルを加熱するとともに金属ワイヤを溶融してノズル内部に充填し、重力やプラズマ発生に伴うジェット気流を利用して溶融池をノズル先端から母材上に押し出すことで造形物を得るプロセスである。送り速度や積層ピッチなど少ない造形パラメータで造形特性を制御可能な積層造形技術である。
従来技術・競合技術との比較
従来の金属3Dプリンタは、造形パラメータが多く、造形モデルごとに最適条件が異なるため、条件設定と品質評価を繰り返す必要があり、前準備に多大な時間を要する。さらに、高額な設備費用や高度な知識・ノウハウも普及の障壁である。本技術は、低コストかつ少数のパラメータで造形特性を制御可能な新たな造形プロセスである。
新技術の特徴
・少ない造形パラメータで造形特性を制御可能
・レーザ方式と比べて設備構成が簡易かつ低コスト
・アルミニウム合金など金属材料の適用が可能
想定される用途
・航空・宇宙、自動車、電子部品などの製造
・金属材料を用いた試作部品・カスタム部品の製作
・現場補修を目的とした可搬型金属3Dプリンタへの応用
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
金沢大学 社会共創推進部 産学連携支援課
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Mail:titeki
adm.kanazawa-u.ac.jp
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