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物質・材料研究機構(NIMS) 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2026年07月14日(火) 10:00~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、物質・材料研究機構

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発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 材料

1)鉄系白色顔料で安心安全にUVカット

物質・材料研究機構 ナノアーキテクトニクス材料研究センター ナノ材料分野
層状ナノ化学グループ グループリーダー 井出 裕介

新技術の概要

健康・環境へのリスク等から使用が制限されつつある現行UV散乱材・吸収材の代替品となりえる鉄系白色顔料を紹介する。無色透明でUVを吸収する一方、通常は不安定で合成が難しい鉄オキソオリゴマー(鉄イオンの周りに水やOH基が配位した単核~多核錯体)を粘土鉱物等のシリカ粉体中で安定化させる技術である。

従来技術・競合技術との比較

本材料は、常温常圧で合成でき、酸化鉄とシリカという化粧品にも配合実績のある安心安全な素材からなり、かつ、高いUV吸収機能を示す。骨格中に鉄を含む粉体として、粘土鉱物やMOF等も知られているが、鉄の含有量や存在状態の違いによってUV吸収機能を示さない、あるいは 合成に高温高圧を要する材料が殆どである。

新技術の特徴

・安心安全なUV吸収材
・(無色)透明コーティング化も可

想定される用途

・日焼け止め製剤
・モビリティのトップコーティング

関連情報

・サンプルあり

  • 10:30~10:55
  • 情報

2)仮想現実技術によるデータ可視化で研究活動を加速

物質・材料研究機構 構造材料研究センター 材料評価分野 計算組織設計グループ 
研究員 松岡 佑亮

新技術の概要

仮想現実技術(VR)によって科学研究データを可視化するソフトウェアを開発した。本ソフトウェアは科学研究データの可視化に特化しており、多種多様な3次元データを可視化することができる。これにより、研究者が3次元研究データの構造を直感的に理解することができるようになり、研究活動の効率化が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

従来、VRは主にゲーム等のエンターテイメント用途や体験学習用途に利用されており、科学データの探索的可視化には不向きであった。本ソフトは科学データ可視化に特化しており、研究活動において簡便かつ手軽に利用できる。さらにPython製とすることで、既存の研究用プログラムとの直接連携を可能にした。

新技術の特徴

・立体視による研究データの直感的理解
・VRコントローラを用いたインタラクティブデータ解析
・既存Python解析プログラムとの直接連携

想定される用途

・3次元実験データの可視化
・3次元シミュレーションの可視化・インタラクティブ解析
・一般向け研究成果発表デモ

  • 11:00~11:25
  • 材料

3)圧力を用いた溶媒(水)を用いない無水炭酸マグネシウムの合成法の開発

物質・材料研究機構 電子・光機能材料研究センター 機能材料分野 資源循環材料グループ 
主任研究員 山根 崚

新技術の概要

ピストンシリンダー型の圧力セルを用い、MgCO3・3H2Oを数十MPa-数百Mpa、室温~250℃の圧力・温度範囲で加圧・加熱し、無水炭酸マグネシウムを得る。既存の無水炭酸マグネシウム(マグネサイト型)以外に、条件によって従来知られていない無水炭酸マグネシウムの結晶相も得られ、この新しい無水炭酸マグネシウム結晶相は非常にfineなロッド状の粒子形状を示す。

従来技術・競合技術との比較

無水炭酸マグネシウムの合成には、基本的に圧力が必要で、これまで水熱合成が主に用いられてきたが本技術はMgCO3・3H2Oを直圧し(じかおし)することで、無水炭酸マグネシウムを得た。水を用いないので、試料にのみ熱エネルギーを与えられる、廃水処理が必要ないなどの環境低負荷な特徴をもつ合成技術である。

新技術の特徴

・圧力合成
・結晶多形を利用した形態制御
・二酸化炭素固定

想定される用途

・ポリマー強化フィラー
・コンクリート炭酸塩骨材
・その他充填剤

関連情報

・サンプルあり
・デモあり

  • 11:30~11:55
  • 環境

4)チタン系複合酸化物のリサイクルや有価金属の回収を可能にする水溶液

物質・材料研究機構 電子・光機能材料研究センター 光学材料分野
高機能光学セラミックスグループ 主任研究員 中根 茂行

新技術の概要

自然界に生成する成分を配合した水溶液で、チタン酸バリウムなどのチタン系複合酸化物を選択的に完全溶解させる技術を開発しました。この技術には、溶解した水溶液からセラミックスのリサイクル原料としての再合成や、応用デバイスからニッケル等の有価金属を回収する資源循環技術の構築を期待できます。

従来技術・競合技術との比較

チタンを含有する酸化物は、化学的に溶解・除去するのが難しいので、応用機器から主要原料を回収する効率的で低コストなリサイクル技術の構築が困難でした。本技術では、安全リスクや環境負荷の低い化学技術で低コストにこれらの課題の克服を期待することができます。

新技術の特徴

・自然界に生成する成分を配合した水溶液を用いて、常温~100℃未満の温度条件で化学処理するので、低コスト・低環境負荷を期待できます
・本技術に用いる水溶液は、電極等に用いられる多くの貴金属や有価金属に対して不活性なので、これらの金属を分離・回収する技術にも応用できます
・主要原料の再合成によるリサイクル化や金属回収は、資源循環による環境課題の改善や地政学リスクを低減させる新たなサプライチェーンの構築に有望です

想定される用途

・チタン系複合酸化物やその応用機器に対する資源循環技術の構築
・チタン系複合酸化物の応用機器からの有価金属の分離・回収・リサイクル
・環境負荷を低減させる新たなチタン化合物の精製技術の構築

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

物質・材料研究機構 外部連携部門 企業連携室
TEL:029-859-2600
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