立命館大学 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年12月03日(木) 10:00~14:25
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、立命館大学
<お申込み方法・聴講方法>
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 10:00~10:25
- 情報
1)身体の変化を「腹の虫」の姿と動きで伝えて疑似コミュニケーションを行う技術
立命館大学 食マネジメント学部 食マネジメント学科 教授 和田 有史
新技術の概要
心拍や呼吸などの身体情報を、落ち着きや活発さを感じさせる図形の姿や動きへ変換する技術である。自分の身体に由来しながら別の存在として付き合える「腹の虫」を画面上に提示し、身体の変化への気づきや疑似コミュニケーションを促すことを目指す。現状では心拍数に連動するMUSHIYを試作した。
従来技術・競合技術との比較
数値や波形による表示では、利用者が値を読み取り、身体状態を解釈する必要がある。本技術は、図形の丸みや鋭さと感情的な印象との対応を利用し、身体情報を図形の姿や動きへ変換する。心臓などの形や人型アバターの表情で直接示すのではなく、抽象図形の印象を通じて伝える点が特徴である。
新技術の特徴
・図形の丸みや鋭さと感情的な印象との対応を利用し、数値や感情ラベルに頼らず身体情報を表現
・身体状態を表す基本形状に、心拍や呼吸などに応じた動きを重ねる二層の表示設計
・同じ図形キャラクターを、スマートウォッチや卓上ロボットなど複数の機器に表示可能
想定される用途
・日常の身体状態への気づきを支援するスマートウォッチ・健康管理アプリ
・マインドフルネスや食事中の身体感覚への注意を支援する体験型ツール
・身体情報を反映して変化する卓上ロボットや、VR・ゲーム内のキャラクター、ペットロボットなど
関連情報
デモあり
- 10:30~10:55
- 材料
2)焼結時の加圧による希土類焼結磁石の高磁力化
立命館大学 理工学部 機械工学科 助教 久野 智子
新技術の概要
本技術は、放電プラズマ焼結法を用いた加圧焼結により、ThMn12型希土類磁石の高磁力化を実現する技術である。ハード磁性相中にナノオーダーのソフト磁性のα-Fe粒子を分散させ、両相の交換相互作用を利用することで、磁力の向上を実現する。
従来技術・競合技術との比較
従来の希土類焼結磁石では、磁力低下の原因となるソフト磁性相の生成を抑え、焼結時には積極的な加圧を行わない。本技術では、焼結時の加圧によりナノオーダーのソフト磁性α-Fe粒子を分散させ、ハード磁性相との交換相互作用を利用することで高磁力化を実現する。
新技術の特徴
・焼結時の加圧によりThMn12型結晶の相転移温度(結晶安定性)を制御することから、圧力応答性を有する結晶構造への展開が期待できる
・ハード磁性相とソフト磁性相のナノ複合組織の形成による高磁力化は、異なる特性を有する相を組み合わせた複合材料(調和組織構造)設計への展開が期待できる
想定される用途
・高温環境下で使用されるモーター(電気自動車・ハイブリッド自動車等の駆動モーター)および発電機
- 11:00~11:25
- 分析
3)屋外地質調査を想定した可搬形岩石分析装置
立命館大学 総合科学技術研究機構 准教授 仲内 悠祐
新技術の概要
本開発品は、屋外および月面地質調査を想定した可搬形岩石分析装置である。本装置では拳大の岩石に対して、研削および研削面の高精細分析を屋外にて行えるものである。搭載可能な分析装置としては、近赤外顕微分光分析、蛍光X線分析、LIBSなどを想定している。
従来技術・競合技術との比較
従来の可搬型検査装置では対象物にセンサ先端を押し付けることでポイント分析を行なっており、イメージングを利用した高精細面分析を行なっていない。この最たる理由はイメージングのためには分析面を平滑に処理する必要があるからであるが、屋外での平滑化加工は冷却水の利用が必須であるなどの課題が多かった。本装置ではこの点を解決し、屋外にて平滑化処理を行った上で高精細イメージング分析を行うことができる装置を開発した。
新技術の特徴
・試料表面処理および分析一体型
・乾式研削による液体フリー分析
想定される用途
・土木調査、地質調査現場でのその場岩石判別
・宇宙飛行士作業を想定した分析ボックス
関連情報
デモあり
展示品あり
- 11:30~11:55
- アグリ・バイオ
4)有機硫黄化合物に応答する新規プロモーターを用いた遺伝子発現制御
立命館大学 生命科学部 生物工学科 特任助教 越智 杏奈
新技術の概要
アミノバクター属細菌由来の新規プロモーターと転写因子を用いた遺伝子発現制御技術である。目的遺伝子とともに微生物に導入することで、トリメチルスルホニウム(TMS)類縁体の添加により発現を誘導する。組換えタンパク質の生産や遺伝子機能解析への利用が期待され、既存の誘導発現系に加わる新たな選択肢となり得る。
従来技術・競合技術との比較
従来のIPTG誘導系は誘導剤の価格、アラビノース誘導系は宿主の代謝による影響、低温誘導系は温度シフト操作が課題となる。本技術はTMSを代謝しないアミノバクター属細菌を宿主とし、比較的安価なTMS類縁体の添加により、温度シフトを要さず発現を誘導できる。大腸菌を中心とする既存系とは異なる選択肢を提供する。
新技術の特徴
・TMS類縁体の添加による目的遺伝子の発現誘導
・アミノバクター属細菌を宿主とする発現系
・制御因子を除くことで、誘導剤なしでの恒常発現も可能
想定される用途
・研究用・産業用酵素などの組換えタンパク質生産
・目的遺伝子の発現による遺伝子機能の解析
・微生物による有用物質生産への応用
- 13:00~13:25
- 分析
5)化合物の発がん性リスクを迅速判定するDNA結合能の電気的計測法
立命館大学 理工学部 電気電子工学科 教授 中野 道彦
新技術の概要
DNAに結合してアダクトを形成する化学物質は、遺伝毒性や発がん性リスク評価において重要な対象である。本技術は、DNAアダクト形成に伴う電気的特性の変化を利用して、化学物質のDNA結合能を迅速かつ簡便に評価する。創薬や化学物質開発で増加する候補化合物の一次スクリーニングへの応用が期待される。
従来技術・競合技術との比較
DNAアダクト形成評価にはLC-MS/MSなどの高価な分析装置や煩雑な前処理が必要であり、多数の候補化合物を迅速に評価することは容易ではない。本技術は、微粒子誘電泳動とインピーダンス計測のみでDNAアダクト形成に伴う電気的特性変化を検出できるため、簡便で高速な一次スクリーニングを実現する。
新技術の特徴
・化学物質のDNAアダクト形成能を電気的に検出
・計測時間10分以内の迅速スクリーニングが可能
・標識試薬や大型分析装置が不要
想定される用途
・創薬候補化合物の遺伝毒性一次評価
・化学物質の安全性スクリーニング
・環境・職業曝露物質のDNA反応性評価
関連情報
デモあり
- 13:30~13:55
- 計測
6)超小型カメラによる宇宙用力覚センサの開発とリアルタイム地盤特性計測
立命館大学 理工学部 ロボティクス学科 助教 小南 貴雅
新技術の概要
本技術は、宇宙空間の曝露環境下で使用可能なカメラを用いた月面用力覚センサ(光学式触覚センサ)に関するものである。小型・軽量な力覚センサを車輪に直接実装し、放射線ノイズに影響を受けにくい安定した力計測を実現する。これにより、走行動作を通じて地盤特性を簡易に計測する手段を提案する。
従来技術・競合技術との比較
従来のひずみゲージなどの電気式力覚センサは宇宙空間に曝露された状態では放射線ノイズに弱く信頼性に課題があった。これに対し本技術は、耐宇宙性を有する超小型カメラによる力覚センサを用いることで、過酷な環境下でも力の計測が可能であり簡易に地盤特性を計測できる点に優位性がある。
新技術の特徴
・カメラ技術の活用による高い耐宇宙環境性
・車輪への直接実装を可能にする小型・軽量設計
・走行中のリアルタイムな地盤特性評価の実現
想定される用途
・月面レゴリス等における地盤特性のリアルタイム評価
・多軸の接触力計測
・車両の走行制御とスリップ予測
関連情報
デモあり
- 14:00~14:25
- 材料
7)自在に転写できる高誘電率絶縁膜の成膜と半導体デバイス応用
立命館大学 理工学部 電気電子工学科 教授 毛利 真一郎
新技術の概要
金属上に成膜されたグラフェン系層状材料上にAlxTi1-xOyやHfOx、ZrOxなど誘電率の高い酸化物絶縁膜をミストCVD法で直接成膜する技術を開拓した。さらに、湿式プロセスで金属をエッチングする手法を活用し、異種基板上に大面積で転写する手法を確立した。酸化膜の直接成膜が難しい半導体チャネルのデバイス化に活用できる。
従来技術・競合技術との比較
ALDなど従来の絶縁膜成膜法では、半導体チャネルを損傷せずに良好な絶縁膜を形成することが難しい。特に、チャネルが薄い2次元層状半導体では、損傷の影響は大きい。本手法は、転写による絶縁膜形成で半導体チャネル損傷を抑制できる。また、ミストCVD法を活用することで400℃以下の低温で平坦性に優れた絶縁膜を形成できる点でも優位性がある。
新技術の特徴
・ミストCVDによる低温での高誘電率絶縁膜成膜
・グラフェン系層状材料を活用した剥離可能な膜の成膜
・湿式プロセスを活用した絶縁膜の転写技術
想定される用途
・酸化膜の直接成膜が難しい半導体チャネルのゲート絶縁膜形成
・フレキシブル基板上への半導体デバイスの立体集積
関連情報
サンプルあり
展示品あり
お問い合わせ
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Mail:liaisonb
st.ritsumei.ac.jp
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TEL:03-5214-7519
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