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スマートライフ~四国国公立大学~ 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2026年09月10日(木) 10:00~14:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、
     四国産学官連携イノベーション共同推進機構
     (SICO)、株式会社テクノネットワーク四国、
     徳島大学、香川大学、高知大学、愛媛大学、
     高知工科大学

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発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 材料

1)形状異方性のない粒状窒化ホウ素フィラーの合成と樹脂の等方的な高熱伝導化

香川大学 創造工学部 創造工学科 教授 楠瀬 尚史

新技術の概要

樹脂用高熱伝導フィラーとして六方晶窒化ホウ素(h-BN)が研究されているが、グラファイトと同様の結晶構造を有する板状結晶であるため、樹脂に複合化すると、板状結晶が樹脂シート中で配向し、シート厚さ方向の熱伝導が改善されないという問題があった。本発表では、形状異方性のない粒状h-BNフィラーの合成例および樹脂複合材料の熱伝導率について報告する。

従来技術・競合技術との比較

市販されているh-BN粉末は板状結晶であり、熱伝導異方性が問題となっていた。BNの熱伝導異方性を改善するために、板状結晶を凝集させた凝集BNフィラーが開発されたが凝集力が弱く混練時に崩壊するという欠点があった。我々の研究室では、すでに形状異方性のない多面体や球状h-BNの合成に成功しているが、安価な新しい合成方法や異なる形状の粒状h-BNについて報告する。

新技術の特徴

・粒状h-BN粒子の新たな合成方法
・熱伝導異方性の低減
・高熱伝導樹脂

想定される用途

・樹脂基板やシリコンゴム、グリスなどTIM用の高熱伝導フィラー
・3D半導体(メモリー)の封止材用高熱伝導フィラー
・へき開性のある粒状粒子は化粧品として使用できる可能性有

関連情報

サンプルあり

  • 10:30~10:55
  • 計測

2)ミー共鳴で蛍光を100倍増強するSiナノ結晶基板の開発

徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所 次世代光研究部門 教授 矢野 隆章

新技術の概要

ポリマー層上にアモルファスシリコン薄膜を形成し、レーザー走査照射によりシリコンナノ結晶粒子を直接生成・固定したナノ結晶構造体基板を開発した。シリコンナノ結晶が示すミー共鳴により、表面に修飾した蛍光分子の蛍光強度を平板シリコン膜比で約100倍増強することができる。感染症診断などの蛍光イムノセンサーへの応用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来の蛍光増強基板は金や銀などの金属ナノ構造を利用するものが主流であるが、発熱や蛍光消光、複雑なナノ加工プロセスが課題であった。本技術はレーザー照射のみで形成したシリコンナノ結晶のミー共鳴を利用することで、金属を用いずに最大約100倍の蛍光増強を実現する。さらに、低耐熱基板への形成や大面積化が可能であり、低コストな高感度蛍光検出基板として利用できる。

新技術の特徴

・ レーザー照射のみでシリコンナノ結晶を形成でき、複雑なナノ加工プロセスを必要としない
・金属ナノ粒子を用いずに蛍光を約100倍増強できるため、発熱や蛍光消光の問題が少ない
・ガラスだけでなく樹脂などの低耐熱基板にも形成でき、低コスト・大面積製造が期待できる

想定される用途

・新興ウイルス感染症(インフルエンザ・COVID-19等)のベッドサイド迅速診断用蛍光イムノセンサー基板
・がんや生活習慣病などの疾患バイオマーカーを超高感度で検出するPOCT(臨床現場即時検査)デバイス
・粒径を変えることで多色発光を実現するカラーフィルター不要の光学素子・構造色インク材料

関連情報

展示品あり

  • 11:00~11:25
  • 医療・福祉

3)メスの鋭利性とハサミの操作制御性を融合した新規精密切開器具 ~ 微小な操作力で組織を正確に切開する新たなデバイス ~

香川大学 医学部 耳鼻咽喉科学 准教授 宮下 武憲

新技術の概要

本技術は、メスの鋭い切れ味とハサミの把持・操作性を融合した精密切開技術である。対象物を固定しながら刃を制御することで、逃げ・滑り・挫滅を抑え、狙った位置を正確かつ平滑に切断できる。狭い作業空間にも対応し、医療、食品加工、研究試料作製、工芸、精密加工など幅広い分野への応用が期待される。

従来技術・競合技術との比較

従来のハサミは剪断力で切るため、対象物の逃げ・滑りや切断面の挫滅が生じやすく、メスは鋭利である一方、過剰切開や周囲損傷のリスクがある。本技術は、対象物を固定しながらメス刃で鋭的に切開することで、両者の弱点を補い、正確性、安全性、切断面の平滑性を同時に高め、これまで不可能であった軟骨や鶏皮などの対象物の精密加工を可能にする。

新技術の特徴

・メスの鋭い切れ味と、ハサミの把持・操作性を一つの器具に統合した新しい切開機構により、軟骨・骨など硬い組織を、逃げ・滑りなく高精度に切開できる
・剪刀で問題となる組織挫滅を抑え、整な切開端と微細加工を実現する
・メスの鋭的切開性とハサミの把持・制御性を組み合わせることで、メスの弱点となる切開したい部分以外を誤って切開してしまうリスクをハサミの切開領域を制限できる特性を兼ね備えることで、狭所での安全性を高めた

想定される用途

・耳科手術における狭い術野での皮膚・粘膜・組織切開:外耳道や鼓室内など、通常のメスを動かしにくい狭小術野で、周囲組織を傷つけずに狙った位置を鋭的に切開する
・移植用組織の採取および微細加工:軟骨、皮膚、筋膜、腱などの移植組織を、挫滅を抑えながら必要な形状・大きさに精密加工する
・食品加工・高付加価値調理における精密切断:肉、鶏皮、軟骨、魚介類などを、つぶさずに保持しながら薄切り、切れ目加工、形状加工する。調理品質の向上、食感の調整、廃棄部位の有効活用に応用できる

関連情報

デモあり

  • 11:30~11:55
  • デバイス・装置

4)目の前に3D映像が浮かび、複数人が裸眼で同時観察可能な空中3Dディスプレイ

高知大学 理工学部 情報科学科 教授 髙田 直樹

新技術の概要

本発明は、複数人の観察者の目の前に、曲面を含む複雑な形状をもつ三次元映像が空中に浮かび、裸眼で同時にさまざまな方向から観察可能な装置である。さらに、テーブルトップ上に浮かぶ三次元映像も、複数人が全周方向から裸眼で同時に観察可能である。立体物の表面だけでなく、内部構造まで可視化された三次元映像が観察できる。

従来技術・競合技術との比較

コロナ禍において感染予防対策のため、非接触型の空中ディスプレイが注目を集めた。しかし、得られる空中像は二次元にとどまっていた。本技術では、高速計算技術を基盤とするホログラム技術の活用と、簡便な装置構成によって、曲面を含む複雑な形状を有する複数の三次元映像を空中に表示することが可能となる。三次元映像の実像が空中に表示される点において、従来技術とは大きく異なる。

新技術の特徴

・曲面を含む複雑な形状をもつ三次元映像の空中表示や、内部構造までの可視化が可能
・三次元空中像を複数人が同時に裸眼で観察可能
・テーブルトップ上に再生される三次元映像を複数人が同時に全周観察可能

想定される用途

・3D映像空中表示装置(3Dデジタルサイネージ)
・全周観察テーブルトップ型3D映像空中表示装置(医療分野・教育分野等)
・空中ボリュームディスプレイ

関連情報

デモあり

  • 13:00~13:25
  • 材料

5)超高圧下で合成される水素化ナノダイヤモンド粉末

愛媛大学 先端研究院・地球深部ダイナミクス研究センター 特別栄誉教授 入舩 徹男

新技術の概要

本発明は、15万気圧以上の超高圧・1,000~1,700℃程度の温度で合成される水素化ナノダイヤモンド粉末であり、温度圧力条件により1.5~20 nm程度の極めて小さく比較的均一な粒径からなる。ナノダイヤモンド表面は水素で終端されているが、500℃程度の加熱により水素の除去が可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来のナノダイヤモンドは主に爆轟法による瞬間的な超高圧・高温発生により合成されているが、表層にグラファイト層が存在するとともに原料由来の不純物の存在が避けられない。また、粒径の制御も困難である。本技術によるナノダイヤモンドはこれらの点を克服している。ただし、現在のところ一度の合成で得られる試料は数立方mm程度に限られる。

新技術の特徴

・シングルナノメートル領域のナノダイヤモンド粉末
・高純度かつ粒径が比較的均一な、表面が水素で終端されたダイヤモンド粉末
・合成温度と圧力の選択により粒径の制御が可能

想定される用途

・ドラッグデリバリーなどの医療分野
・バイオイメージングなどの生命工学分野

関連情報

サンプルあり
展示品あり

  • 13:30~13:55
  • アグリ・バイオ

6)果樹栽培技術革新のための1園地葉果比推定技術

高知工科大学 情報学群 教授 栗原 徹

新技術の概要

本技術は、果樹栽培における重要な栽培管理指標でありながら農業現場での活用が難しかった葉果比を、実用的な定量指標として提供する。画像解析により1樹ごとの葉数と果実数を推定し、樹木ごとの個体差を考慮した精密な園地管理を支援するクラウドサービスを実現する。

従来技術・競合技術との比較

従来は園地全体の葉果比把握に多大な人手と時間を要した。本技術はLiDAR点群から個々の樹木を分離し、樹木単位で葉数・果実量を推定できる点に優位性がある。

新技術の特徴

・LiDAR点群・画像解析により、1樹ごとの葉数と果実数を推定
・葉果比を定量化し、樹木ごとの個体差に応じた栽培管理を実現
・クラウド上で解析結果を可視化し、園地全体の管理判断を支援

想定される用途

・果樹園の栽培管理DX
・露地栽培における樹木単位管理
・大規模農場の省力化・経営判断支援

  • 14:00~14:25
  • 医療・福祉

7)クロスモーダル知覚による虫歯の症状体験

徳島大学 大学院医歯薬学研究部 メディカルAIデータサイエンス 助教 渡邊 毅

新技術の概要

むし歯は世界で最も罹患率の高い疾患の一つである。多くの場合、適切な歯磨きにより予防可能であるが、多忙な日常において、丁寧に磨き続けるモチベーションの維持は難しい。本技術は、虫歯の症状を体験することで、こんなに嫌な感じであれば虫歯にならないように歯磨きをしようと思わせることを目的に開発された。

従来技術・競合技術との比較

類似技術として、VRを用いた建設現場のトレーニングや、認知症、糖尿病性網膜症の症状体験、男性が女性の生理を体験するツールなどが挙げられる。本技術のように歯科疾患の予防を目的に開発されたものは今までにない。

新技術の特徴

・様々な疾患の予防のためのツールへの応用
・治療を行う際の治療予後の説明への応用
・疼痛を感じるメカニズムの研究への応用

想定される用途

・歯科医院における私費の予防プログラムの一環としての利用
・学校における歯科予防教育での利用
・健康診断の歯科疾患での利用

関連情報

デモあり
展示品あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

四国産学官連携イノベーション共同推進機構(SICO) SICO事務局(徳島大学産学官連携プラザ内)
TEL:088-656-9702 
Mail:sico-officeアットマークtokushima-u.ac.jp

株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部
TEL:087-813-5672 
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp

徳島大学 (株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部)
TEL:087-813-5672 
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp

香川大学 (株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部)
TEL:087-813-5672 
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp

高知大学 (株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部)
TEL:087-813-5672 
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp

愛媛大学 研究・産学連携支援部 研究・産学連携課
TEL:089-927-8819 
Mail:sanrenアットマークstu.ehime-u.ac.jp

高知工科大学 研究連携部 地域イノベーション共創推進課
TEL:0887-57-2743 
Mail:orgアットマークml.kochi-tech.ac.jp

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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