芝浦工業大学 新技術説明会【対面開催】
日時:2026年09月03日(木) 13:25~15:55
会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、芝浦工業大学
<お申込み方法・聴講方法>
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 13:25~13:30
開会挨拶
芝浦工業大学 複合領域産学官民連携推進本部 副本部長 古瀬 利博
- 13:30~13:55
- 建築・土木
1)大規模ストリーミング点群の高速可逆圧縮技術
芝浦工業大学 工学部 土木工学課程担当 教授 中川 雅史
新技術の概要
本技術は、多様な環境で取得される3D-LiDARのストリーミング点群を多層レンジ画像化し、データ構造圧縮とMJ2可逆符号化により、精度劣化なく、大幅にファイルサイズ削減する手法である。定点・移動計測で得られる長時間・大規模データに対し、位置精度を保持しつつ高速処理し、点群の保存や伝送を効率化する。
従来技術・競合技術との比較
定点計測では差分処理が圧縮に利用できる一方、移動計測では視点変化により適用が難しい。ZIP圧縮は可逆だが圧縮率と速度に課題があり、V-PCCは位置精度の劣化、G-PCCは処理効率が低い。本技術は差分に依存せず多層レンジ画像処理で点群を構造化し、20%程度まで可逆圧縮しつつ高速処理を実現する。
新技術の特徴
・可逆圧縮で位置精度・幾何再現性を保持できる
・従来手法(ZIP圧縮)より10倍以上高速なエンコード処理
・長時間ストリーミング点群をリアルタイム処理可能
想定される用途
・LiDAR-SLAMやMMSでのリアルタイム伝送・保存
・定点・移動LiDARを用いた土木計測データの効率的管理
・都市環境や社会インフラ、工場などの長時間3D観測
- 14:00~14:25
- 環境
2)マグネシウム合金部材の高強度化と高耐食化
芝浦工業大学 工学部 物質化学課程担当 教授 石崎 貴裕
新技術の概要
本技術は、軽金属であるMg合金に対して水のみを用いた蒸気コーティングによって、基材表面には耐食性の高い皮膜を形成し、基材内部の溶質原子の集合状態を制御することで強度を向上させることが可能な表面処理プロセス技術である。薬剤フリーの蒸気プロセスにより、材料へのダメージを抑えつつ表面を高耐食化し、耐食性と機械的強度の向上を同時に実現できる。
従来技術・競合技術との比較
従来の陽極酸化処理、メッキ処理等の化成処理では耐食性は向上できるが、疲労強度の低下や環境負荷の高い薬剤使用が課題であった。本技術は、「錆びにくさ」と「強さ」という二律背反の課題を、低コストかつ環境に優しい単一工程で解決した点に最大の優位性がある。
新技術の特徴
・水のみで処理が可能であり、有害物質を使用しないため環境負荷が小さい
・複雑な処理を必要とせずに強度と耐食性の同時向上を低コストで実現できる
・大型の部材や複雑な形状への処理が可能で、様々な部品に適用できる
想定される用途
・次世代モビリティをはじめとした輸送用機器、建材、熱交換機など、軽量化が要求されるの部材
・軽量化とともに過酷な環境下で使用されるドローンや海洋土木設備等の部材
・Mg合金の適用が可能な生体材料分野
関連情報
展示品あり
- 14:30~14:55
- デバイス・装置
3)把持力制御と微小加振による内部品質推定型非破壊センシンググリッパ
芝浦工業大学 システム理工学部 機械・電気課程担当 准教授 桑原 央明
新技術の概要
本技術は、ロボットハンドで物体をつかみながら微小な振動を与え、その反応を解析することで、対象物を壊さずに内部状態を推定する非破壊センシング技術である。力覚センサを用いずに把持力と振動を制御し、表面だけでなく内部の硬さや状態の違いを調べることができる。
従来技術・競合技術との比較
従来の非破壊検査は、専用の検査装置で対象物を調べるため、つかむ、運ぶ、検査する工程が分かれていた。本技術は、ロボットハンドで物体をつかむ動作そのものに検査機能を組み込む点が特徴である。作業と検査を同時に行えるため、自動化ラインやロボット作業への導入に適している。
新技術の特徴
・物体をつかむ動作そのものに検査機能を組み込めるため、収穫、仕分け、搬送、手術支援、保守点検など、作業中に内部状態を知りたい場面へ応用できる
・力覚センサレスで把持力と加振を制御できるため、既存のロボットハンドや自動化ラインに後付けしやすく、低コストな品質検査システムを構成できる
・振動応答を解析することで、食品の熟度、骨や軟組織の状態、木材や樹脂部材の劣化など、見た目だけでは判断できない内部特性を推定できる
想定される用途
・食品・農産物の品質検査
果実や野菜をつかみながら、熟度、硬さ、内部の傷みを非破壊で推定し、収穫、仕分け、搬送、選別の自動化に活用する
・医療・ヘルスケア分野の触診支援
骨や軟組織などの硬さや状態を非破壊で推定し、手術支援、リハビリ支援、触診訓練、医療ロボットの判断支援に活用する
・材料・インフラ部材の簡易診断
木材、樹脂、複合材料、配管部材などを把持または接触し、内部の空洞、劣化、剛性変化を推定して、保守点検や品質管理に活用する
関連情報
展示品あり
- 15:00~15:25
- 創薬
4)肝細胞がん細胞の増殖を抑制する非環式レチノイド誘導体
芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学課程担当 教授 須原 義智
新技術の概要
本研究では、肝細胞がんの再発・増殖抑制作用をもつ非環式レチノイド(ACR)を基盤に、側鎖末端へフェニル基やケイ素を導入した誘導体を合成した。その結果、ACRより強い増殖抑制活性を示す新規誘導体を見出した。
従来技術・競合技術との比較
従来の抗がん剤やACRは肝細胞がんへの増殖・再発抑制作用を示すが、ACRはIC50が15〜30 µMと活性が不十分であった。本研究のケイ素導入ACR誘導体は、ACRより有意に強い増殖抑制作用を示した。
新技術の特徴
・非環式レチノイド(ACR)の側鎖末端を構造改変し、フェニル基やケイ素原子を導入した新規誘導体である
・ケイ素導入により脂溶性や細胞内取り込み、標的タンパク質との相互作用向上が期待される
・従来のACRよりも強い肝細胞がん増殖抑制作用を示す誘導体を見出している
想定される用途
・肝細胞がんに対する新規治療薬候補
・肝細胞がん治療後の再発抑制薬候補
・レチノイド系抗がん剤開発のためのリード化合物
- 15:30~15:55
- 機械
5)圧電微小超音波トランスデューサのビーム制御方法
芝浦工業大学 工学部 機械工学課程担当 教授 吉田 慎哉
新技術の概要
本発明は、円形素子とドーナツ状素子を組み合わせた圧電微小超音波トランスデューサ(pMUT)リニアアレイに関する。素子形状と配置を工夫して逆位相駆動を実現し、外部レンズを用いずに短軸方向の超音波ビームを収束させる技術である。
従来技術・競合技術との比較
従来は音響レンズやフレネルゾーンプレートをデバイス上部に実装してビーム制御を行っていたが、小型化や高精度な組立が課題であった。本発明は素子形状と配置のみで同等の収束効果、ビーム強度増大を実現し、部品や工程を削減できる。
新技術の特徴
・外部レンズ不要のビーム収束
・高い音圧増強効果
・小型化・低コスト化に有利
想定される用途
・医療用超音波診断プローブ
・非破壊検査用超音波探触子
・生体認証・ヘルスケア用超音波センサ(指紋認証、血管認証、血圧計等)
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
芝浦工業大学 研究推進部 研究企画課
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Mail:sangaku
ow.shibaura-it.ac.jp
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TEL:03-5214-7519
Mail:scett
jst.go.jp





