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明治大学 新技術説明会

日時:2019年12月10日(火) 09:55~11:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、明治大学

後援:特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

  • 機械

1)理想的特性を有する衝撃吸収構造を折紙工学で実現

発表資料 プレゼン動画

明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート(MIMS) 特任教授 萩原 一郎

http://www.isc.meiji.ac.jp/~hagilab/index.html

新技術の概要

自動車の衝突や落石のエネルギー吸収にベストな手法は柱構造が途中で折れ曲がらずに軸方向に最後まで圧潰させることである。その際、現在使用されている柱構造を最初に座屈させる荷重は特に大きく時に乗員に危害を与えるなどの課題がある。その課題を解決する安価な製造法とそれによって得られる折紙構造を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

自動車の衝突エネルギー吸収材や落石防護柵の支柱は中空の矩形断面材で、先端から順に座屈させていくのが理想であるが最初の座屈荷重は特に高く、時に乗員に障害を与え、後者では面荷重を支柱の軸圧潰に転換させる綱が先に切れてしまう課題がある。折紙構造はこの救世主となり得るが製造費が高いという課題がある。

新技術の特徴

・製造装置はハイドロフォーミングシステムに比し遥かにコンパクトであること。
・新提案の折紙構造で得られる荷重―変位特性は荷重がほぼ一定の理想的特性を示すこと。
・新折紙構造は斜め荷重にも強いこと。

想定される用途

・自動車、列車、船舶、航空機などのエネルギー吸収材
・落石防護柵等のエネルギー吸収材
・建築構造物の地震時のエネルギー吸収材

関連情報

・サンプルあり

  • 情報

2)少量の教師データでの効率的な機械学習型予測器の構築

発表資料 プレゼン動画

明治大学 総合数理学部 ネットワークデザイン学科 専任准教授 櫻井 義尚

http://www.sakurai-lab.org/

新技術の概要

ビジネスの現場では精度の高い機械学習予測モデルの構築が試みられているが、このためには大量の教師データを必要とする。今回は少ない教師データでも効率的に機械学習予測モデルを構築する手法を提案する。

従来技術・競合技術との比較

ビジネス実務向けの精度の高い機械学習予測モデルの構築には大量の教師データを必要とする。このため導入には人手でケースごとに教師データを作成する工数が膨大であった。

新技術の特徴

・大量の教師データを準備できない分野でも機械学習による予測モデルを構築できる。
・ビジネスの現場に適した予測モデルの構築方法を提供できる。
・実行時の計算時間が短く、かつ拡張が容易な予測モデルを構築できる。

想定される用途

・運用実績があるが教師データが十分取得されていないシステムの機械学習型予測モデル
・レガシーシステムを含む処理の合理化を目的とした機械学習型予測モデル
・更新が頻繁なシステムに対応できる機械学習型予測モデル

  • 製造技術

3)美的な形状のまま折りたためる多用途の飲料容器

発表資料 プレゼン動画

明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート(MIMS) 研究推進員 奈良 知惠

新技術の概要

ペットボトルなどの飲料容器は、環境保全の観点から繰り返し利用可能なものが求められている。さらに、シンプルな形状でありながら美的デザイン性に優れ、かつ、多用途に使えるモデルを開発した。特殊な折り畳み構造によって高さを調節でき、スプリングバックしにくいモデルでもある。

従来技術・競合技術との比較

従来のペットボトルなどの飲料容器は、内容物の保護のための形状保存力と使用後にリサイクルされるための潰しやすさはある程度クリアしているが、高さ調節に有効なスプリングバックを制御する機能などは考慮されていない。また、美的デザインに対する配慮もあまり感じられない。

新技術の特徴

・黄金比や双曲線美を取り入れた形状であること
・双安定性らせん構造の層によって高さ調整が可能であること
・スプリングバックを制御する折り目構造をもつこと

想定される用途

・飲み物や調味料全般の容器
・デザイン性に優れた保冷剤の容器(特にスポーツ観戦時など)
・携帯用マイペットボトル

関連情報

・サンプルあり

  • 製造技術

4)変身立体組み立て玩具

発表資料 プレゼン動画

明治大学 研究・知財戦略機構 先端数理科学インスティテュート(MIMS) 研究特別教授 杉原 厚吉

http://www.isc.meiji.ac.jp/~kokichis/Welcomej.html

新技術の概要

鏡に映すと姿が変わる変身立体をパーツに使い、レゴのように組立てて、自分独自の変身立体を創作することのできる玩具。積み木の部類に属す玩具であるが、できあがったものを二つの方向から見た時、違う形に見えるという付加価値がついている。

従来技術・競合技術との比較

鏡に映すと変身する立体は、完成品としてのプラスチックオブジェ、あるいは紙工作などで制作するものは商品化されている。それらはいずれも、既に形が固定されたものである。それに対して、本技術は、レゴのようにパーツを組立てることによって、自分独自のオリジナル変身立体を作れるところが新しい。

新技術の特徴

・鏡に映すと丸が四角になるという変身立体を、パーツとして用いる。
・レゴのようにパーツを自由に組み合わせることにより、独自の変身立体が作れる。
・少数種類のパーツから商品化を出発して、順次パーツの種類を増やすことができる。

想定される用途

・自分で創作して部屋に飾るオリジナルオブジェ
・何度でも分解したり、組立てたりできる創造的玩具
・「見る」仕組みを考える知育玩具、手品の種

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

明治大学 研究推進部 生田研究知財事務室
TEL:044-934-7494 FAX:044-934-7917
Mail:tlo-ikutaアットマークmics.meiji.ac.jp
URL:https://www.meiji.ac.jp/tlo/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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