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福井大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2021年09月07日(火) 10:00~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、福井大学

発表内容詳細

  • 材料

1)常温環境下でも可能!光を用いた量子 ドットの分離・濃縮

発表資料 プレゼン動画

福井大学 学術研究院 工学系部門 物理工学講座 教授 熊倉 光孝

http://apphy.u-fukui.ac.jp/~mtstk_kumakura/index.html

新技術の概要

本発明は、ナノサイズの半導体微粒子である量子ドットの運動を、光励起と電場を利用して、常温液体中で制御することを可能とする新技術である。光学特性の違いによる粒子の選択性を併せ持ち、化学合成された多数の粒子の中から特定の光学特性を持つ粒子だけを分離することも可能である。

従来技術・競合技術との比較

数nmサイズの半導体量子ドットは体積が小さく、誘電泳動などの従来技術では運動の制御ができなかった。本発明は、常温液体中でこれを可能とする新技術である。また、光吸収を利用するため、多数の粒子の中から特定の光学特性を持つ粒子だけを選別・分離できる。

新技術の特徴

・常温液体中で量子ドットの運動を制御し、濃縮などに応用できる。
・特定の光学特性を持つ量子ドットだけを選別・分離できる。

想定される用途

・量子ドットを利用した光学デバイス・ディスプレー・太陽電池の開発
・医療・バイオ分野などにおけるマーカーへの応用

  • 建築・土木

2)回転式打撃法と機械学習を組み合わせたコンクリートの打音検査

発表資料 プレゼン動画

福井大学 学術研究院 工学系部門 機械工学講座 教授 鞍谷 文保

http://mech.u-fukui.ac.jp/~kuratani/

新技術の概要

打音検査の効率化を図るために連続打撃が可能な回転式打撃法を採用した。工夫として打撃部の押付ばねのばね定数と押付力を調整することで打撃力を安定化し、欠陥部での打撃音を顕在化させた。さらに機械学習(SOM)を導入し、打撃音の周波数スペクトルとオーバーオール値から自動的に欠陥位置と欠陥幅を推定可能とした。

従来技術・競合技術との比較

従来の点検ハンマーを用いた打音検査では、打撃力にばらつきが生じる。新技術では打撃力を安定化する工夫を行っている。従来の機械学習を用いた欠陥判別では複雑なデータ処理を必要とする場合が多い。新技術では周波数スペクトルとオーバーオール値を利用することで、欠陥部と健全部の打撃音の判別を容易にしている。

新技術の特徴

・打音検査の打撃力の安定化と打撃音の顕在化
・機械学習の導入による欠陥検出の自動化
・周波数スペクトルとオーバーオール値の利用による欠陥判別の容易化

想定される用途

・打音検査の自動化
・機械・構造物の振動実験装置
・機械の欠陥検査

  • 機械

3)高温耐熱材料の実機使用状態を模擬した特性評価技術

発表資料 プレゼン動画

福井大学 学術研究院 工学系部門 機械工学講座 准教授 旭吉 雅健

http://www.hiyoshi-lab.com/

新技術の概要

各種材料の実機使用時の基礎特性や寿命の評価精度向上を目的として、ミニチュア十字型試験片を用いる二軸引張試験システムを開発した。温度や引張負荷条件を任意に変更して評価可能である。また、環境槽内の材料変形の様子もその場観察することが可能である。

従来技術・競合技術との比較

二軸引張型を採用することで、従来の丸棒引張試験に比べて実機使用状態により近い条件での各種特性や寿命評価が可能である。用いる評価試料は、50mm×50mm×10mm程度の素材寸法で良い。

新技術の特徴

・二軸引張で各々任意の荷重による負荷が可能
・高温環境下における多軸変形および寿命の計測が可能
・高温での変形をリアルタイムで観察可能

想定される用途

・耐熱材料の高温多軸特性および寿命評価
・複合材料の多軸特性評価
・各種材料での多軸応力状態における破壊形態のその場観察

  • 材料

4)高分子ブラシとブロック共重合体を利用した分子面ファスナー

発表資料 プレゼン動画

福井大学 学術研究院 工学系部門 繊維先端工学講座 講師 平田 豊章

https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/27/0002668/profile.html

新技術の概要

通常接着しない非相溶な高分子同士の界面を、高分子
ブラシとブロック共重合体を介した接着方法により、ナノレベルの接着を可能とする新技術である。また、この技術は、面ファスナーのように接着強度が水平方向に強く、垂直方向に弱い異方性を示し、再接着も可能である。

従来技術・競合技術との比較

物理的相互作用や化学的相互作用による異種高分子界面を接着させる手法は分子レベルまで検討が行われているが、本発明により、従来接着出来なかった機械的結合においても分子レベルでの接着が可能となった。

新技術の特徴

・異方的接着
・易解体性
・再接着

想定される用途

・集積構造
・複合材料
・多段階接着

関連情報

・サンプルあり(連携希望企業等からの要望があれば提供できる)

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

●福井大学 産学官連携本部
TEL:0776-27-9725 
Mail:office アットマークhisac.u-fukui.ac.jp
URL:http://www.hisac.u-fukui.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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