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早稲田大学 新技術説明会

日時:2019年06月06日(木) 13:30~15:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、早稲田大学

後援:特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

  • 機械

1)材料×機構の融合デザイン:逆可動性を有する磁気粘性流体アクチュエータユニット

発表資料

早稲田大学 理工学術院総合研究所 主任研究員 亀崎 允啓

http://researchers.waseda.jp/profile/ja.8eadae6f9c7d6853a61d631028462b56.html

新技術の概要

人の代替労働力・サポート手段として活躍が期待されるロボットのアクチュエータには、高出力性や高応答性、機構的高柔軟性、堅牢性、良制御性、高エネルギー効率といった諸特性を兼ね備えることが求められている。本技術は、特に、高出力性と逆可動性という特長を有する磁気粘性流体を用いた流体駆動アクチュエータを紹介する。

従来技術・競合技術との比較

提案するBackdrivable MRF-Sealed (BMS)アクチュエータは、従来の電気/油圧アクチュエータでは実現が難しかった高出力密度・高逆可動性・高制御性の両立が最大の特長である。磁気粘性流体を作動油とし、流体の流量制御と連通流路の磁界制御を行うことで、トルク・速度・逆可動性を任意の組み合わせへ高速に調整できる。

新技術の特徴

・低摺動油圧アクチュエータ
・高出力密度・高逆可動性・高制御性を有するアクチュエータ
・独自開発した刺激応答材料(ここでは、磁場応答性流体)

想定される用途

・重作業アプリケーション(建築ロボット、建設ロボット、土木ロボット、ダンパー、クラッチ、ブレーキなど)
・産業アプリケーション(協働ロボット、重量物ハンドリングロボット、一般製造業向けロボット)
・生活支援アプリケーション(介助ロボット、搬送ロボット)

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

  • 製造技術

2)ナノスケール・マルチ発光パターン作製技術

発表資料

早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 化学・生命化学科 教授 井村 考平

http://www.chem.waseda.ac.jp/imura/

新技術の概要

光デバイスの集積化・高性能化を実現するためには、微細な光学パターンの簡便かつ高精度の作製技術が必要である。本技術では、高分子薄膜に電子線を照射利用することで、簡便かつ短時間にナノスケール光学パターンを作製することができる。また、さまざまな基板上でのパターン作製と発光特性の制御が可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では、電子線リソグラフィ法を用いて微細加工が実施されている。しかし、この技術は高価な設備が必要であり、作業工程が多く、発光特性を自在に制御することは容易ではない。本技術は、高分子薄膜に空間選択的に電子線を照射するのみで、発光パターンを作製することができる簡便かつ汎用性の高い手法である。

新技術の特徴

・ナノメータスケールの発光パターンを作製可能
・空間選択的に多機能な発光パターンを作製可能
・汎用材料を使用し簡便かつ短時間に生産が可能

想定される用途

・メモリ応用
・セキュリティ応用
・微細加工応用

関連情報

・サンプルあり

  • 創薬

3)上皮細胞相互作用による非免疫系を介した抗腫瘍作用と拒絶抑制作用

発表資料

早稲田大学 高等研究所 講師 丸山 剛

新技術の概要

上皮組織細胞は、同種細胞間でのコミュニケーションを介した相互認識により、組織恒常性を維持している。例えば、がん変異した異常細胞は周辺正常細胞によって排除される。従来、本機構の詳細は未解明であったが、我々は変異細胞が特異的に発現する抗原提示関連膜タンパク質を正常細胞が認識し積極的に排除していることを見出した。

従来技術・競合技術との比較

従来、正常組織内で生じた変異細胞の排除は免疫機構を中心に研究されてきた。一方、本研究では非免疫的に変異細胞が正常組織から排除される機構に関与する分子を同定した。哺乳類ではこれまで報告がなく、新たな創薬標的分子としての活用が期待される。

新技術の特徴

・上皮細胞間コミュニケーション促進・抑制
・がん治療、がん予防
・再生医療生体適合性促進、神経変性疾患の病態改善

想定される用途

・中分子医薬
・がん治療、がん予防
・生体適合促進、神経変性疾患病態改善

  • デバイス・装置

4)折り紙構造を用いた曲げ・伸縮可能なフレキシブル電子デバイス

発表資料

早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 機械科学・航空学科 教授 岩瀬 英治

http://www.iwaselab.amech.waseda.ac.jp/

新技術の概要

折りの交点に穴の開いた折り紙(ミウラ折り)構造を用いることで、曲げ変形や伸縮変形が可能なフレキシブル電子デバイスを実現する方法。変形する電子デバイスとして用いる場合だけでなく、自由曲面に貼付して利用することが可能となる。

従来技術・競合技術との比較

従来、フレキシブル電子デバイスを実現する場合、材料自体が伸縮耐性を有する有機材料を用いて実現する手法が主である。これに対し、折り紙構造を用いると、硬い電子部品や延伸性の低い金属配線や用いたままデバイス全体としては曲げ変形や伸縮変形が可能なフレキシブル電子デバイスを実現することが可能となる。

新技術の特徴

・局所的な曲げ変形を用いて、デバイス全体として伸縮変形を実現できる。
・材料に依存せず、曲げ変形や伸縮変形可能なフレキシブル電子デバイスを実現可能。
・LEDチップなど硬い電子部品などを構成要素として、屈曲・延伸が可能な電子デバイスを実現できる。

想定される用途

・車のタイヤや肘など、変形する部分に配置する電子デバイス。
・車のボディや、ヘルメットなどの自由曲面に貼付する電子デバイス。
・持ち運び時には折り畳み、使用時には展開する電子デバイス。

関連情報

・サンプルあり

  • 材料

5)微弱電波による環境発電用の新しい昇圧素子

発表資料

早稲田大学 理工学術院 先進理工学部 電気・情報生命工学科 准教授 柳谷 隆彦

http://www.eb.waseda.ac.jp/yanagitani/index.html

新技術の概要

センサを自立動作させる電波発電に関する技術で、電波発電に用いるトランスおよびそのトランスを用いたレクテナを紹介します。独自の分極反転構造を用いて、圧電トランスの機能を持つ薄膜音響共振子を作製し、特定周波数の電波を選択・増幅する電波ハーベスタを実現します。

従来技術・競合技術との比較

これまでレクテナの昇圧回路にはDicksonチャージポンプが用いられてきたが、インピーダンスの整合が難しいことや、大型なことが問題であった。

新技術の特徴

・低いインピーダンスのアンテナ側と高インピーダンスのダイオード側をインピーダンス整合できる。
・周波数選択性がある。
・高インピーダンスのアンテナとも整合可能

想定される用途

・レクテナの昇圧素子
・レクテナのインピーダンス整合素子
・センサ用電源

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

早稲田大学 リサーチイノベーションセンター 知財・研究連携支援部門
TEL:03-5286-9867 FAX:03-5286-8374
Mail:contact-tloアットマークlist.waseda.jp
URL:https://www.waseda.jp/inst/research/tlo/collaboration

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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