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熊本大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2021年08月05日(木) 13:30~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、熊本大学

発表内容詳細

  • 材料

1)揮発性有機化合物分解触媒

発表資料

熊本大学 産業ナノマテリアル研究所 二次元ナノマテリアル部門 教授 伊田 進太郎

https://researchmap.jp/7000021426-IDA

新技術の概要

100℃以下の温度でトルエンなどの芳香族系の揮発性有機化合物を分解することができる、貴金属を含まない多孔性酸化マンガンナノシート触媒の開発。

従来技術・競合技術との比較

従来のVOC分解触媒は処理温度が300~400℃と高く、100℃以下で芳香族系のVOCを分解できる貴金属フリーの触媒の報告はない。一方、本発明は貴金属フリーで且つ100℃以下でのVOCを処理することが可能である。

新技術の特徴

・ナノシート
・VOC分解

想定される用途

・VOC分解触媒
・VOC処理装置

  • 創薬

2)微量放射性金属イオンのインライン分離・精製・薬剤合成

発表資料 プレゼン動画

熊本大学 大学院先端科学研究部 基礎科学部門 教授 大平 慎一

http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/~ohira/

新技術の概要

短寿命な放射性同位体金属の分離・精製および薬剤合成プロセスは、時間との闘いである。また、汚染防止のためにはクローズドな系で取り扱う必要がある。迅速かつインラインで、薬剤合成までのプロセスを達成する技術

従来技術・競合技術との比較

短寿命な放射性同位体金属の分離・精製および薬剤合成プロセスは、時間との闘いである。また、汚染防止のためにはクローズドな系で取り扱う必要がある。そのための迅速にインラインで、分離・精製・薬剤合成を達成する技術を確立した。

新技術の特徴

・インラインでfg/L~㎎/Lの溶存イオンをハンドリング
・分離と同時に放射性同位体金属を用いた薬剤合成を達成可能なシンプルプロセス
・数秒で定量的な分離を達成し、高純度(>99%)な溶液を調製可能

想定される用途

・放射性同位体金属を用いた診断・治療薬のインライン合成
・溶存イオンのハンドリングによる微量成分分析のための前処理
・金属錯体の高純度なインライン合成

  • 情報

3)モバイルデバイスでAIモデルを動作させるための量子化技術

発表資料

熊本大学 大学院先端科学研究部 情報電気工学科 助教 木山 真人

http://www.arch.cs.kumamoto-u.ac.jp/

新技術の概要

学習済モデルの重みに対して量子化を行い、ビット幅の変更がどの程度精度に影響するかを正確にシミュレーションできる方法、およびそのハードウェアでの実装方法についての技術である。モデルを実行するハードウェアの構成を選ぶことができ、どの程度の精度になるかを事前に調査できる。

従来技術・競合技術との比較

従来技術はハードウェアで量子化を実現する方法であるが、本技術はソフトウェアで実行するため、ハードウェアに実装する前に正確なAccuracyが分かる・ハードウェアのデバッグにつかえる・ソフトウェアで開発する方法と同様な方法が使える、という利点がある。

新技術の特徴

・既存のDNNモデルを精度を確認しながらモバイルデバイスで実行できるようにする。
・量子化されたモデルのハードウェア用のデバッガとして使える。
・新しいモデルをすぐに量子化できる。

想定される用途

・ハードウェア用のデバッガ
・AIチップの設計
・モバイルデバイスでの精度予測

関連情報

デモあり

  • 材料

4)有機溶媒分散カーボンナノ粒子の簡便合成方法とその特性

発表資料

熊本大学 大学院先端科学研究部 物質材料生命工学部門 教授 新留 琢郎

http://www.chem.kumamoto-u.ac.jp/~niidome/

新技術の概要

有機溶媒に分散するナノサイズカーボン材料の合成法を見出した。このカーボンナノ粒子は有機溶媒に分散し、蛍光を発する。

従来技術・競合技術との比較

従来のカーボンナノ粒子はクエン酸やアミノ酸を加熱し作製されるが、水分散である。また、簡便安価に作製できる。

新技術の特徴

・有機溶媒に分散するカーボンナノ粒子
・単純な原料から合成でき、スケールアップが容易で、低コストである
・蛍光発光する

想定される用途

・バイオイメージングのための蛍光剤

関連情報

サンプルあり

  • 医療・福祉

5)微量がん細胞の簡便で高感度なオンサイト検出を可能とする核酸デバイス

発表資料

熊本大学 大学院先端科学研究部 物質材料生命工学部門 助教 北村 裕介

https://www.analyticalchemistry-ihara-lab.com/

新技術の概要

CTでは見えない微量がんや初期がんの患者においても、血中に微量数のがん細胞が存在する。開発した核酸デバイスは、がん細胞を検知すると自動的に発光シグナルを増幅するため、血中の微量ながん細胞の視認による簡便で高感度な検出を実現した。

従来技術・競合技術との比較

血中のがん細胞の検出に関する既存技術は、発光シグナルを増幅する性能を有していない。免疫染色後に顕微鏡で一個ずつ確認し、がん細胞かどうかの判定を行っているのが現状である。一方、本技術では、がん細胞が存在すると自動で発光シグナルが増幅され続ける。その結果、UVハンディーランプをかざすと溶液全体が視認できるほど強く発光する。

新技術の特徴

・触媒的発光増幅
・簡易高感度分析法
・核酸アプタマー(核酸抗体)を分子認識素子として利用する汎用な分析法

想定される用途

・がん患者の継時的な病態のモニター
・かかりつけ医によるオンサイトがん検査
・健康診断

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

熊本大学 熊本創生推進機構 イノベーション推進部門
TEL:096-342-3145
FAX:096-342-3300
Mail:liaizson アットマークjimu.kumamoto-u.ac.jp
URL:https://kico.kumamoto-u.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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