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信州大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2021年08月03日(火) 13:00~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、信州大学

発表内容詳細

  • アグリ・バイオ

1)施設栽培に適した高汎用性の植物成長調節剤

発表資料 プレゼン動画

信州大学 農学部 農学生命科学科 教授 大神田 淳子

http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/agriculture/lab/johkanda/

新技術の概要

気孔を不可逆的に開口させて、植物を枯死させる報告があるジテルペン配糖体の「フシコクシン」。十分な光と水の供給下で植物の葉へ投与すると、植物生産を増強する効果が見られた。これまでにコマツナ(アブラナ科)、セロリ(セリ科)などで効果が見られている。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は気孔開口を制御する技術が多く、特別な環境でなくともある程度の植物生長促進がみられた。本発明は、気孔の開口を適度に促進させるため、施設内で光と水を制御する栽培で優位性があり、水耕栽培に適した複数種の葉物野菜で実験結果が出ていることから、高汎用性も期待される。

新技術の特徴

・フシコクシンは真菌の代謝産物であり、安全性が高い
・比較的低濃度で成果があり、コストも低い
・対象農作物の汎用性が比較的高い

想定される用途

・施設栽培用の植物成長調節剤

  • 医療・福祉

2)光で血圧を測る! ~高精度化を実現する信号処理技術~

発表資料

信州大学 工学部 電子情報システム工学科 准教授 阿部 誠

新技術の概要

本技術は、ウェアラブルデバイスにおいて心拍数計測によく用いられる光電容積脈波と呼ばれる生体信号から、血圧情報を推定するための技術である。光電容積脈波信号から得られるさまざまな特徴量に対して、重回帰モデルを用いて血圧の絶対値を推定する方法であり、前処理等に工夫が加えられている方法である。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では、光電容積脈波の特徴量に対して、重回帰モデルを用いて血圧の絶対値を推定しても推定精度は高くなかった。一方、本技術では、推定精度低下の原因と考えられる個人差や計測環境による差異を緩和するために、特徴量の規格化ならびに血圧のバイアス調整を行うことで、高精度の推定を実現した。

新技術の特徴

・低拘束かつ安価なウェアラブルデバイスによる血圧計測
・デバイス装着時の常時血圧モニタリング
・心拍数,血圧の同時計測によるストレスモニタリング

想定される用途

・家庭での常時血圧モニタリングによる予防医療
・労働時の常時血圧モニタリングによる労働者の健康管理
・遠隔診療

  • 創薬

3)薬剤耐性ピロリ菌に除菌効果を有するコレステロール類似物質

発表資料 プレゼン動画

信州大学 医学部 医学科分子病理学教室 講師 川久保 雅友

http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/i-2byori/index.html

新技術の概要

コレステロールの類似物質である「コレステノン」がピロリ菌の細胞壁成分であるコレステリルα-D-グルコピラノシド(CGL)の生合成を阻害し、クラリスロマイシン耐性株を含む薬剤耐性ピロリ菌に対して抗菌活性を示すことを見出した。また、コレステノンの混餌投与によりピロリ菌感染マウスの除菌効果が確認された。

従来技術・競合技術との比較

従来は2種類の抗生物質+胃酸分泌抑制剤の3剤を服用しているが、本発明のコレステノンは、単剤でピロリ菌を除菌することができる。

新技術の特徴

・従来の抗菌剤とは作用機序が異なる(新しい抗菌剤)
・単剤でピロリ菌を除菌できる可能がある
・コレステノンは人体内でも生産される安全な物質

想定される用途

・抗菌剤(単剤でピロリ菌を除菌)
・抗菌補助剤(既存の抗菌剤との併用により抗菌機能を活性化する)
・ピロリ菌の増殖や炎症惹誘導を抑制する健康食品

  • 創薬

4)核酸医薬シーズとしての微生物ゲノム由来オリゴDNA

発表資料 プレゼン動画

信州大学 農学部 農学生命科学科 助教 髙谷 智英

https://t-takaya.net/

新技術の概要

微生物のゲノム配列に由来するオリゴDNAは、特徴的な立体構造を形成し、標的タンパク質と結合するアプタマーとして機能する。本技術は、幹細胞に作用して筋分化・骨分化を促進するオリゴDNAを提供する。

従来技術・競合技術との比較

核酸医薬(アプタマー)は抗体医薬よりも製造容易な次世代医薬品だが、上市された製品は1件のみである。本技術は核酸医薬品のシーズとして微生物オリゴDNAに着目し、ユニークな性質を示すアプタマーを提供する。

新技術の特徴

・微生物のゲノム配列に由来するオリゴDNAによる幹細胞の制御技術
・微生物オリゴDNAのin vitroスクリーニング

想定される用途

・ロコモティブ症候群(サルコペニア・骨粗鬆症など)の予防・治療を目的とした医薬品・サプリメント
・メタボリック症候群(肥満・動脈硬化など)の予防・治療を目的とした医薬品・サプリメント
・幹細胞、再生医療などの基礎研究に用いる試薬

  • 製造技術

5)マイクロ流体デバイスを用いた天然高分子ハイドロゲル材料の精密加工

発表資料

信州大学 工学部 物質化学科 助教 佐伯 大輔

http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/engineering/chair/chem004/

新技術の概要

カルシウムで容易に架橋な天然高分子であるアルギン酸からなるハイドロゲルのマイクロファイバーや微粒子を作製するためのマイクロ流体デバイスを開発した。油水界面を利用することで、形状を精密に制御することが可能であり、多成分からなる材料も容易に作製できる。

従来技術・競合技術との比較

アルギン酸ゲル材料をマイクロ流体デバイスで加工する場合、従来の水相同士を混合する方法では、複雑な流路構造や、精密な流体制御が必要であった。今回開発したデバイスは構造が単純であり、また、従来法よりも精度よく加工することができる。従来法では難しかった微粒子の作製も容易である。

新技術の特徴

・天然高分子からなるハイドロゲルのファイバーや微粒子を安定かつ精度よく作製できる。
・生体高分子のため、生体親和性が高い。
・マルチコンポーネント化も容易。

想定される用途

・バイオマテリアル(再生医療、医薬品など)の製造
・ファインケミカル(印刷など)の製造
・繊維の製造

  • 分析

6)ナノセルロース表面荷電基の簡便かつ迅速な定量法の開発

発表資料 プレゼン動画

信州大学 繊維学部 化学・材料学科 教授 荒木 潤

http://fiber.shinshu-u.ac.jp/arakilab/

新技術の概要

ナノセルロース材料は表面に種々のイオン性官能基を持ち、その荷電基の量によって分散安定性・粘性・金属イオン担持能・消臭能などの特性を制御することが可能であるため、官能基の定量は極めて重要な技術である。本発明は、ナノセルロース表面荷電基の定量を簡便かつ迅速に行う技術である。

従来技術・競合技術との比較

従来の伝導度滴定法は時間と労力がかかり、位置測定に多量の試料が必要、高価な自動滴定装置を要するなどの欠点を持つ。本発明は「試料が極めて微量」「迅速(2時間以内)かつ簡便な操作で滴定法に匹敵する高精度」「強酸性基と弱酸性基の個別定量も可能」「複数の弱酸性基の混合中でもカルボキシ基の定量が可能」などの優位性がある。

新技術の特徴

・ナノ材料、特にナノセルロース材料の表面荷電基を簡便かつ高精度に定量可能
・従来の滴定法と異なり高いスループットを実現(100試料/日あるいはそれ以上)
・弱酸性基と強酸性基の個別定量、複数の弱酸性基の試料、大型布試料の官能基定量も可能

想定される用途

・ナノセルロース材料の高機能化
・ナノセルロース試料の製造品質管理の向上化
・本分析法に必要な試薬・器具のパッケージ販売による、汎用性の向上化

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

株式会社信州TLO
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FAX:0268-25-5188
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URL:https://shinshu-tlo.co.jp/

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