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早稲田大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2022年11月22日(火) 13:00~15:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、早稲田大学

発表内容詳細

  • 13:00~13:25
  • 情報

1)パーソナルモビリティのスマートナビゲーション

発表資料 プレゼン動画

早稲田大学 理工学術院総合研究所 主任研究員 亀﨑 允啓

https://sites.google.com/view/mitsuhirokamezaki/

新技術の概要

パーソナルモビリティ(ここでは着座式四輪型を対象)を人共存環境で安心安全に運用するためのスマートナビゲーション技術。具体的には、①不整地での安全走行制御、②通路の通行容易性推定と操作支援、③狭小空間での経路計画、④屋内外自律走行、⑤ユーザ中心の半自律走行システムとそれらの統合技術。

従来技術・競合技術との比較

空港や病院での自動走行サービス、自治体でのシェアリングサービスなどの試用が始まっている。本技術は、実利用での要望や課題を考慮し、屋内外のシームレスな利用、人がいる狭小で複雑な環境も含むこと、さらに、完全自動ではなく操作者の操作が必要となることを前提としている。これらの点が従来技術と根本的に異なる。

新技術の特徴

・人共存環境での自動運転
・ユーザ中心型半自律走行システム
・狭小空間での走行制御

想定される用途

・移動サポート(駅から観光地、空港内、ショッピングモール内、病院内など)
・観光・鑑賞サポート(観光地、美術館、博物館の案内など)
・モノの運搬(モール内配送、ショッピングカートなど)

  • 13:30~13:55
  • アグリ・バイオ

2)オートファジーを亢進するD-アミノ酸

発表資料 プレゼン動画

早稲田大学 人間科学学術院 健康福祉科学科 教授 原 太一

https://w-rdb.waseda.jp/html/100001493_ja.html

新技術の概要

D-アスパラギン酸とD-トリプトファンが腸細胞や皮膚角化細胞においてオートファジーを亢進することを発見した。このシーズや作用機序に関連する分子は、炎症性腸炎の予防又は治療のための医薬組成物又は健康の増進若しくは維持のための食品組成物として使用される。また、皮膚の健康やアンチエイジングに使用される。

従来技術・競合技術との比較

オートファジーは細胞内成分のリサイクリングに働くシステムであり、細胞の内在的賦活化によって細胞レベルの健康や美容を可能にする。従来のものは細胞傷害因子を消去、防御するもの主流であるが、本技術では細胞そのものの防御力を高めることが特徴である。

新技術の特徴

・オートファジーを活性化させることで細胞レベルの健康増進を行うことができる
・ほとんど活用されていないDアミノ酸を利用できる
・腸細胞や皮膚角化細胞のストレス退席を高めることができる

想定される用途

・腸内環境の改善
・肌の健康維持やアンチエイジング
・オートファジーの関連する抗老化や疾患予防、妊活のサポート

関連情報

・サンプルあり

  • 14:00~14:25
  • デバイス・装置

3)小型化・低消費電力な光フェイズドアレイレーザビームスキャナ

発表資料 プレゼン動画

早稲田大学 理工学術院先進理工学研究科 物理及応用物理学専攻 教授 北 智洋

http://www.f.waseda.jp/tkita/

新技術の概要

本技術は、シリコンフォトニクスを用いて開発したハイブリッド波長可変レーザとアレイ導波路回折格子とブラッグ回折格子を用いた波長掃引型光フェーズドアレイが結合した構造を持つ。レーザビームの波長は二台のマイクロヒータによって制御する事が可能であるため、簡便・低消費電力にレーザビームの出射方向を制御できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の光フェーズドアレイでは、出射角度の制御にアレイ導波路と同数の位相シフタ(マイクロヒータ)が必要なのに対して、本技術ではアレイ導波路数には依存性せず2台のヒータだけである。そのため、高精細な大規模フェーズドアレイにおいて消費電力を数10~100分の1に低減可能である。

新技術の特徴

・波長掃引のみでレーザビームを二次元的にスキャンする事が可能
・超小型のハイブリッド波長可変レーザを内蔵
・市販の光増幅チップとシリコンフォトニクスファウンドリーを利用する事でファブレスでの作製が可能

想定される用途

・自動運転自動車用LiDRA
・形状検査
・顔認証

関連情報

・展示品あり

  • 14:30~14:55
  • アグリ・バイオ

4)廃棄食品を利用した安価な培養肉用培地の創出

発表資料

早稲田大学 理工学術院先進理工学研究科 生命理工学専攻 准教授 坂口 勝久

https://w-rdb.waseda.jp/html/100000965_ja.html

新技術の概要

現在、急激な人口増加による世界的なタンパク質不足が懸念されているため、代替タンパク質である培養肉が注目をあびている。培養肉の一番の課題は、細胞培養液が極めて高価な点にある。本技術は、廃棄肉をホモジナイズした抽出液を培養液に添加するだけで、血清フリーで筋芽細胞を増殖させる安価な培養液創出技術となる。

従来技術・競合技術との比較

従来の血清フリー培地として、幹細胞や線維芽細胞のものは開発されているが、筋衛星細胞や筋芽細胞など筋肉由来細胞用のものは存在しない。また、血清成分の創出技術として、培養細胞の上澄を利用する技術がある(カルネットシステム)。本技術は特別な方法ではなく、簡便かつ安定的な技術となる。

新技術の特徴

・筋衛星細胞/筋芽細胞を増殖させながら、極めて高い分化能を維持する無血清培地
・魚肉・鶏肉・豚肉・牛肉の廃棄肉から血清代替物作成のため、安定安価に作成
・特別な開発は必要なく、現状の技術だけで簡便に使用可能

想定される用途

・細胞培養液
・健康ドリンク
・美容液

関連情報

・サンプルあり

  • 15:00~15:25
  • 創薬

5)細胞接着と培養液保持の二層型基材での気液界面培養による腸組織作製

発表資料

早稲田大学 理工学術院先進理工学部 生命医科学科 教授 武田 直也

https://www.waseda.jp/sem-takeda/index.html

新技術の概要

ゼラチンのマイクロファイバー(細胞接着層)と酢酸セルロースの多孔性薄膜(培養液保持層)からなる二層培養基材で腸管上皮細胞を気液界面培養して、生体組織同様に絨毛突起様構造を形成し豊富な粘液産生や各種酵素を発現する腸組織モデルを作製した。二層基材は培養液中で透明度が増大して光学顕微鏡観察もでき、大型化も容易でコストにも優れる。

従来技術・競合技術との比較

市販のポリカーボネート多孔性膜基材は培養面積が小さく高価であり、腸組織モデルは立体構造を形成せず機能も不十分である。マイクロ流体デバイスは、高度な微細加工施設・技術が必要であり、培養場は小さく気液界面培養は実施されていない。申請者の開発した最初の二層基材は、培養液保持層が光透過性の低い市販の紙のため光学顕微鏡での観察が不可であった。

新技術の特徴

・生体由来の汎用素材から作製したマイクロファイバーと多孔成膜を組み合わせた二層型の細胞培養基材
・二層に細胞接着と培養液保持を分担させて効果的な気液界面培養ができ、ぬれると透明度が上がり光学顕微鏡観察も可能
・気液界面培養で生体環境を模倣して腸管上皮細胞から構造と機能に優れた立体的な腸組織モデルを作製

想定される用途

・細胞培養基材
・創薬開発における実験動物の代替となる生体組織モデル
・再生医療分野での研究ツールならびに将来的な医療応用を志向した生体組織モデル

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

早稲田大学 リサーチイノベーションセンター
TEL:03-5286-9867  
Mail:contact-tlo アットマークlist.waseda.jp
URL:https://www.waseda.jp/inst/research/tlo/collaboration

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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