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山梨大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2022年11月29日(火) 10:00~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、 山梨大学

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • アグリ・バイオ

1)蛍光を利用した非破壊・非接触型ブドウ収穫時期評価装置

発表資料

山梨大学 大学院総合研究部 生命環境学域 環境科学系 環境科学 准教授 小林 拓

新技術の概要

励起光をブドウの果実に照射することにより生じる2波長の蛍光強度に基づいてブドウの収穫時期の判断および糖度の判定を非破壊且つ非接触で行う装置。励起光を照射し発した蛍光を測定するため、測定に経験は必要がない、ブドウの温度の影響をほとんど受けないといった特徴がある。

従来技術・競合技術との比較

ブドウの特性を非破壊的且つ非接触的測定可能、環境光に影響を受けずに測定可能、ブドウが袋に覆われている状態でも測定可能といった特徴がある。

新技術の特徴

・蛍光を利用しているため測定環境に影響を受けづらい
・アクティブな方法であるため、光を透過させることができれば物体越しに測定可能である

想定される用途

・シャインマスカットの収穫時期の判定

関連情報

・展示品あり

  • 10:30~10:55
  • 製造技術

2)機能性透明結晶育成における偏析制御と貴金属坩堝フリー化

発表資料 プレゼン動画

山梨大学 大学院総合研究部 工学域  物質科学系 クリスタル科学研究センター 
教授 綿打 敏司

https://www.inorg.yamanashi.ac.jp/research/16/

新技術の概要

赤外線の集中加熱条件を工夫することで界面形状を制御する技術である。界面形状制御により育成結晶の高品質化が可能となり、坩堝を用いない結晶育成技術として良貨化に近づけたものである。

従来技術・競合技術との比較

固液界面形状制御技術を活用して従来技術では育成が困難であった機能性透明結晶を坩堝なしに育成する技術である。機能制御に必要な添加元素を偏析を制御した条件で均質に添加することが可能である。従来技術に比べて結晶化過程における生産性を飛躍的に向上させることができる。

新技術の特徴

・固液界面形状制御技術
・坩堝フリーの結晶育成技術
・機能制御のための元素を偏析を制御して均一に添加することが可能な技術

想定される用途

・シンチレーターなどの蛍光体,発光,波長変換などの光学結晶の育成
・イオン導電体などの電池関連材料の単結晶化
・融液の反応性が高く適切な坩堝がない機能結晶の育成

  • 11:00~11:25
  • デバイス・装置

3)自動解除できる回転機構保持装置

発表資料 プレゼン動画

山梨大学 大学院総合研究部 工学域 機械工学系 メカトロニクス工学 准教授 牧野 浩二

新技術の概要

腕を上げたまま行う果樹栽培作業や腕の角度を保持して被介護者を移乗作業など、関節を固定しておくと負荷が軽減できる作業がある。この装置は軽量である必要があるだけでなく、安全のため大きな負荷がかかると自動的に保持が解除される機能を有する必要がある。本機構は電力を用いずに機構的にこれらの機能を実現したものである。

従来技術・競合技術との比較

腕の位置を固定するための機構は多く開発されているが、その解除には特定の動作が必要となるものが多い。また、電気を用いた制御によるものもあるが、電源喪失などが起きた時の対応が十分になされていないため、腕が固定されたまま大きな負荷が装着者にかかるなどの問題がある。本機構は機械的な技術であるため安全性が高い。

新技術の特徴

・回転固定
・自動解除
・簡易機構

想定される用途

・腕を上げたまま行う果樹栽培のような農作業
・移乗作業のような腕を固定したまま行う介護作業
・天井へのボルト固定作業のような建築作業

  • 11:30~11:55
  • 電子

4)新しい低損失シリコンスーパージャンクションバイポーラパワートランジスタ

発表資料

山梨大学 大学院総合研究部 工学域  電気電子工学科 教授 矢野 浩司

新技術の概要

スーパージャンクション構造を持つ新しいシリコンバイポーラ型のパワートランジスタについて紹介する。本トランジスタはドリフト層にスーパージャンクション構造を有する接合型バイポーラトランジスタであり650V級で特性オン抵抗2.1〜4.2mΩcm^2と、ワイドバンドギャップパワー半導体に迫る性能を有する。

従来技術・競合技術との比較

開発したトランジスタの特性オン抵抗は、競合するSiスーパージャンクションMOSFETやIGBTと比較し1/3以下である。これはワイドバンドギャップトランジスタの約2倍であるが、Siデバイスのためコストが1/3程度に抑えられるため、コストパフォーマンスでワイドバンドギャップデバイスより優れる。

新技術の特徴

・低コスト・低損失パワートランジスタ
・高信頼性パワートランジスタ

想定される用途

・インバータなど各種電力変換器
・ソリッドステートリレー

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

山梨大学 URA・社会連携センター
TEL:055-220-8758  
Mail:renkei-as アットマークyamanashi.ac.jp
URL:https://www.scrs.yamanashi.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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