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千葉エリア・アカデミア ~環境・医療~ 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年01月25日(木) 10:00~14:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、日本大学、東邦大学、量子科学技術研究開発機構、国立がん研究センター東病院、千葉大学

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 創薬

1)実用性の高いハロゲン導入法の開発

千葉大学 大学院理学研究院 化学研究部門 機能物質化学講座 教授 荒井 孝義

https://smarc.chiba-u.jp/socl/

新技術の概要

ハロゲンを含有する化合物は、医農薬に広く用いられ、また機能性分子を合成するための中間体でもあります。アルケンのハロゲン化は、ハロゲンに加え新たな官能基を同時に導入できる魅力的な方法です。アルケンを位置及び立体選択的にハロ官能基化する独自の手法を提供します。

従来技術・競合技術との比較

これまで学術研究においてアルケンのハロ官能基化といえば、分子内ハロラクトン化など特殊な基質を用い、限られた構造の生成物を与える研究がほとんどでした。私たちは、世界に先駆けて、スチレンなどの単純で安価な基質を用いる分子間ハロ官能基化反応に取り組み、高付加価値ハロゲン化合物を供給する技術革新を進めています。

新技術の特徴

・ヨウ素などのハロゲンを立体選択的に分子に導入することができます
・複雑な原料合成は不要です
・ハロゲンと共に多彩な官能基を導入できます

想定される用途

・ハロゲンが含まれる医農薬の開発
・機能性分子の合成
・有機分子を連結する新手法の提供

  • 10:30~10:55
  • 創薬

2)肝線維化モデルマウスを用いた抗線維化薬のスクリーニング

東邦大学 薬学部 生化学教室 准教授 土屋 勇一

https://www.toho-u.ac.jp/phar/labo/seika.html

新技術の概要

肝線維化はウイルス性肝炎や非アルコール性脂肪肝炎などに伴い生じ、世界中で患者が増加している。肝線維化は患者の予後に大きく影響するが、承認されている肝線維化治療薬はまだなく、大きなアンメットメディカルニーズを抱えている。本技術は肝線維化の新たな病態モデル動物であり、肝線維化治療薬の開発に貢献できる。

従来技術・競合技術との比較

これまでの肝線維化病態モデル動物は、肝臓に炎症を惹起して線維化を誘導するため、薬物の標的が炎症か線維化かを判別するのが困難であった。本マウスは通常飼育環境で自発的に肝線維化が進行するため、炎症を惹起する必要がなく、肝線維化のメカニズムに直接アプローチできる新たな創薬用実験動物である。

新技術の特徴

・炎症を惹起する必要がなく、安定した肝線維化が誘導される
・炎症の影響を排除し、肝線維化のメカニズムに直接アプローチ可能

想定される用途

・新規薬物の抗肝線維化活性のスクリーニング
・サプリメントの抗線維化活性のスクリーニング

  • 11:00~11:25
  • 医療・福祉

3)筋萎縮性側索硬化症及び前頭側頭型認知症の血液診断法の開発

量子科学技術研究開発機構 量子生命・医学部門 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部 脳疾患トランスレーショナル研究グループ 医長 徳田 隆彦

https://www.nirs.qst.go.jp/seika/brain/index.html

新技術の概要

アルツハイマー病および筋萎縮性側索硬化症/前頭側頭型認知症では、それぞれ神経細胞にリン酸化タウ蛋白およびTDP-43蛋白が蓄積している。QSTの徳田/建部が独自に開発したリン酸化タウ蛋白の中間部断片およびTDP-43蛋白の測定法は、大脳のリン酸化タウ蛋白およびTDP-43蛋白蓄積を反映する血液バイオマーカーとして使用できる。

従来技術・競合技術との比較

脳内の異常タウ蛋白蓄積をアミロイドの影響を受けずに測定できる血液バイオマーカーおよび生体内のTDP-43蓄積を検出できる体液バイオマーカーは未だ開発されていない。TDP-43については、また競合技術であるQuanterix社のTDP測定キット (Ver1)は発売中止になり、後継であるVer.2キットは実際のヒトサンプルでは測定ができていない。

新技術の特徴

・従来は不可能だったアミロイドに影響されずに脳内リン酸化タウ蓄積を測定すること、および筋萎縮性側索硬化症や前頭側頭型認知症の原因蛋白を血液で定量できる
・徳田らの血液バイオマーカーによって認知症や筋萎縮性側索硬化症の超早期/発症前診断が安価で行える
・徳田らの血液バイオマーカーによって、健診等での認知症や筋萎縮性側索硬化症のスクリーニング検査が可能になる

想定される用途

・アルツハイマー病などの認知症や筋萎縮性側索硬化症の実臨床への応用:血液検査による客観的な診断が開業医レベルで可能
・認知症および筋萎縮性側索硬化症の根本治療薬の臨床試験への応用:適切な患者の選定及び効果判定が画像診断より遥かに安価で可能
・健常高齢者の健康診断への応用:未発症だが脳病理を有する認知症/筋萎縮性側索硬化症ハイリスク群を抽出することが可能

  • 11:30~11:55
  • 医療・福祉

4)組織深部を可視化する内視鏡用近赤外イメージングデバイスの開発

国立がん研究センター 先端医療開発センター 内視鏡機器開発分野 特任研究員 高松 利寛

https://www.ncc.go.jp/jp/epoc/project/superhuman_medical_care/index.html

新技術の概要

近赤外(NIR)光は高い生体透過性を示し、さらに、分光測定により有機物分析が可能である。そして、ハイパースペクトラルイメージング(HSI)というカメラの画素ごとに分光情報を取得する技術を組み合わせたNIR-HSIにより、生体の組織深部の病変や組織構造などの可視化が期待できる。発表者は世界初となる軟性・硬性内視鏡用NIR-HSIシステムを開発したため紹介する。

従来技術・競合技術との比較

現在可視光の下、病変や組織構造などの画像強調や擬似カラー化がAIなどを用いて行われている。しかし、可視光では表層しか認識できないことや、色や形の似た組織の識別が困難といった問題がある。近赤外光は数ミリ深部の情報を取得することができ、さらに、分子振動由来の吸収が現れるため、組成の違う対象を識別できるという特徴がある。

新技術の特徴

・生体透過性に優れる
・生体組織の組成の違いを分類することができる
・可視の内視鏡画像に分類結果を擬似カラー化してマージすることができる

想定される用途

・内視鏡下における深部病変の診断
・内視鏡手術ナビゲーション

関連情報

デモあり

  • 13:00~13:25
  • 環境

5)MOFで吸着濃縮してから電解酸化で分解する新しい水処理技術

東邦大学 理学部 生命圏環境科学科 准教授 今野 大輝

https://www.lab.toho-u.ac.jp/sci/env/konno/

新技術の概要

次世代の多孔性材料として知られるMetal-Organic Frameworks (MOF) の高い吸着能によって濃縮する工程と、電解酸化によって温和な条件で分解する工程を組み合わせた、水中汚染物質に対する新たな処理技術の開発を目指しています。

従来技術・競合技術との比較

水中汚染物質はその濃度が低いほど反応速度や分解率が低下するため、従来技術では希薄条件において効率的な無害化処理が難しいことが知られています。本技術は水中難処理汚染物質を吸着濃縮したあとに電解酸化するものであり、高効率処理を実現できる可能性を有しています。

新技術の特徴

・MOFの吸着特性は比較的容易に制御可能です
・比較的温和な条件で汚染物質を分解可能です

想定される用途

・工場排水の浄化処理
・生活排水の浄化処理
・飲料水の浄化処理

  • 13:30~13:55
  • エネルギー

6)カーボンニュートラルサイクルのためのCO2光燃料化・資源化の開拓

千葉大学 大学院理学研究院 化学研究部門 基盤物質化学講座 教授 泉 康雄

http://cat.chem.chiba-u.jp

新技術の概要

カーボンニュートラルサイクルのためのCO2光燃料化・資源化の開拓を行った。メタンを高活性に選択して得られる光触媒のみならず、エタンやプロパンの燃料、およびエチレンやプロピレンの化学資源を選択して得る光触媒を開拓した。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では一酸化炭素(CO)やメタンを得る光触媒は知られていたが、エチレンを得る光触媒の報告例は限定的であり、自在にプロピレンを得る、またエタンやプロパンも反応経路を切り替えて得る研究成果は皆無に等しい。

新技術の特徴

・カーボンニュートラルサイクルのための高速CO2光メタン化
・カーボンニュートラルサイクルのための高選択CO2光エチレン・プロピレン化
・カーボンニュートラルサイクルのための高選択CO2光エタン・プロパン化

想定される用途

・工場や産業施設でのCO2持続可能利用のための光変換
・ソーラーステーションの多様化
・持続可能エネルギーの化学エネルギーとしての備蓄

関連情報

デモあり
展示品あり

  • 14:00~14:25
  • 創薬

7)抗がん剤抵抗性を改善する細胞接着不全薬剤の開発

日本大学 生物資源科学部 バイオサイエンス学科 教授 袴田 航

https://hakamata.jimdofree.com/

新技術の概要

がん治療では抗がん剤抵抗性(送達不全・低感受性がんの存在・抵抗性獲得)が課題であり、その原因の一つにがん細胞同士の強固な細胞接着がある。そこで細胞接着不全薬剤を開発し、その作用によりがんを崩壊または脆弱な構造にすることによって抗がん剤抵抗性を改善し治療効果向上を可能とする。

従来技術・競合技術との比較

抗がん剤抵抗性改善のアプローチとして、がん細胞の抗がん剤排出の抑制・取込み能の向上・分解因子の誘導抑制を目指す薬剤の開発が行われている。本発明は細胞接着不全に基づきがん細胞間の空隙の増加や腫瘍の崩壊により抵抗性を改善する新たな試みであり、遺伝子変異による抵抗性にも有効性が期待できる。

新技術の特徴

・既存抗がん剤との併用による治療効果の向上
・既存抗がん剤の使用と対立しない作用機序
・遺伝子変異を含む抗がん剤抵抗性がん(難治性がん)への有効性

想定される用途

・がんの化学療法剤
・二次元・三次元培養細胞の分散剤
・ワクチン製造における細胞の分散剤

  • 14:30~14:55
  • 創薬

8)フラバノンによる脂肪酸燃焼を介した肥満抑制作用

新技術の概要

肥満は様々な疾患の発症を引き起こすため、肥満の予防はQOLの向上のみならず医療費の削減にも繋がる。合成した非天然型フラバノン(2NC)は、余剰なエネルギーを細胞内に蓄積する白色脂肪細胞を、脂肪燃焼能を有するベージュ脂肪細胞へと分化誘導作用を示す化合物であることが示された。肥満治療の第一選択は生活習慣の改善であるが、この化合物による脂肪酸燃焼を介した抗肥満作用は新たな肥満治療法に応用することが期待できる。

従来技術・競合技術との比較

フラバノン誘導体2NCは、前駆脂肪細胞をミトコンドリアに富んだベージュ脂肪細胞に分化誘導作用を示すと共に、成熟白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に形質転換能を有する。現在までに2NCのようにデュアルなベージュ化作用を有する化合物がほとんど知られておらず、肥満の予防と治療の両効果が期待できる。

新技術の特徴

・ベージュ脂肪細胞化を介した肥満予防
・肥満に伴うエネルギー代謝機能異常に伴う生活習慣病の改善作用
・フラバノン化合物の医薬品あるいはサプリメントへの応用

想定される用途

・医薬品
・健康食品・サプリメント

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

日本大学 産官学連携知財センター
TEL:03-5275-8139 
Mail:nubicアットマークnihon-u.ac.jp
URL:https://www.nubic.jp

東邦大学 教育・研究支援センター
TEL:03-3762-4151 
Mail:edu-supportアットマークjim.toho-u.ac.jp
URL:https://www.lab.toho-u.ac.jp/univ/edu-support/index.html

量子科学技術研究開発機構 イノベーションセンター知的財産活用課
TEL:043-206-3027 
Mail:chizaiアットマークqst.go.jp
URL:https://www.qst.go.jp/site/collaboration/1099.html

国立がん研究センター東病院 医療機器開発推進部門
TEL:04-7130-0199 
Mail:next_axlアットマークeast.ncc.go.jp
URL:https://axl-next.ncc.go.jp/

千葉大学 学術研究・イノベーション推進機構
TEL:043-290-3048 
Mail:ccrcuアットマークfaculty.chiba-u.jp
URL:https://imo.chiba-u.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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