日本原子力研究開発機構 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2022年05月17日(火) 09:55~11:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、日本原子力研究開発機構
発表内容一覧
発表内容詳細
- 09:55~10:00
開会挨拶
日本原子力研究開発機構 JAEAイノベーションハブ ハブ長 橋本 裕之
- 10:00~10:25
- 分析
日本原子力研究開発機構 原子力科学研究部門 物質科学研究センター 中性子材料解析研究ディビジョン 階層構造研究グループ 研究主幹 大澤 崇人
新技術の概要
分注・減圧ろ過を自動で行い、化学やバイオ分野の実験作業を効率的に実施することが可能となる技術。
従来技術・競合技術との比較
ロボットと組み合わせることにより、完全自動分注が可能となる。ピペットシステムは容量可変・チップの排出も自動で行う。
新技術の特徴
・自動で分注・減圧ろ過が可能
・グローブボックスやフードでの分注を簡単に実施
・手間のかかる減圧ろ過が簡易に実施可能
想定される用途
・バイオ・化学分野の湿式分離
・分析機器
・原子力分野の湿式分離
関連情報
・展示品あり
- 10:30~10:55
- エネルギー
日本原子力研究開発機構 高速炉・新型炉研究開発部門 高温ガス炉研究開発センター 水素・熱利用研究開発部 カーボンフリー水素研究開発グル―プ 研究副主幹 田中 伸幸
新技術の概要
熱化学法水素製造法ISプロセスに用いられるヨウ化水素酸の濃縮やブンゼン反応を行うため、放射線グラフト法により高導電性のカチオン交換膜を新規に開発した。また、カチオン交換膜のグラフト鎖に架橋を導入することで膨潤抑制を行い、イオンや水の選択性向上を実現した。
従来技術・競合技術との比較
放射線グラフト膜は強酸耐性のあるフッ素樹脂基材にグラフト鎖を合成できるだけでなく、市販膜と比較して、多くのイオン交換基を導入出来るため、導電性を飛躍的に向上できる。さらに、グラフト鎖を様々な種類のポリマーの中から選択することができ、用途に応じたカスタマイズを容易に行うことが出来る。
新技術の特徴
・架橋によりカチオン交換膜のイオン等の選択性向上を実現
・ヨウ化水素酸や硫酸などの強酸環境で利用可能
・イオン交換基の合成量調整により高いイオン導電性を実現
想定される用途
・ヨウ化水素酸の濃縮
・燃料電池
・海水濃縮
- 11:00~11:25
- 計測
日本原子力研究開発機構 福島研究開発部門 廃炉環境国際共同研究センター 遠隔ディビジョン 先進放射線計測研究グループ 研究副主幹 森下 祐樹
新技術の概要
α線・β線を弁別可視化でき、エネルギー分布、放射線分布を同時測定可能な検出器。
従来技術・競合技術との比較
従来技術はエネルギー情報しか得られなかったが、開発した技術はエネルギー分布、放射線分布を同時測定できることから高い精度でPu等の核燃料物質とラドン子孫核種を弁別測定することができる。
新技術の特徴
・エネルギー分布、放射線分布を同時測定
・単一検出器でラドン子孫核種を弁別測定
・Puのモニタリング用検出器として使用可能
想定される用途
・環境、医療施設、原子力施設におけるモニタリング
・坑道等ににおけるラドン計測
・医療におけるRIイメージング
- 11:30~11:55
- 環境
日本原子力研究開発機構 核燃料・バックエンド研究開発部門 人形峠環境技術センター 廃止措置・技術開発部 施設管理課 主査 中山 卓也
新技術の概要
表面が汚染された金属を除染する際に金属母材の溶解が少なく、さらに二次廃棄物発生量を抑制できる技術。
従来技術・競合技術との比較
腐食・溶解しやすい炭素鋼を化学除染液に長時間浸漬すると、金属母材が多量に溶解し、二次廃棄物が発生する課題があるが、これを解決するために次亜塩素酸を含む酸性電解水で除染することにより金属母材の溶解を最小限に留め、表面の汚染皮膜を迅速に除去することが可能。
新技術の特徴
・効率的に汚染皮膜を除去
・他の酸除染に比べ、二次廃棄物の発生量が少ない
想定される用途
・金属表面付着有機物、微生物の除去
・汚染金属の除染
・原子力施設等の廃止措置分野
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
日本原子力研究開発機構 JAEAイノベーションハブ 社会実装推進課
TEL:029-284-3420
Mail:seika.riyou jaea.go.jp
URL:https://tenkai.jaea.go.jp/sangaku.html
新技術説明会について
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
TEL:03-5214-7519
Mail:scettjst.go.jp