装置 ~豊橋技科大、長岡技科大~ 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2023年06月15日(木) 13:30~15:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構 、
豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学
発表内容一覧
発表内容詳細
- 13:30~13:55
- 医療・福祉
1)エアー搬送式自動点眼装置
発表資料豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 電気・電子情報工学系 教授 内田 裕久
新技術の概要
眼の位置を画像処理によって検出して位置調整を行い、滴下された点眼薬の液滴をエアーによって眼へと搬送し、自動的に点眼を行う。姿勢を仰向けなどに固定したりせずに、所定の位置に座って正面を向いた状態で点眼を行える。また、点眼容器から押し出された1滴の検出を行うため、必要な量だけを点眼することができる。
従来技術・競合技術との比較
これまでに点眼器具は点眼薬容器を取り付けた器具を顔に押し当てて位置を決め、自分で容器を押すものが商品化されている。
新技術の特徴
・送風による液滴の正確な誘導を実現
・眼の位置を自動検出して液滴を適切に誘導が可能
・誘導可能な範囲が広い(~10cm)
想定される用途
・目薬の点眼
・ドライアイの人工涙液補給
・眼球等の洗浄
- 14:00~14:25
- 情報
長岡技術科学大学 技学研究院 機械系 准教授 倉橋 貴彦
新技術の概要
水位の測定値を画像解析等から得て、測定値を反映した流れ場解析を行うことで、実際の流れ場にマッチした解析結果を得ることができる。測定値を用いた流れ場推定解析の手法としては、拡張カルマンフィルタと有限要素法を融合した手法を用いている。
従来技術・競合技術との比較
有限要素法において簡易な離散化手法を用いたとしても、同等のシステム方程式を拡張カルマンフィルタにおいて用いることで、流れ場の再現性が向上することを確認している。物理パラメータのチューニングを特別実施しなくても再現性の高い結果が得られる点も利点である。
新技術の特徴
・画像解析による水位測定結果を用いた流れ場推定解析を行える方法である
想定される用途
・洪水時の流れ場推定
・潮流発電ポテンシャルの算定
- 14:30~14:55
- 情報
豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 情報・知能工学系 准教授 佐藤 幸紀
新技術の概要
新技術は、脳神経レベル規模での高効率な脳神経回路シミュレーションを実現するために、外部からのメモリ入出力を極力排除し、かつ、パイプラインが規則的に動作するインメモリ方式のデータフローに基づきストリーム処理を行う。これにより、不要なデータ転送を抑え、要求に応じてデータ参照バターンを完全に構築できる。
従来技術・競合技術との比較
先行技術では、脳神経レベルの規模に相当する数万ニューロンを超えるシミュレーションをリアルタイムに実現することに課題があった。特に、ニューロン接続の実現手段に問題があり、計算コストを増大させて、ハードウェア資源や処理性能に大きな影響を与えていた。
新技術の特徴
・超大規模演算(脳神経モデル)をシミュレーションする演算処理が可能
・インメモリ方式によりニューロン間の接続関係をリアルタイム処理が可能
・従来技術に対し20倍の規模を持つ神経網のリアルタイム処理を実現
想定される用途
・自動運転・ロボット
・画像識別・分類
・情報生成・評価
- 15:00~15:25
- デバイス・装置
豊橋技術科学大学 工学部 電気・電子情報工学系 准教授 崔 容俊
新技術の概要
本発明は、シリコン半導体内に二重拡散層を有するフォトゲート構造を形成し、フォトゲート構造の拡散層にポテンシャルピークを発生させる。入射光により発生した光起電流をポテンシャルピークにより2経路に分離して検出し、検出電流の比から任意の入射光の波長及び強度を特定する方法を開示する。
従来技術・競合技術との比較
従来の半導体光センサ単体では未知の入射光の波長と強度を特定することができなかった。本発明によれば、分光器や回折格子を使用することに無しに、センサ単体で波長を特定することがきる。
新技術の特徴
・光センサ単体で未知の入射光の波長や強度が特定できる
・光学フィルタ等が不要で、光学機器が小型化できる
・シリコンCMOSプロセス技術で製作でき、集積回路化にも対応できる
想定される用途
・生命科学分野での細胞等の蛍光分析
・農業分野での植物光合成分析
・微小流路における通過物の色判定
関連情報
・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり
- 15:30~15:55
- デバイス・装置
長岡技術科学大学 技学研究院 機械系 特任助教 佐藤 靖徳
新技術の概要
縦渦を利用する回転装置において、円柱後方にフィンを設置することで流速に対する回転数及び回転に伴うパワー、トルク等の性能が向上できる。
従来技術・競合技術との比較
・揚力型風車でありながら抗力型風車のように低回転かつ高トルクに回転
・右にも左にも回転可能
・多翼化によりトルクが増大
・風力、水力どちらにも対応可能
新技術の特徴
・従来の縦渦リニアドライブでは平板状リングを円柱後方に設置いたのに対して、円柱後方にフィンを設置した構造を提案
・フィンによって風車全体の抵抗低減が可能
・トルクをリング状平板と比較して2.5倍に増加
想定される用途
・センサー給電モジュール
・太陽光発電設備に増設可能な小型風力発電
・安価なタービン,超小型のタービンなど
関連情報
・デモあり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
豊橋技術科学大学 研究推進アドミニストレーションセンター
TEL:0532-44-6975
Mail:tut-sangaku rac.tut.ac.jp
URL:https://rac.tut.ac.jp/
長岡技術科学大学 産学連携・研究推進課
TEL:0258-47-9279
Mail:patent jcom.nagaokaut.ac.jp
URL:https://www.nagaokaut.ac.jp/
新技術説明会について
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
TEL:03-5214-7519
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