PickUP!新技術
新技術説明会の技術シーズの中からピックアップした新技術をご紹介します。
太陽光程度の弱い光で可視光を紫外光に変換する固体材料を開発
太陽光程度の弱い光で可視光を紫外光に効率的に変換する分子性の固体材料を開発した。本材料はスピンコート法やドロップキャスト法により作製可能であり、光触媒や光反応の長波長化への応用が期待される。
多糖ナノファイバー膜で種子の劣化を防ぎ長期保存を実現
植物由来の多糖ナノファイバー薄膜を種子表面に形成し、酸素の侵入を抑えて劣化を防ぐ技術です。従来の低温保存が不要で、常温での長期保存を可能にする効果が期待されます。生分解性素材のため、そのまま播種できます。エネルギー負荷の低減に加え、難乾性種子の保存や食料安全保障、環境保全への貢献が期待される新しい農業資材です。
呼気センシングによる健康モニタリングシステム
呼気中の疾患関連ガスを小型光集積回路検知する技術を基盤とした、日常的な健康見守りに利用可能な呼気センシングシステム。ナノスケール幅の光導波路を使ったセンシング技術で、分子情報(種類、濃度)を直接検知する。
レーザー生成ナノ構造のソフト材料表面への転写と物理的効果由来の抗菌性評価手法
レーザー加工により形成した多様なナノ構造を樹脂等のソフト材料表面に転写し、抗菌性や濡れ性等を持つ機能性材料を低環境負荷で実現する技術である。また、薬剤等の化学的作用を最小限に抑制し、材料の表面構造の物理的効果による抗菌性を評価する技術を開発した。これらにより、ナノ構造を持つ機能性材料の製造からその物理的機能性の定量評価までを一体的に可能とした。
水や油からも金属をキャッチ!フルオラス構造による有用金属の選択的・効率的回収技術
有用金属回収に貢献する、高薬品耐性吸着材技術を開発しました。フルオラス構造と金属選択性を持つ官能基を組み合わせる独自構造を持つことで、強酸下や有機溶媒でも安定して動作し、目的に応じた金属を高効率に回収可能です。シリカ担体を使った固体吸着や溶媒抽出にも対応し、プラント廃液やレアメタル回収など幅広い用途が期待できます。
〔2026/06/11 日本原子力研究開発機構(JAEA) 新技術説明会【オンライン開催】〕 さらに詳しく安価な粘土鉱物由来熱電材料で高温排熱を電力に変換
天然に豊富に存在する粘土鉱物を原料とし、身近な塩をもちいた溶融塩反応により、高温域で安定に動作する熱電材料を製造する技術です。希少元素や有害元素を用いず、600℃以上の未利用排熱を電力へ変換でき、低コストかつ環境負荷の小さい熱電材料を実現します。
〔2026/06/11 日本原子力研究開発機構(JAEA) 新技術説明会【オンライン開催】〕 さらに詳しく加速度センサとAIで自動車の不正な補償請求を検出
車体に取り付けた加速度センサのデータとAIで、自動車の不正な補償請求を検出する。新技術では、ブロック玩具の車を用いて、故意に損傷を付けるといった“不正原因”と、適正な状態での偶発的な事故の“正当原因”を想定した加速度データ収集し、加速度のみで不正な補償請求検出の可能性を示した。
市販Wi-Fi装置の電波を用いた非接触型心拍検知技術
ユーザの心拍によって、周辺Wi-Fi通信のチャネルが周期的に乱されて、Wi-Fi受信機でこのチャネルの変化を検知して心拍率などを算出できるが、精度が低い。適切な信号処理によって、直接波、自動ゲイン制御、雑音、呼吸などの影響を抑え、心拍による微弱なチャネル変化を拡大し、検知精度の向上を図る。
高速・高強度化を実現する溶かさない金属3Dプリンタ
金属を溶かさずに積層造形を行う「摩擦肉盛法」を用いた最新の3Dプリンティング技術を紹介する。摩擦熱と圧力を利用することで、アルミニウム合金の高速・高強度造形を実現した。また、摩擦攪拌接合と組み合わせることで、従来は困難であったアルミニウム合金と鉄鋼基材などの異材高強度造形への適用可能性を提示する。





